文: Yuya Eto
-ー早速ですが新曲「Blue」のMVのコンセプトを教えて下さい。
コンセプトはそうですね…簡単に言うと“日常は楽しい割合の方が少ない”ですかね(笑)。
-ーめちゃくちゃネガティブじゃないですか。それを映像化したということですか?
そうそう。まず、登場人物とストーリーの解説をすると、悪者を演じているユーセイ(MPC,Beat Making)はマイナスエネルギーの概念を具現化したイメージで、チャン(Vo.)演じる女の子はそのマイナスの概念に取り憑かれているんです。それが蔓延するのを防ぐために、宇宙刑事である僕が必死に奮闘するといった話ですね。
-ー誰もが抱えがちな、ネガティブな側面をやっつけようとヒーローが戦うけど…結局負けますよね?(笑)
そうなんです。ハッピーエンドにはならないっていう。だからタイトルは「Blue」なんです。寂しいといった意味のブルー。でも凄く悲しいといったレベルではなく、日常生活を過ごすなかで、なんかちょっと上手くいかない、もやもやする、嫌だなぁくらいの寂しさというか。
悲しすぎるとある意味吹っ切れますが、ちょっとした嫌なことって上手く消化できなかったりしますよね。そういうことが日常には実は多くて、でもそれをどうにかしていこうっていうのが人間の目的だと考えているんです。その漠然としたイメージを映像化したくて。
-ー自分たちで撮影・編集までやってると聞きましたが、今回何か苦労したところはありますか?
冒頭の海から出て来るシーンですね。あれ、実は3回も海に入り直してるんです。最初に撮ったのが1月だったんですけど、めちゃくちゃ海水が冷たくて(笑)。しかも後日確認したら、ダメだったらしくて2月にまた…。ワンテイクしか使われてないのに…。
-ーそれはまさにブルーなエピソードですね。
いや、ホントに。今回の作品を間に合わせるために、かなりプライベートを犠牲にした結果「PRIVATE BLUE」が出来上がりました(笑)。
-ーそんな新アルバム「PRIVATE BLUE」ですが今までの話を踏まえると、個人が身近に抱えるちょっとした物寂しさが全体の雰囲気になっているイメージですか?
そうですね。今回のアルバムは日常で感じた気持ちに寄り添った内容になっていますね。だから「BOOKOFFに行く」とかそういう歌詞がどんどんくるんですよ。「こたつで寝る」とか「風呂に入ったり」とか…。そういった自身に近いエリアの話になることを今回大切にしています。それプラスちょっと憂鬱…みたいな雰囲気ですね。
-ーそれを象徴する曲として「Blue」が先行したと
いや、ぶっちゃけると一番最初に出来たからです。実はそこまで考えてないんです(笑)。
-ー初の全国流通盤になりますが意気込みと自信の程を聞かせてください。
自信は…いつもないんですが(笑)。いや、自分達が作ったものに対しては最善を尽くしているので、作品に対しては良いものだと思っているんですが、ファンクって元々マイナーなジャンルだと思っているので、受け手の皆さんにとって良いと思ってもらえるのかは不安です。
ただ以前に比べては受け入れられる土台は少しはあると思っているので、多くの人に聴いてもらえたら嬉しいですね。
-ーディープファン君の真骨頂はライブだと思っているので、リリース後のフェスを含めた活躍楽しみにしています。
ありがとうございます。ただそんな人生上手くいかないのが普通と思っているので、色々出れたら良いな…って感じですね。
狙って上手くいかせるっていうのは、僕らのカラーではないと思っていて、結果的に上手くいったねっていう方がディープファン君らしいので、自由かついい塩梅でやってみて、なんか上手くいくってのが理想です(笑)。
1.Really Fresh
2.Blue
3.光
4.Summer feat.BIG-RE-MAN
5.saigo no aishiteru
6.All My Love
7.脳内ファンタジー
5.26 Shimokitazawa SOUND CRUISING 2018
6.24 Shake Hands@Unice代官山
7.8 ディープファン君 presents セクシュアル Vol.4~’PRIVATE BLUE’ Release Party @下北沢ERA
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