国内外で注目を集める2ピースバンド・Blufog。耳馴染みの良いサウンドに乗せて歌う人間臭さと楽曲に滲む洋楽愛・映画愛|early Reflection

Interview

文: 田山雄士  写:山﨑 優祐  編:Miku Jimbo 

ポニーキャニオンとDIGLE MAGAZINEが新世代アーティストを発掘・サポートするプロジェクト『early Reflection』。2025年3月度ピックアップアーティストとして、Blufogが登場。

2010年代以降のオルタナティブR&Bとインディロックを昇華したポップミュージックを奏でるバンド、Blufog(ブルーフォグ)。2023年に始動した彼らは、さまざまな洋楽から影響を受けたそのサウンドにより、国内外で注目を集めている。2024年に発表した1stシングル「Close to Me」はイギリスやアメリカの音楽メディアで紹介され、同年リリースの2ndシングル「Chillin’ Out」はアメリカ版Spotify公式プレイリスト『Fresh Finds Indie』に掲載された。

そして、これらの楽曲を収録した初のフルアルバム『Happy Sad :(』を2025年3月19日にリリース。コンセプチュアルな作品でありながらも、Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.)の内省的かつ等身大の思いを乗せた歌詞や、グルーヴィなドラムとDaigo Ishigaki(Gt.)の軽やかなギターが生み出す心地良いサウンドなど、バンドの魅力を凝縮した作品となっている。また、本作は映画『シング・ストリート 未来へのうた』の劇中セリフに着想を得た“ハッピーサッドな感情”をテーマにしたそうで、Rikutoの映画愛も感じられるアルバムだ。

Blufogにとって初となる今回のインタビューでは、アルバムに込めた思いやメンバーの音楽的なバックボーンなど、幅広いトピックについて伺った。

アークティック・モンキーズ、ビートルズ、ディアンジェロ、レディオヘッドなど、洋楽がルーツ

ー音楽に興味を持ったきっかけから聞かせてください。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

本格的にハマったのは、高校のときになります。MTVでArctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)のライブを観てからですね。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

小学生の頃、誕生日に親がエレキギターを買ってくれたのがきっかけです。音楽に興味があったとか、楽器がやりたかったわけじゃないんですけど、叔父の結婚式でハワイに行った祖母からおみやげでもらったおもちゃのウクレレをずっと触っていたせいでしょうね(笑)。父がTSUTAYAで借りてきたThe Beatles(ザ・ビートルズ)のアルバム『ザ・ビートルズ 1』を入り口に、コピーして弾くようになりました。

ーその後はどんなアーティストを聴くようになりましたか?

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Daigo Ishigaki(Gt.):

僕はOasis(オアシス)とかRadiohead(レディオヘッド)。’90年代のUKロックが好きになって、そこからいろいろ派生していったかな。ほとんど洋楽で、Rikutoと重なる部分も多かったりします。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

The Strokes(ザ・ストロークス)のようなインディロックを通って、大学の頃にはD’Angelo(ディアンジェロ)やErykah Badu(エリカ・バドゥ)のようなネオソウルが好きになるんです。ドラマーなので、グルーヴィな音楽に惹かれました。そのタイミングでDaigoさんと出会い、今に至るっていう。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

Rikutoは軽音サークルの後輩で、僕よりも2つ年下なんです。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

前身のバンドを組んで、ふたりともインディロックやR&B的なものが好きなまま大人になった感じですね。その途中でEasy Life(イージー・ライフ)を知るんですけど、彼らの音楽を聴いたとき、両方のテイストをうまく組み合わせていることが衝撃でした。

※イージー・ライフは改名し、Hard Life(ハード・ライフ)として活動中。

ーめちゃくちゃ自由なバンドですよね。楽器もトランペットやサックスが入ってきたりして。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

折衷感というか、ジャンルを横断するスタンスがすごいなと思います。イージー・ライフって、曲作りはたぶんボーカルとビートメイカーのふたりが担っていて、ライブをやるときに初めてバンドで合わせるっぽいんですけど、そこもシンパシーを感じますね。Blufogが最も大きな影響を受けている存在です。

おふたりとも、海外の音楽が好きなんですね。

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Daigo Ishigaki(Gt.):

はい。Rikutoとは音楽の好みが合うんです。当時、サークルでは邦楽のロックが流行っていたから、僕らはちょっと肩身が狭くて(笑)。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そうそう。オアシスやアークティック・モンキーズのコピーバンドを組みたくても英語が歌える人がいなかったので、自らボーカルをやるようになりましたね。

ー英語詞を歌うのは大変じゃなかったですか?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

好きな音楽だし、そこまで苦労はなかったです。あと、僕の父が趣味なのか何なのかわからないんですけど、日常的に英検を受けていたような人で。その影響もありますかね、英語詞に抵抗がないのは。

