どちら側にも寄らずに真ん中に立っていたいーーSSW・みらんが“私”と“歌”に向き合って作る開けた音楽|BIG UP! Stars #116

Interview

文: riko ito  写:倉島水生  編:riko ito 

DIGLE MAGAZINEが音楽配信代行サービスをはじめ様々な形でアーティストをサポートしている『BIG UP!』を利用している注目アーティストをピックアップして紹介するインタビュー企画。第116回目は、みらんが登場。

可憐でフォーキーな歌声と、日常の風景を優しい視点で描いた楽曲でリスナーの心を掴むシンガーソングライター・みらん藤原さくらに憧れて弾き語りを始めたという彼女は、2024年1月に公開予定の映画『違う惑星の変な恋人』や朗読イベントへの出演、カルチャーメディアNiEWで掲載中の作家・小原晩との交換日記連載『窓辺に頬杖つきながら』の執筆など、活動の幅を広げているアーティストだ。

そんなみらんが、2023年11月15日に新曲「海になる」をリリースした。これまでは“自分と誰か​​一人の関係性”をテーマに歌うことが多かったという彼女だが、今作では俯瞰的な歌詞を制作。誰も取り残すことなく、どんな存在であってもそっと受け入れてくれるような包容力のある楽曲に仕上がっている。

さらに2023年12月13日(水)には、今回の新曲を含む全10曲の3rdアルバム『WATASHIBOSHI』のリリースを控えるみらん。今回のインタビューでは、地元・関西を離れて上京したことによる生活の変化、新曲や最新アルバムに込めた思い、そして今後の展望について存分に語ってもらった。

BIG UP!

『BIG UP!』はエイベックスが運営する音楽配信代行サービス。 配信申請手数料『0円』で誰でも世界中に音楽を配信することが可能で、様々なサービスでアーティストの音楽活動をサポート。また、企業やイベントとタッグを組んだオーディションの開催やイベントチケットの販売や楽曲の版権管理、CDパッケージ制作などアーティスト活動に役立つサービスも充実している。

さらに、音楽メディアも運営しており、BIG UP!スタッフによるプレイリスト配信、インタビュー、レビューなどアーティストの魅力を広く紹介している。

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演技に興味を持ったのは藤原さくらと朝ドラの影響

ー今年(2023年)の6月に関西から東京に拠点を移されたそうですね。すぐに慣れましたか? 

スッと馴染みましたね。月に1回くらいのペースでライブのために行ったり来たりしてたので、その間に体を慣らして。一人暮らしは初めてなんですけど、一人の時間が好きだから心地いいですね。関西で仲良くしてた人たちも同時期に上京してきたから、友だちは圧倒的にこっちのほうが多いですし。

ー東京のアーティストや街から楽曲制作のインスピレーションを受けている感覚はありますか?

実は、東京に来てからまだがっつり制作モードに入ってないんです。『WATASHIBOSHI』を作ってたときは関西に住んでいて、そのときは街を歩きながらとかいろいろなアプローチをしながらアルバムを作ったんですけど、その制作も一旦今年の3月に落ち着いて。それから東京に引っ越してきて、今年いっぱいはまず自分の生活をしっかり整えたいなと思ったので、曲を作ることを中心には考えていなかったんです。

でも、一人の時間が増えたから、なんとなく夜ギターを持ってポロポロ歌ってたら、「あ、1曲できるかも」っていう感じにはなってて。まだ人に聴かせられるようなものでは全然ないんですけどね(笑)。

ー以前よりも自然にメロディや歌詞が湧いてくることが増えたんですね。

前はルーティンをしっかり決めないと落ち着かなくて。朝何時に起きて、3食この時間に食べて、お昼に働いて帰ってきて、夜の空いた時間にギターを持って制作する、っていうリズムを守らないと体調を崩しそうだなって繊細になっていた時期がありました。それを超えて、今は何も気にしないでいたほうがいいかもってモードになってるので、特に決め事はせず生活してますね。気分がいいときにポッてメロディが降ってきて「こういうの良いかも」って思ったらギターを持って弾いてみる、というやり方になってます。

ー直近の活動でいうと、主題歌を担当された映画『違う惑星の変な恋人』に出演もされていますが、役者に挑戦したいという思いは以前からあったんですか?

