DIGLE MAGAZINE編集部が選ぶ“Best of 2024”プレイリスト|長谷川白紙、さらさ、kurayamisakaなど

Playlist
「2024年のベストソング」をテーマにアーティストやDIGLE MAGAZINE編集部がプレイリストを作る年末の特別企画。今回の記事では、編集部のメンバーが2024年にリリースされたベストソングを選曲。

DIGLE MAGAZINE編集部のメンバーが、2024年にリリースされた作品の中から国内外問わずよく聴いた楽曲や特に影響を受けた楽曲を選曲。長谷川白紙さらさkurayamisakaなどの国内アーティストから、Charli xcx(チャーリー・xcx)、Mk.gee(ミック・ギー)、HYUKOH 落日飛車 Sunset Rollercoaster(サンセット・ローラーコースター)のプロジェクト・AAAの楽曲まで、音楽の好みがバラバラなDIGLE MAGAZINE編集部の個性が窺えるラインナップになっています。コメントを読みながら、ぜひプレイリストも楽しんでみてください。

Kenta Nishimura(編集長)

Select for “Best of 2024”

長谷川白紙「Outside (Soto)」
iri「Faster than me」
Penthouse「我愛你」
荒谷翔大「Focus feat. 鈴木真海子
NINEOKMAI「นายโอเคมั๊ย?」
あばらや「かなしばりに遭ったら」

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セレクトコメント:

2024年もDIGLE MAGAZINEをご覧いただきありがとうございました。
今年は例年に比べていろんなジャンルの曲を聴いた年になりました!ポップよりの選曲になっていますが、味わい深い楽曲を集めました!

Asahi(ディレクター)

Select for “Best of 2024”

DK the Drummer, Alejandro Aranda「Divided」
Improvement Movement「Too Far」
Jean Dawson「Black Sugar」
Erez Zobary「Faith」
Daryl Johns「Happy」
Noah Guy「MARTYRDOM」
Louis Cole, Metropole Orkest, Jules Buckley「These Dreams are Killing Me」
John Roseboro「80 Summers」
Garren Sean「get enough of u」
Mom Tudie, Loie「Losing You」

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セレクトコメント:

2024年のベストとして選曲した楽曲にテーマをつけるとしたら“BACK TO THE FUTURE”だと思います。
まるで70’sから00’sを想起するような楽曲や、さまざまな要素を付け足した上で新たなジャンルを構成したような楽曲など過去から未来へ旅するようなリストとなっています。
Mac DeMarco(マック・デマルコ)やIMMANUEL WILKINS(イマニュエル・ウィルキンス)などのサポートも務めるベーシスト・Daryl Johns(ダリル・ジョンズ)のデビューアルバムからの1曲「Happy」や、過去にTom Misch(トム・ミッシュ)やPoppy Ajudha(ポピー・アジューダ)などの制作も携わっているプロデューサー・Mom Tudieの「Losing You」などを選曲しています。

riko ito(エディター)

Select for “Best of 2024”

Hope Tala「Survival」
さらさ「祝福」
Nilüfer Yanya「Keep On Dancing」
優河「泡になっても」
Clairo「Nomad」
TAMTAM「虹の彷徨」
カネコアヤノ「さびしくない」
折坂悠太「スペル」
HYUKOH, 落日飛車 Sunset Rollercoaster「Glue」
Thee Marloes「True Love」

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セレクトコメント:

2024年は自分の環境や関わる人が大きく変わったこともあって、音楽がきっかけで人と繋がったりいろんな経験をさせてもらったりすることが特に多かった1年でした。そして、そんなふうに変化が多かった年だったからこそ、これまで以上に感情の浮き沈みも激しくて、今回挙げた曲はそのときの自分の状況や感情を思い出す曲ばかりになっていてびっくり…! 自分にとって大事な楽曲にたくさん出会えたんだなと嬉しい気持ちになりました。

特に今年一番ライブを観たアーティストでもあるさらさの「祝福」は、サウンドはもちろん、歌詞も最高。《まだ見ぬあなたに話している》というフレーズは、「一緒にいたいと思う人に理解してもらえなかったとしても、自分の芯を守ることは、そこに魅力を感じてくれる人に出会える可能性を生み出すことになるよな」と思わせてくれて、聴いた瞬間大号泣。私にとっては救いのような言葉で、ライブで聴くたびにセーフスペースを与えてもらうような感覚になっていました。

そして、ずっと大好きなHope Talaの「Survival」は、個人的に食らっていた時期にひたすら聴いてた楽曲。《Acting like we’re fine, when we’re walking a tightrope》から始まるサビの歌詞は「日常がつらくても平気なふりをしてしまうけど、本当はギリギリなのかも」みたいな自分の状態に気づいてしまって沈んでいた時期に、同じくHope Talaの「I Can’t Even Cry」と交互に聴いてパワーをもらっていました。来年アルバムをリリースする予定だとか。お願いだから来日してくれ〜。