ーRikutoさんがドラムを始めた理由は?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

なんだかんだ、家族に引っぱられたところが大きいですね。1歳上の姉がいて、先に高校の軽音部でボーカル&ギターをやっていたから、僕も中学のときに始めたいなと思ったんですけど、音楽の授業でリコーダーや鍵盤ハーモニカを習うじゃないですか。ああいうのが下手すぎたんです。音程のある楽器は向いてないと察した結果、自分に合いそうなドラムを選びました(笑)。

イージー・ライフと出会い、バンドの方向性が固まった

楽曲のクレジットは、作詞がすべてRikutoさん、作曲がバンド名義になっていますが、曲作りはどんな手順で進めていくんでしょう?

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Daigo Ishigaki(Gt.):

昔はわりとセッションもやっていたけど、今はそれぞれがデモを作って持ち寄るようになりましたね。ある程度の形ができたら、Rikutoに歌詞とメロディを付けてもらってます。基本的には、iPhoneのGarageBandというアプリを使っていて。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

ファイル共有ができて、編集もしやすいんです。リードとなるギターフレーズはDaigoさんが、ドラムやベース、シンセパッドのコードとかは僕が付けることが多いかな。最近はプレイヤーよりもコンポーザーの意識が強くなってきました。全体を見て、調整するのが楽しい。

ーいろいろと変化があっての今なんですね。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

大学の頃からやってきて、自分たちのスタイルを模索する時期が長かったんですけど、イージー・ライフと出会ってようやく全部が固まった感じがします。サウンドの方向性で言えば、Frank Ocean(フランク・オーシャン)以降のオルタナティブR&Bと、Vacations(バケーションズ)やPeach Pit(ピーチ・ピット)のような現行のインディロックを組み合わせるイメージ。これがベストの形だなと気づきました。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

現行のインディロックに近いリフをあえて作ってみたり、複雑すぎないコードを使うようにしたり。いろいろと工夫しています。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

Daigoさんは激しいギターも弾けると思うんですけど、僕が「もっと緩く弾いて」とリクエストすることが多いですね(笑)。

ーサウンドは、すごくメロウでミニマルな印象でした。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

その点も自分たちが試行錯誤の末に辿り着いた心地いいポイントだし、キャッチーな歌モノを作る気持ちが強くなりました。やっぱりボーカルに共感できないと、トラックがどんなに良くても意味ないと思うから。

ー歌う内容も変わってきていますか?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そこは変わってないかもしれない。第三者の視点とかじゃなく、自分の個人的な悩みをずっと歌っています。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

Rikutoの書く歌詞はわかりやすいと思いますよ。自分の感情を噛み砕いて伝えようとする気持ちが強いというか。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

ありがとうございます(笑)。Blufogの曲って、第一印象は耳にスッと馴染むサウンドだと思うんですけど、実はめちゃくちゃ人間臭いことを歌っていたりするんです。

ーRikutoさんがボーカル&ドラム、Daigoさんがギターという、変則的に見える2ピース編成にしても、これがベストで自然な形ということなんでしょうね。

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Daigo Ishigaki(Gt.):

そうかもしれないです。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

音楽の好みがドンピシャな人って、Daigoさん以外は周りにほとんどいないんですよ。役割分担もハッキリしてきたし、ふたりで作るほうが楽というか、やりたいことも自由にできますから。

ーちなみに、“Blufog”というバンド名の由来は?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

“Blue”と“Fog”を組み合わせた造語で、他と被らないネーミングにしたかったのと、検索で引っかかりやすくするために“e”は抜きました。音楽性と合った名前だし、シンプルに好きな色でもあります。戦隊モノで言うと、赤はセンターの陽キャ。でも、僕らは程よく抜け感のある青がちょうどいい。“青い霧”も現実には存在しないものだけど、頭の中で思い浮かべたときにカッコいいなと思ったんです。

アルバムの各曲で映画のモチーフが登場

ー初のフルアルバムが出来上がった感触はどうですか?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

マジで名盤ができました。1stアルバムってバンド結成時からのベストみたいになりがちだけど、僕らの『Happy Sad :(』は明確なテーマがあるコンセプトアルバムになっているんです。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

今後、Blufogを続けていくにあたってのマスターピースというかね。このアルバムありきで進む方向が定まったような、素晴らしいクオリティにできたんじゃないかと思います。

アルバムタイトルは、2016年に公開された映画『シング・ストリート 未来へのうた』の劇中におけるセリフから取ったそうですね。このワードを選んだ意図というのは?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

