<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>最多出演は?サイリウムの代わりにネギ? 20年間を振り返る印象的エピソード6選

フェス特集

文: まいしろ 

フェス特集コラムとして今回は「今年のサマソニ、人少なすぎ問題を調べてみた ~サマソニ vs フジロック~」など、データを元にしたnoteの記事で知られるまいしろさんに、今年20周年をむかえる<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>について印象的なエピソードなどを元に振り返っていただきました。

20年の歴史を振り返る。ROCK IN JAPAN FESTIVALの印象的なエピソード6選

インタビュイー画像

まいしろ:

夏フェスのラインナップが次々と発表され、音楽ファンとしては忙しい時期が到来しているが、皆様いかがお過ごしだろうか。今年は<ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下RIJF)>や<SUMMER SONIC>が20周年を迎えるということもあり、夏フェスが特に盛り上がりを見せている。今回はずばりそんなアニバーサリーイヤーを迎えるフェスの中でも、初の5日間開催を控えて特に注目されている<RIJF>の20年間の歩みを、印象的なエピソードとともに振り返りたい。

昔は海外アーティストも出演していた(2001年)

あまり知られていないこちらのエピソードだが、実は<RIJF>にも過去に海外アーティストが出演していたことがある。

出ていたのは第2回となる2001年で、The Jon Spencer Blues ExplosionJJ72が、<RIJF>最大のステージであるGRASS STAGEに出演。ステージアクトの評判は良かったそうだが、38組の邦楽アーティストと2組の海外アーティストからなる絶妙なラインナップは、この年以降は1度も実現されていない。

いまや「邦楽アーティスト専門フェス」というイメージの強い<RIJF>だが、20年にわたる試行錯誤の末に、今の形が作られてきたことがわかるエピソードと言えるだろう。


星野源は、最小のステージからGRASS STAGEまで一気に駆け上がった史上唯一のアーティスト(2011年)

小さなステージに人を集めるのが精一杯だったアーティストが、翌年には大躍進して大きなステージに出演するのは、フェスでは珍しいことではない。

むしろ邦楽フェスの場合は、そんなアメリカンドリームのようなストーリーが大きな醍醐味のひとつでもあるが、そんな大躍進を遂げたアーティストの中でも、特に参加者に夢を見させてくれたのが、星野源というアーティストだ。

星野源が<RIJF>に初出演したのは2011年のことで、出演したのは当時最も小さかったSeaside Stageというステージだった(2013年以降は作られていない)。最も大きなGRASS STAGEから徒歩20分ほどという、陸の孤島のようなステージで初出演を飾った星野源は、そこからさらに4年後、今度は<RIJF>最大のステージであるGRASS STAGEへと大躍進。

それまでも、小さいステージから徐々にファンを増やし最大のステージへと躍進していったアーティストは存在したが、出演2回目にしていきなり最大ステージ出演を果たしたのは、過去20年のうち星野源だけの快挙であり、まさに類を見ない急成長っぷりを見せつけたエピソードである。

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