気の合う友達はどこでも見つかる。SOM TAM CLUBがパーティーを通して見るアジアのカルチャー

PARA-特集

文: 久野麻衣 

日本国内だけでなくタイ、台湾といったアジアの国々でもパーティーを展開するSOM TAM CLUB。主催である橋本翼(cero)とMOOLAに、その活動とアジアでの交流から感じたカルチャーについて語ってもらった。

ceroの橋本翼の声掛けにより結成したパーティークルー・SOM TAM CLUBの活動は非常に柔軟だ。“移動式パーティー”として、これまでタイ、台湾といったアジアの国々や国内各地で開催され、cero主催<Traffic>を始めとしたイベント内での展開も注目を集めている。その内容も時々のシチュエーションに合わせたものとなっていて、LIVE、DJからフード、フォトエキシビジョンまで幅広い。

アジアを中心として様々な境界を超えていく彼らには、どんな景色が見えているのか。主催である橋本とMOOLAの二人に活動のきっかけや、アジアのパーティーシーン、そして今回のPARA-での展開について話を聞いた。


変化していくカルチャーの定点観測をしたかった

ーSOM TAM CLUBはどのような経緯で始まったのでしょうか?

橋本:

SOM TAM CLUB前夜として、2017年にバンコクで前身となるイベントがあったんです。友達のDJサモハンキンポー思い出野郎Aチーム)に誘ってもらって、バンコクでMOOLA氏と出会い、定期的にやっていけたら良いねということで彼が温めていたイベント名を少しだけ変えてSOM TAM CLUBを始めました。

ー橋本さんは度々アジアの国を旅されていますよね。これまで旅してみていかがでしたか?

橋本:

タイは大らかな性格の方が多いように感じます。仏教国なので他者へ敬意を払うことや、もてなすことも大切にしている印象ですね。また、日本より物価が安いので何か物事を始めるには良い環境だと思います。

バンコクでイベントをやっていると、だいたい夜中の2時頃に警察が来て「そろそろおひらきよ」と言ってきて会が終わるんですよ。そこからご飯を食べに行ったり、まだやってるクラブをハシゴしたり、そのゆるい感じが心地良かったです。

ーそういった旅を経て、橋本さん自身はバンドやDJとしての活動だけでなく、SOM TAM CLUBを始める必要性をどこかで感じたのでしょうか?

橋本:

音楽だけでなく、他の芸術や食文化なども時代とともに変わっていくと思うので、SOM TAM CLUBという容れ物を用意して、定点観測していけたら面白いなと思い始めたんです。

ーそうして始まったわけですが、これまでの出演者にはサモハンキンポーさん、VIDEOTAPEMUSICさんなど、以前から交流のあった方達が並んでいますよね。

橋本:

前までは自分の所属するバンドを基にした関わりが強い感じでしたが、自分でイベントを立ち上げて彼らをゲストに呼ぶことで、これまでとは変わった角度や距離感で彼らの活動をチェックすることができ、ソロアーティストとしての彼らのたくましくさをより感じるようになりました。
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久野麻衣

DIGLE MAGAZINE 副編集長

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