直訳は“幸せな悲しみ”なんですけど、“悲しい気持ちに陥った自分を俯瞰して、そんな状態さえも楽しむ”みたいな意味合いの言葉だと思うんです。このセリフを映画で耳にしたとき、すごく腑に落ちるものがあって。というのも、僕が普段やっている感情の捉え方だったから。

ー自分も“ハッピーサッド”な人間だなと思ったんですね。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そうなんです。悲しいときに“俺は落ちてるんだな”と静かに認識しようとする心の動きと言いますか。“ハッピーサッド”な感情が自分の中にすごくあることに気づいたので、これをテーマにアルバムを作ってみようと。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

今の話、僕は初めて聞きました(笑)。そういうことだったんだね。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

でも、Daigoさんの言葉に導かれたところもあるんですよ。前に「コンセプトアルバムを作りたい」と話してたじゃないですか。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

言ったかもしれないね。コンセプトアルバムを作ってみたい気持ちは、確かに昔からあったなあ。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

しばらく“コンセプトアルバムか〜”と思いながら生活していたんですけど、そんな中でひさびさに『シング・ストリート』を観たのがよかったです。“これだ!”とインスピレーションが湧いて。

ーヒロインのラフィーナが言うセリフでしたっけ?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そうです。主人公のコナーにブレンダンというお兄ちゃんがいるんですけど、彼も使っていますね。映画のキーワードになっている言葉だと思います。

ーアルバムタイトルの「:(」も気になりました。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

これは悲しい表情です(※右90度回転させると顔文字になる)。冒頭の「machi no uede :(intro)」も同じで、ラストの「happy sad (outro:)」でニッコリする流れになっています。伝わりますかね?

ーそういうことでしたか! ラフィーナも「Spring Rain」の歌詞に出てきますし、いろいろ手が込んでいるなと。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

もうひとつ裏テーマがあって、今作の収録曲にはどれも映画がモチーフとして出てくるんです。軸となっているのは『シング・ストリート』なんですけど。

ー散りばめられていると感じていましたが、全曲とは思わなかったです。順番に教えてください。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

「machi no uede :(intro)」のタイトルは、今泉力哉監督の『街の上で』ですね。「Close to Me」は、ジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』を踏まえた《Perfume and coffee and cigarettes》という歌詞があります。「Moonlight (at 3am)」は、『ムーンライト』のストーリーを意識しました。

「Broken」は、『トレインスポッティング』の主人公であるマーク・レントンが歌詞に出てきたり。「Chillin’ Out」は、『君の名前で僕を呼んで』の原題を歌詞で引用してます。「Start With Nothin’」は、『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』のタイトルが同じく歌詞に出てくる。

「Twilight」は、《音の黄金比率 like Kubrick》のフレーズがスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を指しています。「Pauline at the Beach」は、エリック・ロメール監督の『海辺のポーリーヌ』の情景を歌いました。「Spring Rain」「happy sad (outro:)」は、『シング・ストリート』が題材です。

ーRikutoさんの映画愛もたっぷり込められているんですね。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

偶然だけど、今回のジャケット写真が『シング・ストリート』とリンクした感じもあるんです。海を越えてイギリスに向かうシーンがあるので。

ー霧がかった感じの青い海で、バンド名にもマッチしていると思います。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

僕が趣味でフィルムカメラをやっていて、大学生のときに石川と富山を旅したんですけど、そこで撮った日本海の写真なんです。

フジロックのROOKIE A GO-GO出演が目標

アルバムで特に気に入っている部分は?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

しっかりとコンセプチュアルな作品にできた点ですね。「Close to Me」のギターソロもめっちゃ好き。最初はもっとギタリスト然としたフレーズだったんですけど、「ヘンテコな感じにしてほしい」とDaigoさんに頼んで、何度もやり直してもらった結果、今の形になりました。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

意図的にちょっと音を外して、フックになるようなことは考えました。「Close to Me」のギターソロはそんなに難しくないので、ぜひコピーしてほしいですね。リフも含め、キャッチーかつシンプルだと思います。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

リフのイメージは、Still Woozy(スティル・ウージー)の「Goodie Bag」ですね。グルーヴに関しては、イージー・ライフの「ocean view」を参考にしています。BPMが70くらいの遅くてハネている感じなんですけど、そのノリを出したかった。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

いい感じに表現できたと思います。
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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

Daigoさんはどこがお気に入りですか?
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Daigo Ishigaki(Gt.):

「Twilight」のアウトロかな。ここで弾いたギターソロは、自分のエゴをしっかり出して、やりたいことを詰め込めた手ごたえがあります。ギター好きを“カッコいい!”と唸らせるような、ブルースに傾倒したいなたい感じです。

