DIGLE MAGAZINE編集部が選ぶ2020年ベストトラック

Special

文: DIGLE編集部 

DIGLE MAGAZINE編集部スタッフが2020年のベストトラックをセレクト。それぞれの選曲コメントと合わせてご紹介します。

DIGLE BEST TRACK 2020

Yuya Eto(編集長)

WHERE IS THE LOVE? / Shurkn Pap
Akuma Emoji / (sic)boy, KM
Count The People / Jacob Collier, Jessie Reyez, T-Pain
東京 / Gezan
TENO HIRA / Moment Joon

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Yuya Eto セレクトコメント:

ネガティブな捉え方も多い本年ですが、世の中が一瞬止まったことによって当たり前すぎて見えなかったこと、意識はしても真面目に考えてこなかったことなど、本来は人にとって大事な事や価値観に目を向けられた良い転換の年になったんじゃないかと個人的には思います。 今年のベストを選ぶにあたって自分のライブラリを見てもその影響を強く感じさせるリストになっていたし、同時に次の時代の主役になってくんだろうなと感じさせるアーティストも多く、振り返ってみると今年も素晴らしい音楽に恵まれた年だったんだなと実感しました。その分難しいかったですが、なかでも強く印象に残っていた5曲を選んだのでぜひ聞いてみてください。

久野麻衣(副編集長)

Flowers of Neptune 6 / The Flaming Lips
Sunny’s Time / Caribou
Tondo / Disclosure, Eko Roosevelt
Something Comforting / Porter Robinson
I Miss That / Porches

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久野麻衣 セレクトコメント:

ライブやフェスに行けない鬱憤をはらすかのように、四つ打ちにハマっていた2020年。家で、脳内で、ひたすら踊ってました。その中でもDisclosurePorter Robinsonの作品には高揚感だけでなく、明るい未来を見せてもらった気がします。でもやっぱり、いつもとは違うこの一年に色々と調子が狂ってしまうこともあって、そんな時に救いとなったのが純粋に美しいメロディー。特にThe Flaming Lipsの新作には心を穏やかにしてもらってました。しかし、彼らのバルーンってめちゃめちゃ時代を先取っていたんだなぁ〜。

黒田隆太朗(編集・ライター)

Exhale / Jónsi
九経る蜘蛛 <<Nine Eyed Tarantula>> / jan and naomi
Soft Dormancy / WMD
いかれたBaby / 角銅真実
Ami / 藤原さくら

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黒田隆太朗 セレクトコメント:

「祈り」と「赦し」を感じる音楽に惹かれた。上半期はjan and naomi、下半期はヨンシーだった。不安を感じる日々の中でも、ほとんど人に会わずに家で過ごす時間は、自分にとっては幸福でもあった。ほとんど小説を読んでいたように思う。学生時代影響を受けたコービー・ブライアント、小林泰三の死を偲ぶ。歳末、青葉市子の『アダンの風』に出会えてよかった。

Mao Oya(編集・ライター)

dada / gato
Giddy Up / Aisho Nakajima
ガバじゃなきゃ / S亜TOH, Ken truths
Here’s The Thing / Sports Team
Lifetime / Romy

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Mao Oya セレクトコメント:

自身と向き合うことが多かった今年を踏まえて、価値観をアップデートしてくれるベスト・トラックをセレクトしました。gatoの攻撃的なサウンドが印象的な「dada」や、型に囚われない表現者、Aisho Nakajimaの「Giddy Up」、客演にKen truthsを招いたS亜TOHの「ガバじゃなきゃ」、全英アルバム・チャートで初登場2位となったSports Teamの「Here’s The Thing」、そしてThe xxRomy のキャリア初となるシングル「Lifetim」。明るい未来になることを信じて、是非聴いてみてください。

Asahi(ライター)

Time / Jack Garratt
Quarantined With You / Lawrence
Can’t Put It In The Hands Of Fate (feat. Rapsody, Cordae, Chika & Busta Rhymes) / Stevie Wonder
Dreaming / Master Soul Boy
He Won’t Hold You (feat. Rapsody) / Jacob Collier, Rapsody

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Asahi セレクトコメント:

