取るに足らないものを面白く――結成10周年のザ・おめでたズが奏でる“虚ん楽”

Interview

文: Mai Kuno  写:上村 窓   編:Miku Jimbo 

2024年に結成10周年を迎えたラップグループ“ザ・おめでたズ”が、11月6日にアルバム『COLLECT10N』を発表した。日常を祝いながらひたすら活動を楽しむという、6人の活動に対するスタンスが詰まった本作。今回は最新作を軸に、10年の歩みについてメンバー全員に話を聞いた(※やじま/DJは撮影のみ欠席)。

“日常を祝う”をコンセプトに、日本記念日協会に登録されている記念日や、国民の祝日にまつわる楽曲を作り歌い届けてきた5MC1DJ のラップグループ、ザ・おめでたズ。富山の大学で出会い、活動を始めた彼らは、11 月6日に結成10周年記念したニューアルバム『COLLECT10N』をリリースした。

大学を卒業後は富山を離れたメンバーもいて、それぞれ仕事をしながらもコンスタントに活動を続けてきた6人。この10年間、ライフステージが変わっていくなかでもグループを続けることができた理由は単純明快、“楽しいから”だ。本格的に活動を始めた2018年に、DIGLE MAGAZINEでインタビューをしたときからこの軸にブレはない。彼ら自身は自分たちの音楽を“楽しいだけでコアがない虚ん楽(きょんがく)”と自虐的に表現するが、いつまでも本気で遊ぶことに向き合うことができる、幸せなミュージシャンだとつくづく感じさせられた。

今回のオンラインインタビューでは、ぎっくり腰で撮影には参加できなかったやじまたくま(DJ)も含め、メンバー全員とこれまでの活動を振り返りながら、ソロ曲も収録した全16曲のボリューム満点なアルバムの制作について話を聞いた。

音楽活動は友達に会うための口実

ー10周年おめでとうございます!最初にDIGLE MAGAZINEでインタビューさせていただいたのは6年前なんですよね。

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太郎:

僕らもちゃんと活動を始めた時期で、「初めてのインタビューだ!」と思っていましたね。とはいえ、そこからそんなにインタビューはないんですけど(笑)。
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シタバ:

確かにあんまりインタビューされないよね。
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セキハラグチ:

浅いからな僕ら(笑)。
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シタバ:

活動歴をキュッとしたら2年ぐらいになっちゃうから(笑)。

ーでも、お仕事されながら、しかも離れた場所で活動を続けるって難しいことだと思うんです。前回のインタビューでは「週に1回Skypeでミーティングをしている」とおっしゃってましたが、そのスタイルは変わらずですか?

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シタバ:

確かに最初はSkypeでやってましたね。
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セキハラグチ:

当時はSkypeしかなかったけど、今は音質を求めてDiscordになりました。

ーこの6年で環境にも変化はありましたか?

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セキハラグチ:

活動を始めた頃から、今は住んでる場所がさらにバラバラになっていってますね。
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シタバ:

当時はまだ富山に3人いて、過半数だから富山拠点って言えてたけど、今はやじまも石川に住んでるから、過半数でもなくなってきましたね。でも、富山拠点って言い続けようと思っています。僕らの出会いの場であり、ホームタウンなので。

ーみなさんが離れた場所にいながらも、楽曲制作やライブ活動をコンスタントに続けることができている理由ってなんだと思いますか?