ー「Moonlight (at 3am)」は、初めて日本語詞を中心に作った曲だそうですね。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

mabanuaさんのアルバム『Blurred』にインスパイアされて、日本語詞の持つ温かみを意識したところがスタート地点です。弾き語りのデモ段階では、くるりの「ばらの花」もリファレンスにありましたね。で、トラックを作るときにフランク・オーシャンらしさを加えたという。USのオルタナティブR&Bと日本のフォーキーな歌モノを掛け合わせたらどうなるか、みたいな。

ー実験っぽいところもありつつ。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そうですね。間奏のシンセソロは、Slowdive(スロウダイヴ)とかドリームポップの雰囲気を唐突に入れてみました。

ー「Broken」もインパクトがありました。「Close to Me」や「Moonlight (at 3am)」とはまた違う感じで、ファンキーなラップが素敵です。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

ありがとうございます。これは絶対にラップが似合うなと思ったので。Mac Miller(マック・ミラー)とかAnderson .Paak(アンダーソン・パーク)をはじめ、2010年代のUSヒップホップにおける、4つ打ちだけどディスコでもファンクでもないトラック。そういうアプローチを目指しました。

ー「Chillin’ Out」は、くぐもった音像からクリアになるイントロのギターとか、UKロックやヒップホップ、レイドバックしたビートなどが混ざっている感じが面白かったり。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

完全なオリジナルを作ろうとするのではなく、さまざまなリファレンスがある中、ミックス感で新しいことをやるのがBlufogの強みだと思います。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

新しい混ぜ方をしているけど、新しいことをやっているわけじゃないんです。

ー色とりどりのサウンドに、先程おっしゃっていたような人間臭い歌詞が混ざってくるのも魅力的です。「Start With Nothin’」はバンドソングですよね?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そうです。前身バンドを解散し、Blufogで再出発する想いを歌っていて、実はものすごく熱い曲になっています。

ー「Broken」もリズムは軽快だけど、歌っている内容はとても生々しくて悩ましいですよね。自分の人生がうまくいかない感じが滲む一方、“それでもやらなければいけない”気概も伝わってきます。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

そういう部分がまさに“ハッピーサッド”だなと思います。落ち込んでいるけど、諦めてはいない感じ。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

本当だ! 言われてみると、しっくりくるね。

ーこの先のビジョンで、何か考えていることなどはありますか?

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

ライブをたくさんやりつつ、この『Happy Sad :(』が色あせないうちに、新しい曲をどんどん出していきたいなと。ゆくゆくは<フジロック>の「ROOKIE A GO-GO」にも出たいです。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

「ROOKIE A GO-GO」は出たいね。そこを目標に、立ち止まることなくバンドをがんばっていきたいです。

Blufogは野外のライブも似合いそうですよね。そして、今作のリリースパーティーも決まっています。

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Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.):

4月27日(日)の静岡・三島ROJI公演、5月29日(木)の東京・下北沢THREE公演は、サポートベーシストを入れて行なう予定で、よりバンドらしいパフォーマンスがお届けできると思います。
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Daigo Ishigaki(Gt.):

音源とはまた違う良さがあるので、ぜひ遊びに来てもらえたら嬉しいです!

INFORMATION

インフォメーション画像

1st Album『Happy Sad :(』

2025年3月19日(水)リリース
レーベル:〈wonderrwall〉
配信リンク

【収録曲】
01.machi no uede :(intro)
02.Close to Me
03.Moonlight (at 3am)
04.Broken
05.Chillin’ Out
06.Start With Nothin’
07.Twilight
08.Pauline at the Beach
09.Spring Rain
10.happy sad (outro:)

<1st Album“Happy Sad :(” – Release Party>

※終了分は割愛
2025年4月27日(日)静岡・ROJI
2025年5月29日(木)東京・下北沢THREE

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Blufog(ブルーフォグ)

2023年始動の2ピースインディポップバンド。メンバーは、Rikuto Yoshida(Vo. / Dr.)、Daigo Ishigaki(Gt.)。インディロックとオルタナティブR&Bからの影響を独自に解釈したDIYなポップミュージックを奏でる。また、Rikuto Yoshidaによるグルーヴィかつメロウな楽曲が特徴となっている。

2018年に静岡県三島市で前身となるバンドを結成。2023年にバンド名をBlufogに改名し、本格的に活動をスタート。現在は都内をメインに活動している。

2024年発表の1stシングル「Close to Me」は〈HOLIDAY! RECORDS〉や『Purple Melon』(イギリス)、『The Luna Collective』(アメリカ)で紹介される。さらに、2024年5月には2ndシングル「Chillin'Out」がアメリカ版Spotify公式プレイリスト『Fresh Finds Indie』に掲載されるなど、国内外で注目を集めている。2025年3〜5月には、アルバム『Happy Sad :(』のリリースパーティーを静岡・東京にて開催。
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