読み聞かせのように紡がれる、あらののストーリー

Review

文: DIGLE編集部 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はあらのをご紹介します。

日常にドラマを

せいかつノイズのコンポーザーも務めるクリエイターのあらの。アコースティックギターを指でポロポロと弾きながら、柔らかく歌を紡いでいくミュージシャンだ。

彼の音楽は、始まった途端に目の前で絵本の読み聞かせが繰り広げられていくような錯覚に陥る。語り掛けてくる優しい歌声は情景を描き、奏でられる音粒は物語をより引き立てていく。そうして、日常の出来事やふとした瞬間をふわっと拾い上げて、ドラマを与えてしまうのだ。あらのの作品は、毎日に優しく魔法をかけていくのである。

先日配信が開始された「月物語」は、彼にとって2作目となる楽曲。サビ頭に配置された“変わり者ね”というフレーズが印象的な1曲になっており、韻の踏み方も意識された歌詞がリズミカルで心地よい。詩的なリリックがストーリーを丁寧に描いていくナンバーに仕上がった。

あらの

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