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やじまたくま:

まず、僕らはバンドじゃないっていうことですかね。バンドだったらライブ前に入念なリハが必要だし、曲作りの際にはいろんな楽器のアレンジを調整しないといけないから。「バンドだったら上手くいかなかったかもね」って話をよくします。
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シタバ:

確かに。遠隔でRECできるし、ライブ前に合わせるのは振り付けぐらい。誰も楽器を持ってないっていうのはメリットかもしれないですね。
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TOMORO:

そもそも“続けられるようにやってきた”みたいなとこもある気がする。
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シタバ:

“無理せずにやっていく”っていうね。ま、ちょっと無理はしてるけど(笑)。
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太郎:

そうだね(笑)。
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シタバ:

やっぱり無理しないと続けられないからさ。でも全員の共通認識で、もともと仲のいい友達で集まってやってるから、「一番の目標なんですか?」って聞かれたら「楽しく続けられたらいいな」が根本にあるんです。僕は遠くにいる仲のいい友達に会うための口実として、活動してるところはありますね。逆に、このメンバー以外と遊ぶことが全然ないから。
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太郎:

遊ぶ時間もないしね〜。
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シタバ:

でも、この活動を続けていることで「ライブに呼ばれてるから…」が友達と遊ぶ理由になるんだよ。例えば、家族がいると「友達と大阪に遊びに行く」って言うのはちょっとしんどいじゃん?でも、「大阪のイベントに出演するから、みんなで遠征に行く」って言うと罪悪感も薄れるし「頑張ってね!」になる(笑)。
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セキハラグチ:

大義名分がくっついてくるっていうね(笑)。

ーそれがモチベーションにつながっている?

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太郎:

最初は遊び感覚でやって、いろんなところに行けたらいいやと思ったけど、行く先々でライブに足を運んでくれる人がいて「いつも聴いてます」「元気もらってます」って言ってもらえて。自分たちが楽しく活動していただけなのに「この人の人生にちょっとでも関われてるんだ…」って不思議な感覚もありますね。だから、楽しんでもらえて嬉しいって気持ちが最近はモチベーションになってきたかもしれないです。

ー活動を始めてからみなさんのライフステージにもさまざまな変化があったと思いますが、グループとしてこれまで大変だった時期はありましたか?

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シタバ:

ずっと大変ですけど、いつだったかTOMOROがまったく気持ちが入らない時期があったよね?
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TOMORO:

スイッチが入らないときはあったね。なんでかわかんないけど。
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太郎:

それでいうとコロナ禍は大変だったかもしれない。
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やじまたくま:

ライブもできなくなって、みんなテンション下がっちゃった時期だったね。そう思ったらあれは危機だったのかも。
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太郎:

みんなで集まることを目的にしてたからね。
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セキハラグチ:

「THA FOOL」を出すぞってときにコロナ禍が来て、MVの撮影が流れたんだっけな。だからやじまがインストアルバムを作って…。
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やじまたくま:

みんなで集まれないから、なんかできることないかってことで「じゃあ、僕のインストのアルバム作ろう」と思って。リモートワークが普及し始めて、それをフル活用して作った作品でしたね。
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シタバ:

で、またちょっとずつライブが復活してきた頃にリアル会議をして。そしたら今までの80倍ぐらい話が進んで「やっぱり会わなきゃダメだ!」って昭和のおじさんみたいなこと言って(笑)。そこでまたみんなのモチベーションが上がってきました。
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太郎:

「これからどうしていく?」って話をしたよね。それまでは「次はこの曲を作ろう!」って目の前の楽曲の話をする感じだったけど、そのタイミングから1年間のリリースペースやどういうライブをしていきたいか話し合って、新しいモチベーションを作った感じだった。
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シタバ:

そこでアルバムの企画が決まったんだよね。
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ヒヒ:

『レイトショー』(2ndアルバム/2020年12月)ですね。
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セキハラグチ:

アルバムはひとつモチベーション作りのネタかもしれない。

ーその後にリリースされた『大人』も同じような流れで制作が決まった感じですか?

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シタバ:

全員30歳だからだっけ?
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セキハラグチ:

そうそう。「酒と煙草の曲を作ろう!」って話からできたんだ。

コアがないことがコアになっている

ー今回リリースされるアルバムもおそらく「10周年になるからアルバム作ろう」という話から始まったと思うんですが、いつ頃から話し合いをされていたんですか?

