文: BIG UP!
心地いいサウンドや思わず共感してしまう歌詞など魅力的な曲の条件は多々あるが、もしかしたら一番引力が強いのは無意識に惹かれてしまうメロディーなのかもしれない。Pale Fruitの曲を聴きながら、そんなことを考えていた。
花泥棒やOliverでもメロディーメーカーとして活躍した彼。その手腕はソロプロジェクトとして動き始めた今でも健在だ。
Pale Fruitの音楽は、メロディーラインが素晴らしいことはもちろん、歌詞の乗せ方やバックの演奏とのバランス感覚が抜群なのである。抑揚で強く聴かせたいところでは母音の強い言葉を当てにいき、さざ波のように揺らぐメロディーの裏では和音をゆったり響かせる。相対的によりよくメロディーを輝かせた音楽こそ、Pale Fruitの魅力なのだろう。
先日配信が開始された「バカンス」は、最高のバンドメンバーと共に作り上げられたキャッチーなサマーチューン。稲本のアンニュイな歌声と軽やかなカッティングが心地いいナンバーだ。すでに夏は終わりかけだが、満喫しきれなかった季節に想いを馳せるのにぴったりかもしれない。
・サニーデイサービス
・Helsinki Lambda Club
・Crispy Camera Club
Pale Fruit
提供:BIG UP!zine
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