映画ライター厳選!映画好きならマストチェックな5月の配信4選

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文: 安藤エヌ  編:Mao Oya

Disney+、Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXTで、5月から配信スタートの話題作をご紹介。心躍る冒険譚『2分の1の魔法』や、藤井直人監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』、オーシャンズシリーズのスピンオフ作品『オーシャンズ8』、アニャ・テイラー=ジョイ主演『EMMA』の4 作をセレクト。

主要配信サイトDisney+NetflixAmazon Prime VideoU-NEXT、それぞれで5月から配信スタートの話題作を4作ご紹介。

兄弟や家族の愛を描いた心躍る冒険譚『2分の1の魔法』や、映画『新聞記者』で日本アカデミー賞において数多くの賞に輝き、一躍その名を知らしめた藤井直人監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』など、映画好きならマストチェックな注目作がお待ちかねだ。


Disney+ アニメーション映画『2分の1の魔法』

始めにDisney+からは、2020年8月21日に日本公開され、ディズニーピクサーが手掛けたアニメーション映画『2分の1の魔法』。

はるか昔、世界は魔法に満ちていたが、文明の発達が進むにつれ人々は魔法の存在を忘れていった。そんな世界で生きる内気な少年イアンは、自分に自信が持てず、何をしても空回りしてしまう日々。ある日、亡き父親が自分の誕生日に遺した謎の杖を握ると魔法が発動し、父親の下半身のみが生き返ってしまう。イアンは魔法オタクの兄・バーリーとともに、彼を完全に蘇らせるスリリングな冒険へと繰り出すのだった。

日本語版吹き替えでは、イアンを志尊淳、バーリーを城田優が演じており、ふたりの息はぴったり(英語版ではスパイダーバースで活躍する人気若手俳優、トム・ホランドがイアンを、アベンジャーズシリーズに出演するクリス・プラットがバーリーを演じているのもポイント)。ディズニー作品ならではの心躍る冒険譚は、家族団らんで観るのにうってつけの作品だ。

映画『2分の1の魔法』はDisney+で5月21日(金)より配信開始。

Netflix 映画『ヤクザと家族 The Family』

次に、Netflixで5月7日(金)より配信開始された『ヤクザと家族 The Family』。

監督は映画『新聞記者』で日本アカデミー賞の各賞を総なめにした藤井直人。抽象的なテーマをひとつのモチーフに代えて描く映画手法が際立つ本作では、主演を綾野剛が務め、また主題歌は彼と親交のあるアーティスト、millennium paradeが書き下ろした楽曲「FAMILIA」が起用された。

山本健治というひとりのヤクザが、少年期に暴力団組長を助けたことでその道に入り、生きていくさまを1999年、2005年、2019年という3つの時代に分けて描いた本作。綾野剛という俳優に内在し、役作りによって発せられる演技の凄みと、藤井監督が描き出す人生観が交差し、えもいわれぬ圧倒的存在感をもってして観客に訴えかけてくる。観た者に深く切り刻まれる山本の生きざまを、より身近に映画が観られるようになったあかつきには存分に味わっていただきたい。

 Amazon Prime Video 映画『オーシャンズ8』

Amazon Prime Videoでは、5月1日(土)より旧作『オーシャンズ8』が配信開始された。

本作は『オーシャンズ11』から始まるオーシャンズシリーズのスピンオフ作品で、登場人物が全員女性であることが他の作品との大きな違いであり魅力となっている。

カリスマ的犯罪ドリームチーム「オーシャンズ」を率いたダニー・オーシャンの妹デビー。本作は彼女が主人公となり、仲間を集めてニューヨーク市 メトロポリタン美術館でのファッションの祭典、メットガラで高級な宝石を一挙に盗み出すという計画を打ち立て実行に移すまでを描いている。華麗な手さばきで颯爽とお宝を盗んでいく美女たちの姿を、アメリカ映画ならではのゴージャスかつデンジャラスなテイストで思う存分堪能できる作品となっている。

キャストも超豪華で、サンドラ・ブロックを筆頭にケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボトム=カーターなど、名実ともに輝かしい名女優が勢ぞろいしている。華やかな画とスリリングな展開が両立された本作は、まさに映画ファンにとっては垂涎ものといえるだろう。

U-NEXT 映画『EMMA』

最後にU-NEXTで配信開始された映画『EMMA』をご紹介。

本作はイギリスの小説家ジェーン・オースティンが発表した同名小説を原作としており、過去にもBBCドラマで映像化されている。2020年に本国で公開され日本公開はされなかったが、今回満を持して配信が決定したため、待ち望んでいたファンも多いだろう。

主人公エマ・ウッドハウスは裕福な家に生まれ、美貌と教養を兼ね備え何不自由ない生活を送っていた。そんな彼女が次第に自分の傍らにあった愛に気付いていくまでを描いたラブストーリーであり、同時に成長物語としての側面も担う作品となっている。

主人公エマを演じるのは、テレビドラマシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で主演を務め若手注目株となったアニャ・テイラー=ジョイ。彼女の周囲の人々を演じる役柄としてビル・ナイや『ファンタスティック・ビースト』シリーズに出演するカラム・ターナー、『ゴッズ・オウン・カントリー』のジョシュ・オコナ―などが脇を固めている。


邦画・洋画ともに見ごたえのある作品が揃った5月配信開始の作品たち。羽を伸ばせる休日や仕事の合間の息抜きに、ぜひご覧になってみてはいかがだろうか。

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