そうですね。藤原さくらさんに憧れて弾き語りを始めたんですけど、俳優もやられているのを見て、音楽以外にもいろんな活動の仕方があるなと感じて。あと、朝ドラが好きなんですけど、映画『愛なのに』の主題歌を担当させていただいたときにプロデューサーさんにそのお話をしたんです。そしたらその方が今回声をかけてくださったので、初めて演技に挑戦してみたという経緯ですね。

ーライブで歌ってるときと演技をしているときで心境的な違いや気づきはありました?

ありまくりでした(笑)。ライブはなんとなく「こう歌いたい」とか「こういうライブにしたい」という自分の思いがあるんです。でも演技は、初めてだったからかもしれないけど、何が正解かわからなくて。監督さんの意図だったり、見えてるものだったりがあるから、それに応えるのが一番の仕事だとは思っていましたね。何回も撮影しているうちにぼんやりと「こういうことかな?」っていう感覚は掴めてきたんですけど、「はい、OK」って言われて初めて「(今の演技は)OKだったんだ」みたいな感じで。監督がOKと言ったらOKっていう仕事だから、それに応えていける嬉しさはありました。

ー正解がわからない不安より、嬉しさが大きかったんですね。

今まであんまり公表はしていなかったんですけど、演技だけじゃなくてラジオのCMとかの声の仕事もしたことがあって。指示通りにやっていく仕事って自分的には達成感があるし楽しいなと思うんです。音楽とは全然違う気はするけど、今はなんでも楽しんでできている感覚がありますね。

ー本屋twililight(三軒茶屋)で小原晩さんのエッセイを朗読された映像も拝見しましたが、すごく素敵でした。

ありがとうございます。それも初めての朗読だったので、うまくできた実感はなかったんです。でも、読みながら想像していなかったところに導かれるような感覚があったのがすごく面白くて。だから今は音楽以外にも演技とか朗読、語りの仕事もどんどんやりたいなと思ってます。

“私”というものと向き合えたアルバム

ー12月にリリースされるアルバム『WATASHIBOSHI』は、全体のコンセプトがあって作り始めたものなんですか?

コンセプトは特に決めていたわけではなくて。去年の夏に「夏の僕にも」という曲を出したんですけど、それがスタートですね。前作アルバムの『Ducky』(2022年)では「君がいて、僕がいて」という関係性を意識したんですけど、「夏の僕にも」はその集大成的な感じで、力を入れて久米雄介さん(Special Favorite Music)と作って。曲自体も納得のいくものになったし、アルバム全体で久米さんがプロデュースで入ってくれることになったので、そこから徐々に制作を進めていきました。

ー“君と僕との関係性”というテーマは、それ以降の楽曲にも通じているものなんですか?

それは「夏の僕にも」で一旦終わりですね。絶対に入れないというほどでもないんですけど、アルバムを聴く人は“君”がいるっていうシチュエーションの人ばかりではないから、他の曲は自分と向き合うものにしたいなと思いました。

ーアルバム名に“WATASHI”と入っているのもそういう思いから?

そうですね。タイトルは最後につけたんですけど、曲が揃ったときに『Ducky』とは違って全体的に“私”というものと向き合えたなと感じて。“私”を大事にしたいし、タイトルにも入れられたらいいなという思いがありました。あと、夜に曲を作ることが多かったり、帰り道に一人でよく考え事をしたりしていたから、どの曲の歌詞にも“夜”っていうワードや星が瞬いている雰囲気があって。そんな感じで“私”と“星”っていう大きなものがふたつあったんです。

でも、“私”を大事にするとはいっても歌は人に向けたものだし、聴く人と曲を繋げたいなというところで悩んでいて。『WATASHIBOSHI』だったら“星を渡す“って意味にも取れるから良いんじゃないかなと思ってバチっときました。

ー11月15日にリリースしたアルバムのリード曲「海になる」は、つらいことも受け入れてくれるような包容力のある楽曲ですよね。この曲は歌詞を先に制作されたんですか?

