Re:nameが研ぎ澄ました自分達の音

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はRe:nameをご紹介します。

細部に宿るこだわり

関西ライブシーンで知名度を上げ、昨年には初の全国流通盤となる2ndアルバム『postmodern indie』をリリースした大阪出身の3ピースバンド・Re:name。音楽性や楽曲の制作方法で広がりを見せた前作から1年ぶりにリリースされた1stEP『Missing Essentials』は、自分達の理想とする音を磨き上げ、バンドとしての個性をさらに確立する作品となった。

楽曲ごとのテイストの違いはあれど、どの楽曲も耳心地の良い整った質感の全6曲。ざらつきのあるフィルム写真のような音像が、以前よりもシームレスに英詞と日本語詞を繋いでいる。また、繊細な部分ではあるけれど、イントロやアウトロ、コーラスワークといった細部に渡る音数や響きのバランスが格段に進化しており、バンドとしての輪郭がくっきりと見えるようになった。その過程での苦労はBa/Vo高木の「揉まれて、磨かれて、書き直されて、完成した自信作」という言葉によく現れているが、そんな繊細な作業があったからこそ、掴んだ感触があるはずだ。

今年は彼らが最も輝くステージの上で、その進化を感じてみたい。

Re:name

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