エルモア・スコッティーズが寄り添うあたたかな孤独

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はエルモア・スコッティーズをご紹介します。

ツインボーカルで描く想い

横浜発、betcover!!NITRODAYでも活動する岩片禄郎(Vo,Dr)が中心となって結成されたエルモア・スコッティーズ。
前作から1年以上ぶりとなるシングル『samsara』がリリースされた。

バンドのらしさを感じるあたたかなメロディと、岩片と大森遥(Vo,Ba)によるツインボーカルが際立つ『samsara』。
生活に溶けるちいさな憂鬱と、その先にある希望と喜び。
岩片と大森がそれぞれの視点と歌声で描き出すそれは、私たちの生活に柔らかく寄り添ってくれるようだ。
サウンド面では、ギターのアレンジやタブラッカの音を迎えたことにより、どこか異国情緒を漂わせているこの楽曲。
心地よさと同時に、若干感じる違和感。それはフックとなり、何度も繰り返し聞きたくなる不思議な魅力に繋がっている。

〈生まれ変わったら君みたいになりたい〉という素直な詩が強く心に残る。
エルモア・スコッティーズが描き出すセンチメンタルの向こうには、いつだって誰かがいる。
前も後ろも向きたくない時、隣に在ってくれるのはこんな音楽がいい。

エルモア・スコッティーズ

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