wowdowが映画のように描くストーリー

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はwowdowをご紹介します。

移り変わるものを丁寧に描いて

自分の人生が映画になるのなら、どこをどうやって切り取ろうか。
もしくは、人生すべてを映画にするのなら、今は何分目くらいの、どんなパートなんだろう。
毎日繰り返される日常の中だったり、たまには想定外に襲われた時だったり、そんな風に考えたことはないだろうか?

2021年より、名古屋を拠点に活動する2人組・wowdow(右往堂)の初音源『wowdow 1』。
配信リリースと同時に発売されたフィジカル音源はDVDケースにCDが入っているという特殊なパッケージングになっており、それはこの作品を象徴しているようだ。
『アネモネ』から始まり、『ウェディングソング』で終わるまでの全5曲の中には、いつもふたりの人間が登場する。
移り変わっていく季節と、心と、関係と。離れて、近づいて、また離れて、その先にあるもの。
一貫した空気を纏いながらも、描かれる詩やそれを包む音は目まぐるしく雰囲気を変え、起承転結を駆け抜けていくような作品、ドラマや映画の中に没入するような感覚を覚えさせてくれる作品になっている。

2人組であるwowdowだが、演奏やアートワークには多くの仲間と共に作り上げており、名古屋を中心とした様々なアーティスト、クリエイターが参加しているところにも注目だ。
作品を聞き終わったあとは、エンドロールを楽しむようにそちらもチェックして欲しい。

wowdow

SNSで記事をシェア

SNSフォローで
最新カルチャー情報をゲット!

閉じる