文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
“日本らしさ”とはなんだろうか。歌舞伎や能などの伝統芸能に立ち返ることなのか、はたまた渋谷のような都会っぽさなのか。そんなことを考えていると、四丁目のアンナが超トーキョー系バンドと謳っているのは大正解な気がしてくる。いろいろなカルチャーが入り乱れ、定まらないヘンテコさこそ“日本っぽさ”の正体ではないかと思うからだ。
彼らは2016年春に結成された、5人組のオルタナティブポップバンド。グルーヴィーな楽器隊とクセのあるボーカルを強みに、エキセントリックな世界観を作り出してきた。
刺激的なサウンドには海外の流行を踏襲した新しさよりも、懐かしい90年代J-POPが香る。オーソドックスな“バンド”という編成のなかで、日本語を大切にし、細かなニュアンスやリフで遊ぶ。座布団を広げすぎることなく、堅実に取り入れ昇華していく姿勢こそ、彼らの美学なのではないだろうか。
先日配信が開始された「memories」は、秋の夜長に添えたいノスタルジーなナンバー。感情をなでる艶っぽいボーカル、日常を遠巻きに眺めるようなリリック、どこか浮遊感を感じさせるサウンドが魅力的な1曲だ。
四丁目のアンナ
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