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やじまたくま:

去年くらいからじゃない?
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シタバ:

「来年で結成10周年だ!」って誰かが気づいたんだよね。
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太郎:

アルバムをリリースしようってなったのは今年の1月21日ですね。「アルバムを出す」っていう議事録がありますわ(笑)。
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シタバ:

さすがにこの名前で活動してて、10周年で何もやらないのはやべえなってことになりました(笑)。でも構想的には、アルバムに向けて全部の曲を作るというよりは、最近リリースしたものを含めて、いい感じにまとめたくて。
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セキハラグチ:

この話し合いの時点では「TODAY IS THA DAY」が出て、「茶柱」の制作も走ってたね。
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シタバ:

去年リリースした「Summer Wave」「能天気」もあったし、それをどう収録していくかってなって。そこで、“まとまらない状態でまとめる方法”として、バラバラな曲を全部含めることで、“これまでの道のり”として収めようということになりました。
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セキハラグチ:

ヒヒが「10周年の“10”って、難しい漢字で書くと“拾”だよね」って言い出して。で、僕らは記念日を拾って曲を作ってきたから、そういうまとめ方もアリなんじゃないかってことになったんだよね。

ーちなみに、これまでザ・おめでたズのアルバムは8曲のイメージでしたが、今作は16曲ですよね。これって、企画の時点である程度曲数があったから、8の2倍で16という計算ですか?

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シタバ:

まさにその通りです。「アルバムを作るんだったら、今度は全員のソロを入れようよ!」っていう話になって、それだけでプラス6曲になる。「そうなったら倍で16にしとこうぜ!」ってノリでした。

ーリード曲は自分たちの結成記念日をテーマにした「SOMETHINGOOD」ですが、この曲の制作はどんな流れで決まったのでしょう?

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シタバ:

まずアルバムのリリース日を決めるために、「どの記念日にしようか?」という話になったんです。そこで、「10周年だし、結成記念日(11月8日)付近でもいいんじゃないか」ということになって、アルバムの内容について考えていく中で、自然と決まっていった感じですね。

ーこれまでいろんな記念日を祝ってきたみなさんが、自分たちを祝う記念日を歌っているのはすごく感慨深かったです。

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シタバ:

そんなふうには考えてなかったですけど、確かにそうか…。
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セキハラグチ:

完全に自分たちで自分たちを祝っているのか。

ー自分たちについての曲を作るということで、“ザ・おめでたズらしさ”をどう表現したいと考えましたか?

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セキハラグチ:

ザ・おめでたズの活動にもつながることなんですけど、僕らは大学の周りに何もなくて、でも音楽が好きで、音楽を聴くくらいしか楽しみがなかった。だから、学校で軽音楽部に入ったり、クラブイベントを自分らでやってみたり、いろんなことをしてたんです。そういう“何にもないところで工夫して楽しく過ごす”ってことが自分らしさかもしれないなと答えを導き出したので、“くだらないことでも楽しんでいく”“何もなくても自分たちで作っていく”ということをテーマにしました。
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シタバ:

何もないんだけど、「0→100」じゃないんですよね。取るに足らないものはどこにでもある。そういうのを面白おかしくするんです。だから、「ゴミ→100理論」というのはずっと言ってます。
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セキハラグチ:

そう、これずっと話し合ってるんです。「0→100」なのか、「1→100」なのか、みたいなことなんですけど…。

ー一見、ゴミみたいに思えるモノでも面白おかしく深めていく、ということでしょうか?

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シタバ:

そうですね。「1→100」って言われると、「これって1と言えるのか?」って思っちゃうんですよ。でも、僕らは少なからず何かに感化されているんです。それを粒立ててワーワーやってる。なんでもない記念日を祝うのも同じ考え方です。
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セキハラグチ:

毎月17日が「国産なす消費拡大の日」なんて、一般の人は知らないじゃないですか。それを面白がってやってるのが僕らなんです。

ー「SOMETHINGOOD」のリリックにある《気付かずに素通り しそうな隠されたストーリー 味わうため動かす脳みそ》ということですね。

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シタバ:

「SOMETHINGOOD」のリリックでいうと、太郎の《確固たる意志よりもかっこいい石》ってところも僕らの活動っぽいなと思っています。今まで太郎が出してきたパンチラインの中で一番ヘビー級です。

ーどんなところが刺さりました?

