dooz rilyが表現にこめた、誰かを救いたいという気持ち

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はdooz rilyをご紹介します。

静かさにこめられた闘志

クリエイティブ集団City Of Garbageに所属するラッパー、dooz rily。「誰かを救いたい」という想いに突き動かされ、彼は今日も表現と向き合っている。

先日配信が開始された「against」は、上手くいかない現実に葛藤しながらも周りの人のことを思い、前へ進んでいく意志を刻んだナンバー。ダンサブルなビートに乗るフロウは、淡々と静かでありながら沸々とした闘志を感じさせる。迷いながらも諦めない強さが、ラップにこめられているのだろう。

また、彼の持ち味であるリズミカルなフロウも健在だ。ブレスなく言葉をギュッと詰めこんでみたり、一般的には持ち要らない譜割りをしてみたり、ファストラップやリズム遊びを巧みに組み込むことで、楽曲のなかで抑揚を生んでいる。「まだ負けないぞ」と自分のなかで覚悟を決めるとき、きっと味方になってくれるであろう1曲だ。

dooz rily

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