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文: 石角友香 編:Miku Jimbo
自分の知らない遠くのどこかで、出逢った瞬時にずっと探していた気持ちになる普遍的な音楽を作っている人たちがいるという事実。地球から2ミリ浮いている人たちは、そのことに嬉しくなってしまうバンドだ。バンド名から少し想像しがたいシンプルで豊かなアンサンブルを奏でる彼女らは2020年7月に結成された男女3人からなるオルタナバンド。作詞作曲を手掛ける中野由季(Vo,Gt,Key)、コバタヨシタネ(Gt)、サキホ(Ba)からなり、彼らのバックボーンには京都北部の壮大な山々や透き通った川、茅葺屋根など日本の原風景が残っているのだという。音楽的にはクラシック、The Beatles(ザ・ビートルズ)、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)、The Who(ザ・フー)などブリティッシュビートが挙げられているが、ギターにはホワイトブルースの味わいもあり、アンサンブルは日本語ロックの流れを感じる。
彼らのプロフィールをなぞると、オーセンティックなイメージばかりが先立つが、このギミックのない堂々としたバンドサウンドと、中野による小説のある部分のような描写、凛としていつつ深みもあるアルトボイスで歌われるメロディの掛け合わせは彼女らにしかない持ち味だ。
初期の作品であるシングル「君の街まで」の頃は録音もいい意味でラフな感触を残し、コバタのブルースに根ざしたギターが前面に出ていた印象がある。だが、“君に会いたくなった時、歌う”というカップリング「WATASHINOUTA」の歌詞にもあるように、中野の表現は他の何よりも音楽が人と人を繋ぐ最も信用できる手段であると述べているように聴こえた。その核心はこのバンドにずっと存在し続けているように思える。2021年のEP「アメリカンドリーム」では浮遊感のある音像も聴かせ、アレンジの奥行きを深めたことで、より浮かぶ情景や体感も豊かになった印象だ。具体的なバンドで言うと、踊ってばかりの国やおとぎ話などの、ルーツに根差しながらも彼らにしか鳴らせないあの音像に近い。歌詞面で小説的な筆致の冴えを見せたシングル「ハッカドロップ」(2021年)では中野の言葉を紡ぐ人としての深度も伺えた。英語直訳的な言い切りの口語にドキッとさせられる。2nd EP「うつろひ」の頃にはミックスもかなり洗練されて、その分、よりメロディと歌、アンサンブルの無駄のなさが際立つように。シングル「裸のままで」(2022年)での、自然と人の営みがすんなりと繋がる歌詞表現は歌の歌詞というだけでなく、中野の詩人としての才能にも驚かされた。見えているものだけじゃなく、気配を描くことにも長けた彼女の感性は、育ってきた環境はもちろん、選び抜いた言葉だけを音に乗せる潔さと、いい意味での厳しさすら感じる。
2023年3月に約1年ぶりとなる新曲「シーソー」をリリース。春の風を感じる穏やかなコード進行、新しい季節の中で変わっていくことと変わらないことを情景と気持ちの両面を行き来しつつ、しなやかな眼差しで綴った歌詞が、このバンドの並外れた普遍性を示唆した楽曲だ。
そこから1ヶ月、早くもリリースされる新曲は「光華」(こうか)と題された、新しい聴感とアレンジにさりげなく挑んだ楽曲だ。光華とは美しく光ることや、その光彩を意味する他、栄えることや栄誉も意味する。これまでも“時間”など、手に取れないものに確かな手応えを託してきた中野の歌詞はそれゆえに聴き手のある瞬間にリンクすると、誰にとっても感じうる確かなものを残してきた。共感というより共振といった方がしっくりくる瞬間。それは今回の「光華」ではより磨かれている。誰しもが似た経験があるであろう、予備知識を持たずに出かけた街で見つけた欲しかったもの。日々変わる気分を《心も毎日違う服を着る》と表現するセンス。それらを彼女は全て光だと思う、と静かに熱いテンションで歌う。押し付けがましさの一切ない共振だけがそこにある。
アレンジも新鮮で、ワルツの拍子のピアノリフに始まり、徐々にギターとベースが入ってくる、そのフレーズも選び抜かれたもの。サビで歌が上昇していくのと息を合わせるように、楽器も空気を含んで大きな演奏になっていくような自然さがいい。中野の豊かなアルトボイスの魅力が堪能できる。日常の中で見つけることのできる生命の輝き、そして人との繋がり。でも、それはしっかり目を凝らさないと見逃してしまうものなのかもしれない。とても豊かな音楽がここにある。
RELEASE INFORMATION
early Reflection
early Reflectionは、ポニーキャニオンが提供するPR型配信サービス。全世界に楽曲を配信するとともに、ストリーミングサービスのプレイリストへのサブミットや、ラジオ局への音源送付、WEBメディアへのニュースリリースなどのプロモーションもサポート。また、希望するアーティストには著作権の登録や管理も行います。
マンスリーピックアップに選出されたアーティストには、DIGLE MAGAZINEでの動画インタビューなど独自のプロモーションも実施しています。▼Official site
https://earlyreflection.com
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