この曲に限らず、最初の1小節だけメロディと歌詞が同時に降ってくる曲がほとんどですね。《ロマンたっぷりぱっつり金髪 波に触って 海になる》っていうフレーズが最初にあって、それで続きを作っていくみたいな。あと、この曲は他の曲と違って、“僕”とか“君”、“私”っていう言葉を入れてなくて。“君”が入ってる曲が多いから、そこから離れたところで聴ける歌が作りたいなと思って作りましたね。

ー離れたところで聴けるっていうのは?

(他の曲は)近い場所で寄り添ってくるような歌が多いなって思ったんです。それはそれですごく好きなんですけど、アルバムはいっぱい曲を入れられるので、角度を変えたものが作りたいなと。主人公はいつつも、俯瞰的に歌詞を書くことを意識しました。

ーサウンドのポイントや気に入ってる箇所があれば教えていただきたいです。

最後のほうに録った曲なので、久米さんとの信頼関係も結構できている段階で。意見はそこまで出しすぎず、今ライブを一緒にしているバンドメンバーのシンプルなサウンドを目指そうみたいな感じで、割とスッとできたかな? 自分としてはコーラスがうまいことできた印象があって気に入ってます。

ーみらんさんの歌詞やインタビューで話されていることを拝見してると、「誰も否定をしない」ということや、「いろんな意見を受け入れる」ということがご自身の思考の軸になっているように感じました。そう思うようになったきっかけはありますか?

友だちともそういう話をすることがよくあって。きっかけって何だろうといつも疑問に思うんですけど、生まれ持った性格のような気がしています。

ー普段の生活で、そうやって生きていきたいという意識もあるんですか?

生きていて嫌なことはもちろんあるけど、「お互いの意見を受け入れて、できるだけ仲良くしようよ」とは思ってますね。今思えば、学生の頃に周りがバチバチに喧嘩してても、間に立って「もうさ、ごめんねって言い合おう」ってよく言ったりしてたなって。明らかにそっちが悪いじゃん、みたいなこともあるけど「もうそこまで拗れたならお互い様だよ」っていうことがいっぱいあるじゃないですか。それなのに、うだうだ言っててもどうにもならないって思うんです(笑)。

ーお互い重い腰を上げて「ごめんなさい」って言い合いましょうっていう。大事ですね。

私は自分の意見を言えないからそうしているのもあるんですよね。その場で言葉をバッと言える人間じゃないからこそ、家に持ち帰って歌詞にしているんだと思います。

ー歌詞にすることで昇華されてる感覚はありますか?

吐き出しているってほどではないんですけど、1曲できたらすっきりする感じはありますね。

両親に向けて「好きなように生きてほしい」という気持ちを歌った曲

ー『違う惑星の変な恋人』の主題歌「恋をして」は映画のために書き下ろしたものなんですか?

そうですね。でも最初の一小節の《かわいいきみ 是非恋をして たくさん泣いたら もっとかわいくなれ》という箇所は元々あって。どういう曲にしようかなって考えてたときに映画の話をいただいて、このフレーズに合うかもしれないと思ったので、そこから膨らませていったんです。

ー映画のどんなところを参考にして肉付けしていったんですか?

映画は男女5人のシーソーゲームなので、サウンドもいろいろ絡み合う雰囲気を出せたらなと思ったのと、個性的なキャラクターがたくさん出てくるので、それも踏まえながら作りました。デモの段階ではもっとアコースティックな感じだったんですけど、久米さんがめちゃくちゃアレンジを頑張ってくれて、ガラッと変わりましたね。

ー歌謡曲っぽいというか、可愛らしさもあり。

トレンディな感じにしたかったんですよね。

ー「もっとふたり」も映画の挿入歌になっているそうですね。

この曲は4年ぐらい前に作っていた曲で。自分が演じたナカヤマシューコがどんな歌を歌う人なんだろうっていうのを想像したら、この曲を歌ってそうだなと思ったので、昔の曲から引っ張ってきてアレンジしました。昔に作った曲を今のメンバーと一緒にバンドサウンドにしてみたいという希望もあったんです。

ーアルバムの収録曲「好きなように」もドゥーワップやナイアガラサウンドを取り入れたものですが、どういう着想のもと制作した楽曲なんですか?