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シタバ:

自分らの音楽は“楽しい”が一番なので、ソウル(魂)とかはあんまりないんですよ。世の中にはいろんな音楽ジャンルがありますけど、みんな根底にソウル的な部分があるじゃないですか。僕らの場合は、その部分がちゃんとぽっかりないんです。ぽっかり何もない“虚(きょ)”なんで、自分らの音楽を“虚ん楽(きょんがく)”って言ってるんですけど、最近は“虚”であることにポリシーを持ち出したから…。
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セキハラグチ:

虚であることがコアになってきてるんだ(笑)。
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シタバ:

そうです。コアがないことがコアになりだしてるから、ちょっと変なことにはなってるんですけど、“楽しいだけの音楽”が俺らっぽい。何も考えてないわけじゃないんですけど、音楽として最終的なアウトプットとして、俺らはソウル的なものとは遠いところにあるという表現として、《確固たる意志よりもかっこいい石》っていうのが、すっぽりはまるんですよね。

トラック制作における肌感覚の進化

ートラックに関して、やじまさんはこの10年ご自身で感じている変化はありますか?

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やじまたくま:

曲の作り方はその都度変わっていくんですけど、会社に勤めるようになってライフスタイルに変化があったので、その影響はありますね。前は夜型の生活だったから作る曲も夜っぽいものが多かったんです。ここ数年はちょっと昼っぽいのが増えてきた気がします。

ー個人的にはダンスミュージック色が強くなった印象を受けました。

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やじまたくま:

そうですね。音楽的な嗜好も雑食タイプなので、そのとき聴いているものや見ているものに影響を受けている感覚はあります。それと、ここ数年はあまり自分に制限をかけずに楽しいことをやってみようと思って、曲作りの中での偶然性を大切にするようになりました。「この感じいいじゃん!」って思ったものをそのまま吸収して、曲に落とし込んでいくみたいな。だから、今までと違う曲調のものが作れたりしているんだと思います。

ー今作の中では、どの曲が一番フレッシュだなと感じますか?

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やじまたくま:

「ニク☆ヤク☆ニク☆クウ」ですね。ああいう変な曲があんまり作れなかったんですけど、ノリで作るようなやり方を自分に落とし込めた感覚があります。“新しい扉を開いた”とまでいかないけど、このアルバムでは違う作り方を見つけられたかなと思います。

ー他のみなさんは、やじまさんの変化をどう感じていますか?

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セキハラグチ:

すげえなって思いますね。
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シタバ:

「こいつ単体でもうちょっと売れていいよな」って思ってます。
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セキハラグチ:

「ずっとくすぶってやがるな、こいつ」って思ってます。
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シタバ:

最近chelmicoへの楽曲提供をしていて、ようやく世間が気づいてくれたっぽいです。
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ヒヒ:

僕はやじまと富山で一緒にDJをやってるんですけど、もともとやじまはクラブみたいな場所へ行くタイプじゃなかったんです。でも、一昨年ぐらいからDJを始めたことで“みんなで一晩音楽を聴きながら楽しく過ごす”ってことをやりだした。その影響もあって “現場で鳴っている音楽”を作るようになっていった気がしますし、誘ってよかったなと思ってます。
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やじまたくま:

“肌感で考える”っていう感覚は確かにそうかも。
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ヒヒ:

もちろん、音楽理論は勉強してると思うけど、会場で一晩聴いて楽しい感じがするんだよね。デモを聴くときに「あ、これこういう曲なのかな」っていう明確な意図を感じる。進化してますよ。

ーやじまさんが2017年インタビュー記事で「作曲するときは“いかにエゴを消すか”を意識してる」という話をされていたんですが、そういう意識って今もありますか?

