キュレーション・プレイリスト『TuneCore Japan×DIGLE Now』毎週金曜日更新 Amenohi RECORDS.など|9月4週目

Review
DIGLEと音楽配信代行サービス・TuneCore Japanがお届けするコラボレーション・プレイリスト『TuneCore Japan×DIGLE Now』。TuneCore Japanの「メディアネットワーク」を通じてピッチされた楽曲の中から、毎週5曲をピックアップしてレビューします。9月4週目のカバーはAmenohi RECORDS.。

今週の「TuneCore Japan×DIGLE Now」注目のアーティスト

Amenohi RECORDS.「Unblue」

京都を拠点に2017年より配信者/DTMerとして活動するAmenohi RECORDS.が最新曲「Unblue」をリリースした。ギターをメイン楽器として使用し、R&Bやソウル、ポップスから影響を受けた作品をリリースしてきたAmenohi RECORDS.。《笑った理由も泣いた訳も まだうまく話せないけど》という歌い出しから始まる本作は、過ぎゆく日々の中で感じた些細な心の揺れや、過去の回想を起点に、これからも続いていく日常への想いを歌った一曲。8小節で一巡するポップスの王道的コード進行の派生系をベースに、ソウルミュージックライクなキメを加え、J-POPやアニメソング風なムードも漂うキャッチー且つオーセンティックなトラックとなっている。ウィスパーボイスとまでは言わないものの、それに近いソフトな声質な男声ボーカルによって、聴く人の心を包みこんでくれるような柔らかな仕上がりに。

Cö shu Nie「I am the light」

2011年に結成して以来、エクスペリメンタルな音楽性で世界中の音楽リスナーに支持されている、中村未来(Vo. / Gt. / Key. / Pro.)、松本駿介(Ba.)によるプロジェクトCö shu Nie。これまでに『東京喰種:Re』をはじめ、数々のアニメ楽曲を担当してきたCö shu Nieだが、今夏に中村未来が自主インディーズレーベル〈RVRNC〉を設立し、レーベル第一弾シングル「I am the light」をリリースした。そんな本作は、彼らが培ってきた変拍子ロックのスタイルをそのまま深化させ、アグレッシブなベースとパワフルな歌詞を乗せた一曲。レーベル設立という自身にとっての転換期といえるキャリアの現状と重ね合わせ、行動すること、決断すること、未来を作っていくにあたっての想い、そしてファンへの感謝の気持ちを書いた曲となっている。

I'm「Lullaby」

北海道出身、福岡拠点に活動するシンガーソングライター・I'mが、最新シングル「Lullaby」をリリースした。都会的でありながら聴く人の様々な記憶を呼び起こすノスタルジックなリリック、メロディーが特徴のI'mが約3年半ぶりにリリースした本作は、エレクトロかつポップ、そしてどこか懐かしくも刹那的なエッセンスも感じさせるトラックに、I’mの浮遊感の中で透き通る歌声がマッチした楽曲。トラックメイクにOsamu Fukuzawa、ギタリストにCHOYOと、活動初期からの親交の深いメンバーを迎えている。ジャケットは、画家の澤井昌平が新宿の交差点の風景を油絵で描きおろしており、《今ここにあるものが全て 新宿駅みたいいつも迷っている》という冒頭の歌詞と共鳴する仕上がりに。

owariちゃん「透明」

孤独や虚無感、祈りの届かない闇をテーマに音楽を創り出すアーティストowariちゃん。エレクトロニックやハイパーポップの要素を織り込み、破壊的でありながら繊細な質感を持つオルタナティブ・ポップな作品を生み出してきたowariちゃんが9月10日にリリースした「透明」は、誰もいない遠くへ消えてしまいたいと歌う1曲。BPM165の四つ打ちキックと、シンセサイザーのシーケンスフレーズ、そして電子的に加工されたエフェクティブなボーカルが混じり合い、Bladee(ブレイディー)やThaiboi Digital(タイボーイデジタル)といった〈Drain Gang〉周辺のヒップホップ/Cloud Rapアーティストのトラックなども彷彿とさせる没入感のある音像を実現している。消失願望を受け止めて、聴いている間は、本当にそれを叶えてくれるかのような陶酔的な作品に。

ブルーアワー「夏の聲」

2025年にギタリスト/コンポーザーとして活動を開始したsenaのソロプロジェクト、ブルーアワーが1stシングル「夏の聲」をリリース。夢の断片や物語の1シーンを紡ぎ、空や海の青、人の青さといった“青い情景”を思い起こすような、懐かしくも新しいバンドサウンド楽曲を制作することをテーマに始動したブルーアワーによる記念すべき一曲目は、VoにLeiを迎え、夏の灼熱の日々を吹き飛ばす、“心地よさ”を映し出した楽曲に。Cymbalsthe band apartといった、メジャー7thコードを多用する“渋谷系”以降、及びその影響下にあるバンドを彷彿とさせるコード使いによって、涼しげな空気感が演出されている。

毎週金曜日更新のプレイリスト『TuneCore Japan×DIGLE Now』

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