夜の帰り道で明るい気持ちになったときのことをそのまま表したかったので、どうしてもこの曲は明るい方向に持っていきたくて。ラテン調の音楽にしたいなと思っていたこともあって、弾き語りのデモの段階で割とリズムは完成していましたね。それを久米さんに送ったらノリたくなる感じの音が加わって、さらに楽しくなるようにドゥーワップを入れていったという感じです。

ー歌詞で気に入っているフレーズはありますか?

《心っていうよりは体が》という箇所ですね。なりたい人とか憧れがあるときって気持ちのほうから動いていくパターンが多いけど、そうじゃなくて見た目からアプローチしていってもいいんじゃないかなと思っていて。その時々で好きなように生きていけばいいんじゃない?って思えるところが気に入ってますね。

ーまさに「好きなように」ですね(笑)。

あと、私には兄がいるんですけど、この曲を作っていた頃に兄が就職で実家を離れて、そのタイミングで私も実家を出て生活することになったんです。実家に両親だけになる時期だったので、お父さんとお母さんにも向けてます(笑)。私たちを若い頃に産んで今まで育ててくれて、ずっと子供がいる生活だったから、これからどうしていこうって結構沈んでて。私はいなくなっちゃって申し訳ないけど、好きなように生きて大丈夫だから、みたいなことも思いながら作りました。

ー素敵なプレゼントですね…。『Ducky』では声を張り上げるような歌い方もされていましたが、今作ではより落ち着いたボーカルワークが際立っている印象でした。何か心境の変化があったんでしょうか?

心境というよりは、単純にどんどん歌い方の幅が広がってきたからだと思います。この曲はこういうふうに歌ったらいいんじゃないかなとか、声の表現の仕方が自分の中でいろいろ芽生えてきて。『Ducky』のときは、思いが強いところは強く歌う!って思ってたんですけど、今作は10曲それぞれの個性があるので、その曲ごとの歌い方をしているのが聴きどころだなって思ってます。歌が好きだから、歌録りは一番こだわれたなって。

誰もが聴けるような開けた音楽を目指していきたい

ー全10曲揃ってみて、改めてみらんさんにとってどんなアルバムになったと思いますか?

聴いてくれる人に向けて作ったものではあるんですけど、「歌うのが好きなんだな」という思いに帰っていくアルバムになった気はするんですよね。生活していく中で自然にこういう曲たちができて、歌うのが好きだから歌って、それで良いなって思えるみたいな。そこでポッて愛しさが生まれるような作品ができたんじゃないかなって思います。

ー楽しく歌と向き合えた印象が強いんですね。

そうですね。“私”と“私の歌”と“好きなもの”に向き合えて、それを自由に歌って。だから自由に聴いてもらっていいですよっていうアルバムです。

アルバムに寄せたコメントで「こんな時代になにを歌おう」と書かれていましたが、今の時代背景が曲作りに作用することもありますか?

自分を楽しませるトピックって、もうみんな結構持ってる気がしてて。歌もいろんな歌があるし、(ストリーミングなどで簡単に)昔の曲も聴けるし。割とそれぞれが自分の好きなものを見つけられていると思うから、「今、誰が何を求めている」ということに対する答えを見つけるのって難しすぎるなって。そういう時代だなという意味で、こう言ってるんです。だから「好きに歌ったらいいか」っていう。そこに帰る感じですね。

ー自分の作りたいものを作っていこうというイメージですか?

