Nozomi Nobodyが『Dawn (Side-A)』に宿した希望の光

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はNozomi Nobodyをご紹介します。

必ず夜は明けるから

東京を拠点に活動するシンガーソングライターである、Nozomi Nobody。もともと歌うことが好きだった彼女は、大学生の頃に進路に悩んだ結果として、音楽の道へ。21歳の頃からライブ活動を始めると、作詞作曲やサウンドプロデュースを自身で行うだけでなく、アートワークやMVのディレクション、はたまた執筆まで手掛け、真摯に表現と向き合ってきた。

そんなNozomi Nobodyのルーツにあるのは、加藤登紀子布施明といったアーティストだ。幼少期、父が運転する車のなかで流れていた音楽たちが、現在に続く彼女の土台となっているのである。

先日配信が開始された『Dawn (Side-A)』は、Nozomi Nobodyにとって初となるフルバンド作品。終わりのない悲しみや果てしない孤独について思考されたという楽曲群は、思わず切なくなるような心情や景色が描写されている一方で、サウンドには絶えず希望が射しているように思える。だからこそ、今作は“夜明け”というタイトルがピタリとハマるのかもしれない。悲しきかな世界のどこかでは戦争が行われ、日本でも憤りを感じることが絶えない毎日だ。そんな日々のなかでも、この1枚を胸に添え、希望を忘れずにいたいものである。

Nozomi Nobody

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