Bajaが巻き起こすボーダーレスな渦

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はBajaをご紹介します。

ジャンルを越えて届く熱を

2021年9月結成、東京を拠点としてラップ、ギター、ドラムの3人編成で活動しているバンド・Baja
今年2月にリリースされたファーストシングル『fat and ugly boy』に続き、2作目のシングル『HIKO-KI』がリリースされた。

“生のヒップホップスタイル”を貫き、ライブでは同期を一切使わずパフォーマンスを完成させる彼ら。
ギターとドラムのサウンドを軸としたシンプルな構成ながら、Bajaの音源からは、3人で生み出すグルーヴのみでリスナーを呑み込んでいくパワーを感じられる。
攻撃的なヒップホップトラックだった前作に対し、新曲『HIKO-KI』は爽やかな開放感に満ちた一曲だ。
ヒップホップ、ラップという要素が根底に流れながらも、ポップパンクからの影響が見え、青春感のあるキャッチーなメロディラインは間違いなくバンドシーンのリスナーにも響くだろう。

ライブハウスへ足を運ぶ音楽ファンも、ラップミュージックシーンを追いクラブへ向かう音楽ファンも、どちらにも刺さるボーダーレスな熱を孕んでいるBaja。
まだ動き出したばかりの彼らのうねりが、どれだけのシーン、どれだけのバンド、ラッパー、トラックメイカー、クリエイター、そしてリスナーを巻き込んでいくのか、楽しみでならない。

Baja

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