「Drawing」で立った新たなスタートライン。SHAKYが目指す“人の心に響く曲”

early Reflection

文: 黒田 隆太朗  編:黒田隆太朗

ポニーキャニオンとDIGLE MAGAZINEが新世代アーティストを発掘・サポートするプロジェクト『early Reflection』。9組目のアーティスト「SHAKY」が登場。

R&Bやソウル、ファンクやジャズを吸収した流麗なサウンドと、心にすっと溶けていくような柔らかいメロディ。そして内に秘めた情熱を感じる、情感豊かな来海の歌。SHAKYの音楽が魅力的なのは、その技術や音楽性はもちろん、曲の中に演者の心情が浮かんでくるからなのだろう。コロナ禍による影響で少し動きが見えづらくなってはいたが、彼らが所属するレーベル〈ARIAS〉を立ち上げたコ太朗をはじめ、2020年前後から福岡のシーンには新たな磁場が生まれる予感があった。その中でもSHAKYは、今後のシーンを彩っていく可能性を持ったバンドだと思う。

心を癒すような歌が印象的な新曲「Drawing」のリリースを機に、福岡にいるSHAKYにZOOMを繋いでみた。メンバーのルーツを出発点に、新曲「Drawing」の制作背景と、バンドが目指す展望について語ってもらった。

メンバーのルーツ

ーメンバーそれぞれ、最も影響受けた音楽は何ですか?

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S0:

僕はJamiroquaiの『A Funk Odyssey』です。高校生の時にベースの恩師から「スチュアート・ゼンダー(Stuart Zender)は18歳でこのバンドの中心人物になったよ」って教えてもらって。それをきっかけにアシッドジャズやファンクにハマり出したので、影響を受けた音楽かなと思います。

ーそれまで聴いてきた音楽とJamiroquaiには、どんな違いがあったと思いますか。

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S0:

もともとはポップスしか聴いてこなかったので、ファンクネスやディスコを連想させる音に衝撃を受けました。楽曲からこれだけベースが聴こえてきたのも初めてだったので、そういうところにも惹かれましたね。

ー風太さんはどうですか?

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風太:

僕はピアニストの上原ひろみさんです。小学生の時にテレビで見て衝撃を受けました。楽譜通りではない自由に弾く感じが好きで、作品ではトリオでやってるアルバム『ALIVE』をよく聴いていました。

ーなるほど。

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Asahi:

僕は冨田ラボさんの『Shipbuilding』ですね。自分が楽器を始めてからは、楽曲に携わっているアレンジャーが気になるようになって、MISIAさんの「Everything」の編曲をやっていた冨田さんのソロワークに辿り着いたんですよね。僕はそもそも歌モノが好きなんですけど、『Shipbuilding』はメロディやハーモニー、楽器のフレーズが計算し尽くされているポップスで、自分の作る楽曲にも凄く影響を受けたと思います。

ー来海さんは?

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来海:

私はAlicia Keysの「If I Ain’t Got You」です。高校一年生から歌を始めたんですけど、その頃に先輩から教えてもらった音楽で、初めて真剣に聴いた洋楽でした。

ーその頃にはもうボーカルを志していたんですね?

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来海:

私はもともと学校に行くのが苦手なタイプの人でしたし、高校で真剣に音楽を学べるか不安でした。でも、学校に行くうちに音楽の楽しさを知り、「If I Ain’t Got You」に出会ってからは、海外のボーカリストの圧倒的な歌唱力や、英語で表現するストレートに刺さる歌詞が好きになって。そこから歌を真剣にやりたいと思いました。
次ページ:福岡の動き始めたシーン

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黒田 隆太朗

平成元年生まれ、千葉県出身。ライター/編集。MUSICA編集部→DIGLE編集部。

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