Sundayカミデ×奇妙礼太郎対談。「Love sofa」20周年と天才バンド復活を語らう

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文: 黒田 隆太朗  写:諏訪 稔 

Sundayカミデが主催する「Love sofa」20周年を祝し、盟友・奇妙礼太郎との対談を決行。天才バンドの出演も決まるなど、スペシャルな夜になることが期待されるイベントの歩みを振り返る。

天才バンドが復活する。来る3月15日、リキッドルームで行われる「Love sofa」で。そうなればもう、20周年を迎えたイベントに相応しいスペシャルでアメイジングな一夜になるだろう。今回はその「Love sofa」の主催者たるSundayカミデと、天才バンドにおける無二のパートナーであり、これまで幾度も共演を果たしてきた盟友・奇妙礼太郎の対談を行った。ふたりの出会いの経緯から「Love sofa」の歩み、そして天才バンド再結成まで勝手気ままに話してもらっている。ひとまず、『ロミオとジュリエット』のライヴテイクでも聴いてその日を待っていようと思う。

この人の事好きやなって勝手に思ってた

ー今日は20周年を迎えた<Love sofa>開催を記念し、Sundayさんの盟友でもある奇妙さんをお呼びし対談を企画しました。まずはおふたりの出会いから聞かせてもらえますか。

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Sundayカミデ:

初めて奇妙くんを見たのは、昔大阪にあった<firefly>っていうクラブで、彼がアニメーションズのライヴしてるところだったんだけど。それからその事務所で学際ライヴ帰りの奇妙くんと会ったことがあって、そん時に初めて話したんだよね。覚えてる?
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奇妙礼太郎:

皆無。
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Sundayカミデ:

(笑)。まあでも、<firefly>で会うてるよ。『中学ロック』っていうアニメーションズのカセットアルバムを配ってて、車でよく聴いてた。それが2002、3年ぐらい?
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奇妙礼太郎:

そうだね。2001年からやってたから、2002年くらいかな。
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Sundayカミデ:

「Love sofa」もそれまでは転々としてたんだけど、2001年の終わりくらいに<firefly>に移動して。あの頃は徐々に<firefly>に集まりだしたところで、お互い遭遇した感じかな。

ー奇妙さんは当時のSundayさんのことで何か覚えていることはありますか?

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奇妙礼太郎:

この人の事好きやなって勝手に思ってた一番最初の出来事は、広島の野外イベントに車で行くけど一緒に行く?って誘ってくれた時。広島までドライブしながら聞いた、入山先生の話が面白過ぎた。
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Sundayカミデ:

あれだけで5時間くらい喋ってたもんね。
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奇妙礼太郎:

涙出るくらい面白くて、あそこで友達やなって思った。僕は入山先生が保健の先生のとこを好きになった話が大好き。

ーどんな先生だったんですか?

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Sundayカミデ:

入山先生は校庭から校舎に向かって拡声器で「この学校で一番強いやつ出てこい」って言ってた、ハンサムでナイスボディの僕の中学の時の体育の先生なんです。生徒指導専門で赴任してきた感じで。その一年後に保健の先生として赴任してきた、しまこ先生っていう25歳くらいの方がいて。もう明らかにフォトジェニックな、マリリン・モンローのような立ちで登場したから全員びっくりしたんですよね。こんなヤンキー中学にあんな女の人来たら僕達も入山先生も、生徒vs生徒指導の闘いを忘れてざわざわするよね。
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奇妙礼太郎:

ざわざわ、ざわざわ、やわ。
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Sundayカミデ:

それで入山先生も僕らも、しまこ先生のことをかなり気になってて体育の授業中に唐突に入山先生が「お前ら恋してるんか? 今日の体育はみんなであおむけにグラウンドに寝て、空を見よう」って言い出して。

ー(笑)。

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Sundayカミデ:

みんなで空見ながら、「お前ら誰のことが思い浮かぶ?」って入山先生が楽しそうに言ってた。僕らも入山先生も一時間くらい青空見ながら、体育の授業が終わっていった。
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奇妙礼太郎:

バカじゃないの?(笑)。ようそんなこと子供に言う(笑)。
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Sundayカミデ:

そんな話を運転しながら永遠としてたんだよね。
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奇妙礼太郎:

僕、ずっと泣いてた(笑ってた)。

ー(笑)。ミュージシャンとして意気投合したのは?

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Sundayカミデ:

それから6、7年経って、<Club STOMP>っていう<CONPASS>の真裏にある小さいクラブで、「Love sofa」とは別にアコースティックのイベントを始めて。奇妙くんとかワッツーシゾンビ谷村じゅげむくん、あとは原田茶飯事くんっていう僕の知ってる人達に弾き語りで出てもらって。僕はライヴを観るだけやってんけど、2008年ぐらいに一緒にやろってなって、遂に<clun jungle>っていうところでふたりでやったんです。
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奇妙礼太郎:

それは覚えているなぁ。
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Sundayカミデ:

曲もそんなにないから、お客さんにお題もらって即興で歌おうということになって。Aメロを奇妙くん、Bメロを僕、サビはその時々でやっていくみたいな。それが自分的にもドハマりして、その後すぐ<OSAKA MUSE>っていうところで10代の子達に凄く人気のあるバンドの前座に二人で出してもらって。
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奇妙礼太郎:

「ねじ込む」ってあれの事ですよ。
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Sundayカミデ:

誰にも頼まれてないし、お呼びでないみたいな。

ー(笑)。

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Sundayカミデ:

でも女子高生も最終的に一緒に歌ってくれたからよかったです。
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