ShiggeがフォーカスするDaijo Kaiseiの新境地

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はDaijo Kaisei ・ Shiggeをご紹介します。

アンサーとしてのリミックス

1998年生まれ、多様なリリースやコラボレーションでも注目を集める音楽プロデューサーのDaijo Kaisei
福岡を拠点とするレーベル“yesterday once more”からリリースを重ねており、今年9月には通算4作目となる EP『Skptcl.』を発表した。

その収録曲の中から『Hurry Go Round』を、レーベルオーナーであるShiggeがリミックスした『Hurry Go Round(Shigge Remix)』がこの11月にリリースされた。
アブストラクトなダンスミュージックという無機質なサウンドではありながら、のびやかに散りばめられたボーカルをはじめとした音選びとリズム感から爽やかな温度を感じる原曲を、Shiggeが大胆に再構築。ボーカルサンプルの散りばめ方はもちろん、ゆっくりと崩壊していく世界を見つめるような静かな重大さを湛えた空気感、1曲を聞き終えたあとの切なく重苦しい余韻まで、オリジナルバージョンとはまた異なる多角的な魅力を持っている。

それはレーベルオーナーとしてDaijo Kaiseiを見つめ続けてきたShiggeによるひとつのアンサーであり、原曲とリミックス、何度も聞き比べ、深めていきたくなる作品だ。EPと併せてチェックしよう。

Daijo Kaisei

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