でもいろんな人に聴いてほしいから、誰もが聴けるような開けた音楽は目指しています。喧嘩の仲直りじゃないけど、間に立つ感じ。ずっと真ん中らへんにいたいなっていうイメージですかね。

ー力強く背中を押してくれる曲が必要なこともありますけど、「そういう気分じゃないんだよね」というときだってありますもんね。

だから私は、自分で自分の曲を聴くことも多いんです。他のアーティストの曲では「この曲の気分じゃない」と感じるときもあるんですけど、自分の曲だと「これかもしれない」と思えて。そういう意味ではどんな気分のときでも聴けるようなサウンドが作れているのかもしれないです。

ーアーティストとしての長期的な夢や目標はありますか?

とにかく今はファンを増やしたいですね。何組か出るライブではお客さんが観に来てくれることもあるんですけど、その人たちが「ワンマンやります」って言ったときに来てくれるかが怪しくて(笑)。そこを一つ「行きたい!」と思ってもらえるようなライブが届けられるように、一個一個のライブを大事にしていきたいですね。長期的というよりかは割と目の前の課題があるなと思っています。

ー直近では、アルバムの発売日にリリースライブを予定されていますよね。

ライブは弾き語りでやるんですけど、作ったときのことを思い出しながら1曲1曲と向き合えたらなと思って準備しています。でも曲自体はバンドで作ったから、バンド形態でもレコ発ができたらいいなって。それができたときには、曲と向き合うというより、単純に「音楽楽しい」っていうことを実感しながらライブがしたいなと思っています。

RELEASE INFORMATION

みらん New Single「海になる」

2023年11月15日リリース

▼各種ストリーミングURL
https://big-up.style/qRAkWh7ZZg
▼Music Video
https://youtu.be/JaY0ijtuJSA?feature=shared

みらん New ALBUM『WATASHIBOSHI』

2023年12月13日(水)リリース

TRACK LIST
1. 与えられる夜
2. 恋をして
3. 私のハート
4. 好きなように
5. もっとふたり
6. 夏の僕にも
7. ドラゴンに出会う
8. レモンの木
9. 海になる
10. 天使のキス

EVENT INFORMATION

みらん WATASHIBOSHI Release Live 「今夜、ポラリスのもとで。」

2023年12月13日(水)at 東京・POLARIS
Act:みらん / 奥中康一郎(えんぷてい)

Open 19:30 / Start 20:00
Adv ¥3,000+1D

BIG UP!

『BIG UP!』はエイベックスが運営する音楽配信代行サービス。 配信申請手数料『0円』で誰でも世界中に音楽を配信することが可能で、様々なサービスでアーティストの音楽活動をサポート。また、企業やイベントとタッグを組んだオーディションの開催やイベントチケットの販売や楽曲の版権管理、CDパッケージ制作などアーティスト活動に役立つサービスも充実している。

さらに、音楽メディアも運営しており、BIG UP!スタッフによるプレイリスト配信、インタビュー、レビューなどアーティストの魅力を広く紹介している。

▼official site
https://big-up.style/

BIG UP!のアーティストをセレクトしたプレイリスト
『DIG UP! – J-Indie -』

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みらん

1999年生まれのシンガーソングライター。 可憐さと鋭さが共存したソングライティングや、包容力のある歌声が魅力。

2020年に宅録で制作した1stアルバム『帆風』をリリース。2022年には、城定秀夫が監督、今泉力哉が脚本を手がけた映画『愛なのに』の主題歌「低い飛行機」を曽我部恵一(サニーデイ・サービス)プロデュースのもと制作し注目を集めた。

そして、2022年3月に2ndアルバム『Ducky』をリリース。その後、久米雄介(Special Favorite Music)をプロデューサーに迎え「夏の僕にも」「レモンの木」「好きなように」を配信リリースした。また、フジテレビ『Love music』でも取り上げられたほか、カルチャーメディアNiEWにて作家・小原晩と交換日記『窓辺に頬杖つきながら』の連載を執筆するなど活動の幅を広げている。

2023年12月13日に自身3作目となるアルバム『WATASHIBOSHI』をリリース。同日に東京・POLARISにてリリースライブを開催する。
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