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やじまたくま:

なんかすごいこと言ってますね(笑)。エゴを消すか…。でも、あるんじゃないかな。今でも“ザ・おめでたズになる”みたいな感覚はある気はします。特に去年〜今年は改めてそういう意識に立ち返ってるかもしれないです。トラックだけじゃなくて。
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TOMORO:

前にやじまが「ザ・おめでたズやってなかったら俺らやばいよな」って話してたよね。

ー「やばい」とは(笑)?

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やじまたくま:

“日本を祝う”とか、だいぶハッピーなテーマじゃないですか(笑)? 僕らは普段そんな感じじゃないんですよ。ザ・おめでたズでなければ、こんなに外へ向けたエネルギーを放つことなんかないのに、みんなで集まると楽しくおかしくやれてるのは面白いよなって話をしてたんです。それが「エゴを消す」っていう変な言い方になったのかも(笑)。
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シタバ:

でも、「TODAY IS THA DAY」は一人称がザ・おめでたズな曲だったよね。あれはそれぞれが歌うってよりはザ・おめでたズって感じだった。
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ヒヒ:

ザ・おめでたズというペルソナだったね。
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シタバ:

そうそう、リトル・グリーン・メン状態よ! ザ・おめでたズっていう脳を全員が共有してる…みたいな。久しぶりにそういう曲を作ったよね。あそこでちょっと原点に立ち返ろうってなった気がするな。
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ヒヒ:

でも、その逆もあって。今回は10周年で「拾=拾う」っていう裏テーマがあったから、みんなが拾ってきたものを集めてザ・おめでたズの中で醸してる。それぞれのパーソナリティがあってこそできたものだから、今までにないアルバムになって面白いなって思います。

ーリリックを書くときは“ザ・おめでたズを降ろしてる”みたいな感覚なんですか?

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ヒヒ:

ザ・おめでたズっていうフィルターを通したとはいえ自分のことは書いているので、基本おめでたくはなるけど、それぞれの個性自体は反映されてるんじゃないかな。

ー自然とザ・おめでたズというフィルターに通されるんですね。

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ヒヒ:

6人でやるならそうですね。だからつらい話も面白くしなきゃいけないって思うし、そこで自虐にもなるし。
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シタバ:

何となく、あんまり良くないことは言わないようにしてるね。
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セキハラグチ:

例えば今回のアルバムに入っている僕のソロ曲「ponkots」も自虐してますけど、自分にムカついてる気持ちをそのまま出すと聴いてて気持ちよくないから、面白おかしく脚色して。そういうマインドセットみたいなのはありますね。

メンバー視点で語るソロ曲の魅力

ー今作はそんなみなさんのソロ曲も聴きどころですが、どんな曲になるかグループ内で共有はされていたんですか?

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セキハラグチ:

みんな秘密裏に動いてました。そうしようって最初に話したんです。
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シタバ:

でも、フィーチャリングに関しては共有してたね。人が被っちゃうといけないので。
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太郎:

あと記念日についても。なんの日かまでは言ってなかったけど、日付は言ってたよね。
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シタバ:

それくらいしか知らなかったから、どんな曲になってるか最後まで全然わからなかった。でも、俺とヒヒは隠すっていう感覚が薄すぎて、普通に一緒にレコーディングしちゃってたんですけどね(笑)。
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ヒヒ:

みんなそれぞれやりたいことをやって、一斉に出すっていうのは初めての体験でしたね。参加メンバーからリファレンスを集めたり、記念日からテーマを組み立てたりする作業を一人で行うのは楽しかったです。

ーそれぞれのソロ曲から、お気に入りの曲を教えてください!

