文: 黒田 隆太朗 写:百瀬浩三郎
若さは歳を取っても失われない。人はいつまでも青いままでいられる、そんな永遠の青春を歌うのが-KARMA-だ。北海道出身、今年高校を卒業したばかりのスリーピースだが、地元のラジオでプッシュされることで認知度を拡大。JOIN ALIVEにも出場するなど、既に北の地では存在感を強めているバンドである。ミスチルの歌に魅せられた畑山悠月(Vo&G)は、桜井和寿になりたい!と思い立ちギターを譲り受け音楽の道に邁進。いくつかのバンドを経験し、今-KARMA-を転がしている。目標は国民的なバンドになること、「恋」よりも「夢」を鳴らす音楽家である。ド直球のギターロックであるが、andymoriやTENDOUJIの音楽を吸収し、音楽性を広げ始めたのが本作『DAYS E.P.』だ。
小細工はなし、ストレートな歌とサウンドで勝負する彼らの楽曲は、嘘がない故にすべてがドキュメントである。現在18歳、子供と大人の狭間に生きる等身大の「今」を詰め込んだ新作について、畑山に語ってもらった
ー最初にギターを持ったのはいつですか。
中学二年の時です。3歳くらいからORANGE RANGEの「花」を歌っていたみたいで、おばあちゃんは「この子音楽が好きなんだ」と思い、幼稚園の年長から6年生まで7年間バイオリンを習っていました。
ーじゃあ最初に持った楽器はバイオリンなんだ。
はい。でも、中学に上がったところで、1回音楽から離れて野球部に入って。中学は遊びと野球で必死でした。そんな時、たまたま車の中でミスチル(Mr.Children)の「エソラ」がかかって、ミスチルの曲をフルで聴くのは初めてだったんですけど、それを聴いた瞬間ヤベぇなと思って。お母さんやお姉ちゃんがミスチル好きだったので、ライヴ映像が家にあり、それを見ているうちに自分も桜井さんになりたいって思うようになりました(笑)。それで従妹のお父さんからアコギをもらって、僕もギターを始めました。
ミスチルに出会ってからは、自分の中で音楽が一番大きい存在になりました。それまでのプロ野球選手になりたいとか、保育士になりたいっていう夢をすべて差し置いて、バンドで有名になるっていう夢ができた瞬間ですね。
ーちなみに、アルバムでは何が一番好きですか。
『HOME』と『SUPERMARKET FANTASY』ですね。「over」とか「クロスロード」もめっちゃいいなって思うんですけど、いつでも最初に再生ボタンを押しちゃうのはその2作です。中には暗い曲もあるけど、あの2作は明るい曲が多くて。聴いていて明るくなれるし、暗い曲でさえ明るい気持ちで聴けるところが好きですね。
ー逆に言うと、温かさや前向きさを音楽に求めている?
そうですね。僕もメロディが温かくて、明るいものを作りたいです。初めてこのバンドの音楽を聴いた人が、「このバンドを聴いたらめっちゃ元気出る」って思ってくれるようなバンドでいたい。これまでも-KARMA-のライヴに行ったら元気になれますって言ってくれる人が多いんですけど、僕はそれが一番嬉しいです。野球やっていた時も人前に立つことが好きだったんですけど、僕は昔から黙っていられない人間というか、普段からじっとしてられないし、人を元気にさせるような人になりたいっていうのは昔から思っていました。ライヴやっていて凄く幸せな気持ちになるし、見ているお客さんもそうなってほしい。僕はそういう気持ちでバンドに懸けています。
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