想像の世界へ導くRyuuta Takaki

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はRyuuta Takakiをご紹介します。

透き通った没入感を

東京を拠点に活動する音楽プロデューサー、アートディレクターであり、音楽レーベルmakranの主宰も務めるRyuuta Takaki。そのレーベル名が古ギリシア語に由来するように、文化的なさまざまな文脈を音楽の中に散りばめ、取り入れ、新しく構築していく試みに美しさを宿らせるアーティストだ。

シングル『Ladder』は、一見対極的に見える妖しさと力強さを内包した楽曲である。疾走感あるビートのエネルギーを静謐で穏やかなアンビエントのムードが受け止め、高揚を煽られながらもそれぞれの没入へと誘っていく。5分弱を通して徐々に高まりゆく空気に導かれたなら、イメージを存分に膨らませ、各々にとっての内面世界へと飛び込んでいくことができそうだ。

Ryuuta Takakiは今後、この1曲を軸に据えての楽曲集のリリースも予定しているという。音楽、アート、文化。明確な答えや形を持たないものをじっくりと見つめ、繋ぎ合わせ、描き出す。その世界の広がりから、今後も目が離せない。

Ryuuta Takaki

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