映画ライター厳選!映画好きならマストチェックな8月の配信4選

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文: 安藤エヌ  編:Mao Oya

Disney+、Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXTで、8月から配信スタートの話題作をご紹介。ティム・バートン監督による映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、アン・ハサウェイ主演の映画『魔女がいっぱい』、世界最速で独占配信される映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、山﨑賢人&松岡茉優主演の映画『劇場』の4作をセレクト。

主要配信サイトDisney+、Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXT、それぞれで配信が開始された話題作を紹介するコラム。

8月のラインナップには、日本のアニメカルチャーで一大ムーブメントを引き起こした『エヴァンゲリオン』シリーズに終止符を打つこととなった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』や、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者が贈る、アン・ハサウェイ主演の映画『魔女がいっぱい』など、ストーリーだけでなく画的にもインパクトのある作品が並んだ。


Disney+ 映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

まずはDisney+から。後に紹介する『魔女がいっぱい』の原作者、ロアルド・ダールの児童文学を映画化した『チャーリーとチョコレート工場』など、エキセントリックな世界観を生み出し続けてきたティム・バートン監督。そんな彼が2016年に製作した『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が、8月6日(金)より配信される。

女主人アルマ・ペレグリンの屋敷には、特殊な能力を持つ子どもたちが暮らしていた。宙に浮くことができる子ども、指から火を放つ子ども……主人公のジェイクは祖父のエイブから聞かされた話をもとに、屋敷を訪ねに行く。次第に明らかになっていく屋敷と子どもたちの秘密、そして敵対するものの存在。見ごたえのあるダークファンタジーの雰囲気を醸し出す本作は、まさにティム・バートンが映像化するにふさわしい作品となっている。

『スリーピー・ホロウ』や『シザーハンズ』など、バートン監督が過去に手がけたほの暗い世界観をなす作品とともに観ると、季節もあいまってひんやりとした感覚を味わえるかもしれない。クーラーの下で涼みたくなる日が続く、これからの時期にうってつけの作品だ。

Netflix 映画『魔女がいっぱい』

Netflixでは、2020年12月4日に日本公開された映画『魔女がいっぱい』を配信する。

本作の見どころはなんといっても主演のアン・ハサウェイ。『レ・ミゼラブル』では哀しき運命を辿る美女・ファンティーヌを、『プラダを着た悪魔』では恋に仕事に奮闘する主人公アンディを……といった具合に、”誰からも愛される”役回りを確かな演技力でこなしてきた。しかし本作では、”魔女の中の魔女”その名もグランドウィッチという、泣く子も黙るようなヴィランに挑戦している。

公開当初、SNSでは特殊メイクで口が大きく裂かれたアンの姿が話題になり、「怖い!」「グロテスクなのにきれい!」などファンが戦々恐々とする姿が見受けられた。はたして名女優アン・ハサウェイは、世界中の魔女を従える大魔女という役どころをどうアレンジし、演じたのか?その答えはぜひ、配信でご覧になっていただきたい。

映画『魔女がいっぱい』は、Netflixで8月10日(火)より配信開始。

Amazon Prime Video 映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

Amazon Prime Videoからは、3月8日より劇場公開となって以降、往年のファンたちからの絶大な支持を得て大ヒットを記録し、平成から続く『エヴァンゲリオン』ブームの健在を証明した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、世界最速で独占配信される。

1995年から1996年にかけてTVアニメシリーズで放映された『新世紀エヴァンゲリオン』。難解で奥深いストーリーと魅力的なキャラクター、ジュブナイルものとしての完成度の高さなどから、時代を象徴する一大ムーブメントとしてその名が知れ渡った。以降も続編となる映画が製作され、平成から令和に至るまで、日本のアニメーション作品の中で確かな地位を確立している。

その『エヴァンゲリオン』シリーズに終止符を打つ作品として公開された本作。配信開始日である8月13日(金)には、同じくAmazon Prime Videoで総監督・庵野秀明を4年にわたって密着取材したドキュメンタリー『さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~』もあわせて配信される。歴代のファンにとっても、これから”エヴァ”に触れる観客にとっても有意義な番組になることはいうまでもないだろう。

U-NEXT 映画『劇場』

最後にU-NEXTからは、山﨑賢人&松岡茉優主演の映画『劇場』をご紹介。

『火花』で第153回芥川賞を受賞したお笑いタレント・又吉直樹の同名小説を映画化した本作。山﨑演じる永田は、高校からの友人と立ち上げた劇団で脚本家兼演出家を担当しているが、前衛的な作風が世間に受け入れられず、劇団員も彼を見放してしまう。そんな中出会ったのは、女優になる夢を抱きながら、服飾学校に通うために上京していた松岡演じる沙希という女性だった。

突然の出会いを経て、恋に落ちていくふたり。永田は沙希の家に転がり込み、生活を共にするように。都会の片隅で寄り添い合い、孤独と焦りを感じながらも夢に向かってもがく日々。彼らの行く先はどこなのか、ふたりの恋はどんな結末を迎えるのか――。

時には傷を負い、情けない姿をさらしながらも懸命に生きようとする人々を確かなまなざしで映し出す名手・又吉直樹が紡ぐ、大人の恋物語。夢と現実の狭間で生きるすべての現代人に贈りたい一作だ。

映画『劇場』はU-NEXTで8月4日(水)より配信されるほか、Amazon Prime Videoでも会員であれば追加料金なしで視聴できるので要チェック。


茹だるような真夏の暑さを感じ、入道雲が浮かぶ青空を見かけるようになったこの頃。何も気に留めず自由に街を行き来できるのはまだ先になりそうだが、今年はステイ・ホームで家族とともに、時にはひとりでじっくりと、見どころに富んだ映画たちを観る夏にしてみてはいかがだろうか。

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