そんなふうに日々を支えてくれた音楽と今年出会えた人々に大きな感謝を。2025年も健やかで豊かな1年を過ごせますように。

Kou Ishimaru(エディター)

Select for “Best of 2024”

Fred again.., Anderson .Paak, CHIKA「places to be」
Mk.gee「Are You Looking Up」
RJ Pasin「Isekai」
toe「LONELINESS WILL SHINE」
Iron & Wine「Never Meant」

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セレクトコメント:

2024年も皆さんありがとうございました! ライブで各地を周れて、1年があっという間だった気がします。
遠征の空き時間では、行先の街をぼーっと散歩していることが多かったのですが、そんな時間を過ごす中で出会った言葉で、中国・春秋時代の哲学者・老子の「無為自然」という一節があります。
これは“何もしないことが自然の本質に沿う / 自然の流れに逆らわずに生きる”という意味だそうです。映画『プーと大人になった僕』に登場する名台詞「何もしないって最高の何かにつながることなんだ」と似ているのが印象的で、すごくお気に入りの言葉になりました。

Miku Jimbo(エディター)

Select for “Best of 2024”

kurayamisaka「jitensha」
MONO NO AWARE「同釜」
Homecomings「blue poetry」
Milledenials「ASMR」
Galileo Galilei「MANTRAL」
吉澤嘉代子「ゆとり」
downt「111511」
ゆうさり「ほころび」

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セレクトコメント:

まさか、2年連続でベストソングが自転車絡みになるとは…自分は自転車に乗れないくせに。毎年、一番繰り返し聴いた曲のミュージックビデオをここに掲載していて、去年のベスト曲であるMONO NO AWARE「風の向きが変わって」のMVは、玉置周啓さんが自転車に乗って空を飛んでいます。ぜひ昨年の記事もご覧ください。ということで、2024年にもっとも聴いたのはkurayamisaka「jitensha」。ライブで聴いた際は身体が沸き立つ感覚があり、最高にシビれたので、来年はもっとライブハウスで観たい。ライブといえば、今年もっともパフォーマンスを見たのは吉澤嘉代子さん。活動を長らく見守ってきた身としては、今が一番素晴らしい歌を届けていると思うし、来年の日比谷野音公演も楽しみです。

今回の楽曲群は個人的ベストというより、今年愛聴した曲から読者のみなさんにおすすめしたいものを選びました。MONO NO AWAREは今年、「風の向きが変わって」を収録したアルバムを発表。これがまた傑作で、今回もアルバムから1曲選びました。思えばこの1年はGalileo Galilei『MANTRAL』『MANSTER』をはじめ、名盤とたくさん出会えました。downt、Homecomingsも心に残っているし、ゆうさりさん『星をつぐ人』は衝撃的だった(いつか取材できますように)。

曲単位で手軽に音楽が聴ける時代となっている反動(?)か、近年“アルバム”という枠組みを意識して作品をつくるアーティストが増えている印象です。頭から最後まで通して聴き、現実と非現実の間を漂いながらその世界にのめり込む快楽。何物にも代えがたい幸福。そういったものを示してくれるのが、アルバムというフォーマットだと思います。今後この傾向が主流になったらいいなと、いちリスナーとして思うばかり。

本当はインドネシアのMilledenials(ミレディナイアルズ)にも触れたかったのですが、規定の4.7倍の文字数となり、そろそろ記事の編集担当に怒られそうなので切り上げます。フリーライターとして、今年は超大御所から芸人、俳優、駆け出しのアーティストまで、幅広く取材できました。来年も良いご縁がありますように。あと、来年こそ自転車に乗れますように。

Mao(エディター)

Select for “Best of 2024”

Charli xcx「360」
Charli xcx「Girl, so confusing feat. Lorde
FKA twigs「Eusexua」
John Glacier「Emotions」
Oklou「choke enough」
Fcukers「Homie Don’t Shake」
Jim Legxacy「nothings changed (!)」

インタビュイー画像

セレクトコメント:

目まぐるしく生活が変化した1年でしたが、みなさんはどんな1年を過ごされましたか。良いことも悪いこともあって、うまくいかないことも多いけれど、海外生活3年目にしてようやく自分のペースを掴めてきたような気がします。選曲したベストトラックのほとんどが女性アーティストとなったのも偶然ではなく、今年1年の心境が表れているのかもしれません。周りの目や世間体より、自分が好きな自分でいられるように、来年も肩の力を抜いて過ごしていきたいと思います。

DIGLE MAGAZINE’s 『Best of 2024』

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