文: 冨手公嘉
今年の夏を彩るヒットチューンとして注目を集めている「Summertime」。小袋成彬のトラックを媒介に国をまたぎ台湾で活躍するシンガーJulia Wuとのコラボレーションを果たし、今回が初の来日パフォーマンスとなる。今日に至るまでの彼女のヒストリーを紐解きながら、来るべき9月1日PARA-に向けての展望を語ってくれた。
―日本でJuliaさんのことを知る人がそこまで多くないので、まずはヒストリーからお話を聞かせてください。シンガーになる前は、ピアノを勉強されていたんですよね?
そうなんです。オーストラリアで生まれ育って、4歳でピアノをはじめてクラシックをずっと弾いてました。でも高校時代に違うタイプの音楽を夢中に聴くようになったんです。最初はLady Gagaの影響を受けましたね。彼女は色んなタイプの音楽をポップスというなかで乗りこなしていたことが格好良く感じました。それを見て、歌を歌いたいと頭の片隅で思ったんです。けれど、当時は今のように人前に立って歌う日が来るなんて夢にも思っていなかったですね。
ーそれからバークリー音楽大学にジャズピアノを専攻で進学されたとか。バークリーはどんなところだったんですか?
皆、当たり前のように天賦の才能を持っていますね。その中で埋もれないためにはどうしたらいいのかを考えるのに必死でした。バークリーの中にも歌が上手い人がいて、当時の私にとってピアノをしながら歌うことは趣味でしかなかったんです。
―そんな中、歌を歌うチャンスが巡ってきたわけですね?
というより、歌う決意をした、というのが正確ですね。19歳のときにオーストラリアのオーディション番組に応募しました。そのオーディション番組では色んなジャンルの人達が出ていて、自分がどのジャンルの出自とか関係なく自分を表現することができたんです。それがきっかけで、台湾のKKBOXを擁するレーベルからデビューする話が舞い込んできたんですよ。
ー台湾に移ってからノルウェー人のEDMプロデューサー・Alan Walkerとも競演していますね。ジャンルを超越して好きな表現をできている理由はなんでしょうか?
台湾でシンガーとして活動するようになるまで、ソウルやR&Bが大好きで、EDMに親しみはなかったんです。でもお話を受けてせっかくの機会だからやらせてもらってから、EDMの良さがわかるようになりました。台湾のリスナー達も特定のジャンルに当てはめて、歌手を括るわけではなくて至ってフラット。そういう状況もあって、私はジャンルやシーンに囚われることなく自由に音楽活動ができています。
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