井上紗矢香の歌と言葉に耳を傾ける

Review

文: vcr  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は井上紗矢香をご紹介します。

日記を開くように

福岡県出身のシンガーソングライター、井上紗矢香。2021年6月より、約3週間おきに新曲を配信リリースする企画を実施しており、そこで生まれた全10曲を収めた最新アルバム『my tiny days』が配信リリースされた。

ピアノと歌声、といった至極シンプルな構成を軸に作られているこのアルバム。
歌そのものを、言葉そのものをまっすぐに届ける10曲を通して聞いていると、まるで誰かの個人的な日記を覗いているような気持ちを覚える。
日常に根付く喜怒哀楽から、時には闘志に燃える瞳が見えたり、誰かを想って軋む心があったり……とても個人的で普遍的な感情が、その飾らなさのまま、聞く人の心の奥まで素直に入り込んでいってしまう。
井上紗矢香はこれまで、自らの音楽活動はもちろん、有名アーティストの楽曲へ詩を書き下ろすなど作家としてのキャリアも重ねている。
音楽を作る人として、また言葉の表現者としてさまざまな場面と向き合ってきた彼女が、自分自身のものとして形にした、肌触りや息遣いを感じるあたたかなアルバムになっている。

また、YouTube上に公開されているリリックビデオや各動画のサムネイルなどの監修も井上紗矢香自身が務めているという。
音、言葉、そして視覚を通して、井上紗矢香というアーティストを知ることができる、自己紹介的な作品だ。


井上紗矢香

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