IKEが曝け出す過去と現在

Review
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はIKEをご紹介します。

これまでのストーリーを詰め込んで

MC/ビートメイカーであり、所属クルー・IKE & rice water Groove Productionやレーベル・〈Doggy G Central Records〉でも活動を行うIKE(アイク)。2025年1月22日、ソロ名義として3枚目のアルバム『livin』がリリースされた。

「自身の生い立ち」をキーワードに据え制作されたという今作も、これまでの作品と同じくIKE自身のフルプロデュースによって完成した。トラックもリリックも自らの手によって拘り作り上げられた楽曲群の中では、アーティストとしてのIKEの存在証明が語られる一方、東京都練馬区の一少年だった頃の思い出に浸る場面があったり、ステージに立つ自身を照らし出すと同時に孤独と向き合う夜にもまなざしを向けていたり、と、これまで歩んできた道のどんな瞬間も包み隠すことなく描き出されている。全14曲を通して、IKEが積み重ねてきたキャリアと人生のすべてのシーンと真摯に向き合った結果としての質量をずっしりと感じられる1枚だ。

また、2月22日(土)には東京・西永福JAMにてキャリア初となるワンマンライブが開催される。今作に客演として参加したKennyDoestakaya(CBS)の出演も決まっており、メモリアルな夜になること間違いなしだろう。

IKE

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