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ヒヒ:

やっぱり僕はセキの「ponkots」がすごく楽しい気持ちになりましたね。
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TOMORO:

僕は個人的にヒヒの「ポスト feat. Koichiro Toyoda」が好きですね。あの雰囲気ってあんまり聴いたことなかったから。
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太郎:

それでいうと、シタバの「駄々」はザ・おめでたズのシタバでは出ない、いつも見てるシタバがそのまんまの形になってるから、あれ聴かれてファンが減らないかなと思ったわ。
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ヒヒ:

「駄々」を聴いてるとシタバの顔が思い浮かぶんだよね。で、シタバの顔を思い浮かべながら聴くと本当にイライラします(笑)。いつもぼやいてることをただ曲にしているんですよ。「じゃあお前なんなの!?」「辞めちまえよ!」ってイラつきます。

ー(笑)。

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シタバ:

物販を手伝ってくれてる大学の後輩から「あれを朝の通勤時に聴くといい」って言われたんだよね。でも「仕事行く気なくならない?」と思ったわ。

ー逆に肩の力が抜けるというか、頑張らなくてもいいんだって思えるので、頑張りすぎちゃう人にはすごくいい曲だと思います(笑)。

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シタバ:

確かに、普段頑張ってる人にはいいかもしれない。俺みたいな普段からだらけてる人間には本当に良くない。
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セキハラグチ:

僕は一回通して聴いたときに「涙線 feat. Each Eyes Country, カルロスまーちゃん, Seigi」のメロディラインが頭の中でめちゃくちゃリフレインしました。太郎がオートチューンを使ってるのもハマってて良かったですね。
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シタバ:

ライブどうすんだろうと思ったよね。
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セキハラグチ:

超大作出してきたよ。
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TOMORO:

あの曲だけ歌詞カードが見開きになってるし。
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シタバ:

「ソロだ」って言ってんのに(フィーチャリングが多くて)俺らと人数変わんねえんだもん!
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太郎:

すんません(笑)。
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シタバ:

フックのメロって太郎が作ったの?
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太郎:

Each Eyes CountryのTaina Keeと共作だね。メロとリリックもほぼ共作で、feat.してもらったみんなから案をもらいながらだったから、みんなで作った感じ。楽しかった〜!
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ヒヒ:

ちなみに俺の「ポスト」は(Koichiro Toyodaから)完全にフックがパーンってきて、「あ〜、もうこの感じでいきましょう!」ってできた。
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シタバ:

あれはフックのデモだけでいい曲になることが確定してたもんね。
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ヒヒ:

TOMOROの「Home Video feat. Sagiri Sól」はフック先行? Xに酔っ払って書いたんだけど、Sagiri Sólさんの感じが良すぎてマジで泣いた。
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TOMORO:

あれはやじまのトラックがあって、Sagiriのパートが先に上がってきて、めちゃくちゃ遅れて僕のパートが上がった感じ(笑)。
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やじまたくま:

あの曲がアルバムの中で最後にできた曲なんだよね。本当にリリースできてよかったよ(笑)。
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シタバ:

でもさ、あれがアルバムの中の1曲ってすごいよな。絶対シングルカットしたほうがいい。
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ヒヒ:

シングルサイズの曲がフラッとアルバムに入っちゃってます。
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セキハラグチ:

MV撮りたいよね。
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シタバ:

全員のソロのMV撮りたいよな。iPhoneで撮って編集するぐらいのやつでいいから。
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セキハラグチ:

「ロープウエイ (YAZZY BEATS)」はやじまが一人でロープウェイに乗りに行くだけでいいね。
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やじまたくま:

それでいいんか(笑)。それならすぐにできるよ。

ワンマンライブは豪華ゲストが集結

ーみなさんは「365 日をすべて祝うこと」を目標として掲げていますが、今は他に目標はありますか?

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セキハラグチ:

近い海外でライブしたいですね。
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太郎:

近い海外にみんなで旅行に行きたい!
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セキハラグチ:

それは行こうや。
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シタバ:

いや、旅行ってなると家族への罪悪感が生まれるじゃない?
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太郎:

そうやね。そんなときには…?
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シタバ:

ライブがあったら「ちょっとライブで呼ばれちゃってさ〜」ですよ!

