Mori Zentaro ・ Daichi Yamamotoのタッグに酔いしれる

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMori Zentaroをご紹介します。

アンビバレントな魅力に浸る

2013年頃よりビートメーカーとして活動をスタートさせ、ミュージシャンのみならずフォトグラファー、ペインターなども所属するアーティストコレクティヴ・Soulflexを率いるMori Zentaro
ビートメーカー/プロデューサーとしてSIRUP向井太一iriといったR&B・HIPHOPアーティストから、岩田剛典V6山本彩などメジャーシーンで活躍するアーティストの楽曲まで広く活躍しており、現在の日本の音楽シーンを追っていれば、一度は彼が手掛けた楽曲を耳にしたことがあるのではないだろうか。

そんなMori Zentaroが、1stシングル『Muddy Water』にて、ラッパー・Daichi Yamamotoとタッグを組んだのは必然だったと言えるかもしれない。
Soulflexを通し音楽を軸にしたクリエイティヴを続けてきたMori Zentaroと、ラッパーとして、そして芸術家としての側面も持つDaichi Yamamoto。
洗練された印象の強いふたりが共に作りあげたこの作品は、清濁併せ呑む余裕を醸すと同時に、アンダーグラウンドのスモーキーな空気も香る魅惑的な一曲だ。

ソリッドかつ立体的なビートとグルーヴィーに流れ込むフロウが絡み合い、本能に訴えかける心地良さを生み出している。
この楽曲を前にしたのなら、もう身を任せるしか選択肢はない。
彼らの融解をリアルタイムで感じられることを幸福に思う。


Mori Zentaro

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