世界的に環境が大きく変化した年だったので、その時代の感情が大きく反映されている、もしくは自分の感情と一致した楽曲をセレクトしてみました。 ブリットアワード受賞後の4年間の注目、不安、自信喪失を歌ったJack Garrattの「Time」、COVID時代に感じている複雑な感情とともに危険な状況下で懸命に働いている、労働者や医療従事者に感謝の気持ちも綴られたLawrenceの「Quarantined With You」、新レーベル〈So What The Fuss Music〉から4年ぶりにリリースしたコロナ禍の人種差別などの状況をメッセージに込めたStevie Wonderのポリティカルソング「Can’t Put It in The Hands of Fate」、グルービーなサウンドと共に現在の環境に戸惑いを感じさせるようなリリックのMaster Soul Boyの「Dreaming」、美しいコーラスと共に自粛による孤独感を彷彿させるようなJacob Collierの「He Won’t Hold You」。どれも不安を抱きながらも希望の光も含まれた楽曲となっているので、是非聴いてみてください。

Kou Ishimaru(ライター)

安里屋ユンタ / 寺尾紗穂
GREEN / Hiroshi Yoshimura
Only / Son Lux
Being Harsh / A. G. Cook
circle the drain / Soccer Mommy

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Kou Ishimaru セレクトコメント:

「エモーション」、「アンビエンス」、「ローカル」が個人的テーマだった2020年。リモートワークの為に周囲の音環境を考えたり、SoundCloudにしか上がっていない友達の宅録音源をいっぱい聴いたり、この3つのテーマが今後も自分の幹になっていくであろう実感が持てた1年でした。

Akari Hiroshige(ライター)

Pigeon 비둘기 / Dasutt
Don’t Say No (Feat. Jay Park) / SURL
Good Night / 조소정 Jo SoJeong
NAN CHUN 난춘 / SE SO NEON

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Akari Hiroshige セレクトコメント:

年に数回訪れていた韓国にぱったり行けなくなり、近いのに行けない悔しさと悲しみに悶えながら過ごしたこの1年。アーティストの方々もきっと、リモート生活で楽曲制作しづらい状況だったと思いますが、そんな中でもインターネットを通じて海を超えて続々と届く新譜たちに感謝の気持ちでいっぱいでした。塞ぎがちな心が潤いました。

Hikaru Takahashi(ライター)

Good News / Mac Miller
Compensating (feat. Young Thug) / Aminé
BUDS MONTAGE / 舐達麻, BADSAIKUSH, DELTA9KID, GPLANTS
Be feat. Bose / BIM
John and Yoko / KOHH

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Hikaru Takahashi セレクトコメント:

家にいる時間が増え、音楽を聴く時間も聞く時間も増えた一年でした。洋楽・邦楽からそれぞれ聴き心地がよかった曲をチョイスしました。亡くなってしまったMac MillerやKOHH名義の活動引退を表明したKOHHは外せないと思い入れました。

山田祐真(エンジニア)

さよならトワイライト / 門脇更紗
ミスターフィクサー / Sou
King Beef / Gi Gi Giraffe

山田祐真 セレクトコメント:

今年初めて知ったアーティストから選曲しました。 「さよならトワイライト」はノリがよく、キメるとこはキメていく感じが印象的です。 「ミスターフィクサー」は今年一番見て面白かったアニメのオープニング曲。今年は特に家にいる時間が多く、アニメを色々見漁っていた年でした。 「King Beef」はタイトルや曲調からどこかのアーティストを彷彿とさせる印象を感じます。YouTubeにPVもあるので、気になった方はぜひ。

Yu Sengoku(エンジニア)

I Won’t Turn Off My Radio / Ken Yokoyama
I Got Rhythm / Oscar Peterson
I’m the One / Van Halen

Yu Sengoku セレクトコメント:

まずは、今年解禁の「Ken Yokoyama」の「I Won’t Turn Off My Radio」。
そして、今年一番聞いた気のする「Oscar Peterson」の「I Got Rhythm」。
最後にR.I.P.、「Van Halen」の「I’m the One」。
夜な夜な、家でお酒を飲みながら聞いていることが多いです。希望をもって新しい年にすすんでいきましょう : )

西村謙大(CEO)

HORN / Kroi
rendez-vous / yonawo
wisdom teeth / Bea Miller

西村謙大 セレクトコメント:

時代の変化を感じる1年でした。不安定なこの1年を独特なグループ感で暖かく包みこんでくれた楽曲を選びました。自然と踊りたくなってくるKroiの「HORN」、イントロがキャッチーで忘れられないyonawoの「rendez-vous」、そして歌声が印象的なBea Millerの「wisdom teeth」。自宅でお酒でも飲みながらゆっくり聴いてみてください。

今後はさらに、アーティストや業界関係者が選ぶ2020年のベストトラックも公開予定ですので、そちらもぜひ楽しみに!

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