文: DIGLE編集部
東京を拠点に活動するchieは、不思議なバンドだ。エモーショナルなのに押し付けがましくなく、青春特有の青臭さがスッと体に馴染んでいく。それぞれが持つ日常の1ページに音楽が重なっていくような感覚があるのだ。
彼らのルーツは、andymoriやeastern youth、People In The Boxといった3ピースバンド。もともと大学の軽音部でカバーしていたアーティストを元に、歌もののエモーショナルロックバンドとして成熟していったのである。
また、人間性をそのまま落としこんだ歌詞もchieの魅力のひとつだ。おそらく彼らのリリックは、言葉遣いが特異なわけではないし文学的なわけでもない。仲がいい友達のブログを覗くような等身大さが、人懐っこくリスナーを魅了するのである。
先日配信が開始された「eyelids」は、映画『明ける夜に』の主題歌として書き下ろされたもの。熱をギュッと閉じこめたような展開は、ヤマダ(Vo./Gt.)の声が持つ伸び伸びとした響きを最大限に生かしている。モラトリアムと出会ってしまった夜に、そばにいてほしいナンバーだ。
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