柔軟さから生まれるour hoursの個性

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はour hoursをご紹介します。

楽しさと新鮮さを感じるシューゲイザー

東京を拠点に活動する5ピースニューゲイザーポップバンド、our hours
昨年5月に結成し、徐々にその名を広げつつある彼らから、最新シングル『in the dark』が届いた。

ドリーミーに反響するサウンドの軸になっているのは、シューゲイザーやその後のニューゲイザーからの影響であることは間違いないだろう。
しかし、その一言だけでは説明がつかない新鮮な驚きが散りばめられているところにour hoursの個性がある。
ドラムから楽曲がスタートし、妖しげに鳴くギター、クリーンギターの合流まで、そのたった数十秒の中でさえもくるくると変わるバンドの雰囲気。
サビでは男女ツインボーカルが心地よく掛け合う開放感に溢れたかと思えば、間奏でまたオルタナティブかつダークな空気を纏い、ふたたびきらびやかなサビへと戻り……。
移り変わる音に見惚れ、好奇心のままに追いかけるうち、あっという間に過ぎてしまう4分間がここにある。

ひとつのジャンルやカルチャーにとらわれず、それぞれにリスペクトを払いながら、自分たちが好きだと思うもの、楽しいと思う要素を存分に取り入れ、それがバンドの個性になっていく。
そうして進むour hoursからは、今後も目が離せなそうだ。

our hours

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