ーライブでいうと、12月にWWWでのワンマンライブが控えていますが、意気込みを聞かせてください。どんなライブになりそうですか?

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セキハラグチ:

どんなライブになるんでしょうね…。
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シタバ:

まだ考えてるんですよ。
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セキハラグチ:

自分たち史上最大規模のワンマンにはなるので、これまでになかった演出にも力(りき)を入れたいなと思ってます。
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ヒヒ:

アルバムの曲は全曲やりますし、フューチャリングのアーティストもほぼ全員参戦です。
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シタバ:

全員参戦ではないのか。
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ヒヒ:

ほぼですね! でも全曲やるし、これまで関わってくれた人もめっちゃ来るから。
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シタバ:

まあ、いい感じのライブにするのももちろんだけど、ある程度歳をとってきたから「怪我しない」っていうのも大事なんじゃない?
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太郎:

ライブ前にぎっくり腰とかやめようね〜、本当に!(ぎっくり腰で撮影に参加できなかったやじまを見ながら)
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やじまたくま:

もう大丈夫(笑)!
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シタバ:

時期的にもインフルとかあるからさ。誰一人欠けることなく無事に終えるために、みんな体調管理、体力作りを頑張ろう。

ーお客様含め、ですね!

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太郎:

お客さんは手を挙げる準備運動だけはしておいたほうがいいかもね。ポキっていっちゃうかもしれないから!
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ヒヒ:

そうですね。そして、ワンマンの後も10周年イヤーってことで、いろいろ考えてますし、主催もどんどんしていきたいなと思ってます。

INFORMATION

New Album『COLLECT10N』

2024年11月6日(水)リリース
〈ザ・おめでたズ〉
4,000円(税込)/NCS-10306

【配信リンク】https://theomedetaz.lnk.to/collect10N

収録曲
1. SOMETHINGOOD
2. Summer Wave
3. 茶柱
4. 駄々
5. 能天気
6. ポスト feat. Koichiro Toyoda
7. Home Video feat. Sagiri Sól
8. michi
9. TODAY IS THA DAY
10. ロープウエイ(YAZZY BEATS)
11. ponkots
12. 寶船 feat. フレンズ
13. ニク☆ヤク☆ニク☆クウ
14. マイパワー
15. 涙線 feat. Each Eyes Country, カルロスまーちゃん, Seigi
16. 望遠鏡 feat. 池田智子

<ザ・おめでたズ New Album「COLLECT10N」RELEASE ONE-MAN LIVE “拾”>

2024年12月7日(土)at 東京・Shibuya WWW

※チケットはソールドアウト

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ザ・おめでたズ

365日を勝手に祝う5MC1DJのラップグループ。メンバーは、太郎、ヒヒ、セキハラグチ、TOMORO、シタバ、やじまたくま。

(基本的には)日本記念日協会に登録されている実在する記念日や、国民の祝日にまつわる楽曲を作り歌い届け、富山を拠点に活動する。これまで「かき氷の日」「ダレデモダンスの日」といった誰も聞いたことのない記念日や、「元日」「勤労感謝の日」などの誰でも知っている祝日をお祝いしてきた経歴を持つ。楽曲制作やライブの他にも、アートワークやグッズ、MV制作までなんでも自分たちでやりがち。

2014年11月8日に友達の誕生日をラップで祝うために結成。2018年にリリースした幽霊の日の楽曲「三途のリバーサイド」がSpotifyの「バイラルトップ50(日本)にて1位を獲得した。2023年にはTikTokにて「PLAYGROUND」の動画が2日間で10万回再生され、注目を集める。結成10周年となる今年2024年は、初ワンマンライブを東京・下北沢ADRIFTにて開催。12月の東京・渋谷WWWワンマンもすでにチケットが完売している。

目標は365日分をすべて祝うことだが、まだまだ道半ば。
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