天邪鬼でやさしいNoranekoguts

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はNoranekogutsをご紹介します。

まるでミニライブのようなシングル

ボーカル&ギターの野良猫ガッツ、ドラムのぽてとからなり、関西を拠点に活動中のツーピースロックバンド、Noranekoguts
既に地元のライブシーンでは注目を集めはじめている二人から、連続リリースシングルの最新作『wander packs03 – でもね、言葉じゃあらわせない -』が届いた。

3曲入りのシングル作品だが、インスト楽曲『rude』から始まり、表題曲『でもね、言葉じゃあらわせない』、未発表曲『おいとま』と続く収録順で通して聞くと、ミニライブへ足を運んだような感覚になる。
ギターとドラムがぶつかり、絡み合う演奏はとてもパワフルで、シンプルなバンドサウンドだからこそ嘘のない熱量が伝わってくる。
『でもね、言葉じゃあらわせない』では、天邪鬼に本心をはぐらかす「ぼく」と、バンド名にもなっている「猫」を重ねた心象風景が歌われており、Noranekogutsというバンドのスタンスを表明するような一曲だ。
ノイジーで気怠げな歌声とギターフレーズが耳に残る『おいとま』も気ままな生き方を歌ったものだが、そのどちらの楽曲にも隠しきれない優しさが滲んでいるところをどうしても愛してしまう。

つれなく見えてときおり静かに寄り添ってくれる野良猫のように、音楽を鳴らす二人。
そんなNoranekogutsに惹かれてしまう。

Noranekoguts

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