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2021.09.02更新

あいみょん アルバム全解説 | 「瞬間的シックスセンス」など全アルバムを徹底解説

画像出典:Spotify

2019年2月13日にリリースされたあいみょんメジャー2枚目のフルアルバム「瞬間的シックスセンス」。「満月の夜なら」、「マリーゴールド」、「今夜このまま」など3枚のタイトルシングルを含む全12曲を収録。プロフィールやその他アルバム全4作品も紹介します。

あいみょんのアルバム全4作品をリリース順に解説

あいみょん ファーストミニアルバム『tamago』

2015年5月20日にリリースされたあいみょんの記念すべき1枚目のインディーズ・ミニアルバムで、あいみょんにとって初の全国流通盤。アートワークはコラージュ画像の中央に寿司のたまごが配置されており、あいみょん自身は「ファースト感」を出すためと話しています。

1枚目のインディーズシングルにも収録され、過激な歌詞で注目を集めた初期の話題作「貴方解剖純愛歌~死ね~」や同シングル収録の「いいことしましょ」、「強がりました」と、ミニアルバム用に作られた新曲によって構成されています。「○○ちゃん」では親友の整形について歌い、「ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌」では歌詞をすべて死語で綴るなど、恋愛についてのストレートな感情をユーモアに表現した、あいみょんの初期を象徴するテイスト。

1995年生まれのあいみょんが20歳の時に作り上げた作品であることからか、最近のあいみょんの作品ではあまり耳にしない、ガーリーなトーンでの歌い回しや、あどけなさ、シンプルなギターサウンドによるトラックが魅力のミニアルバムとなっています。


あいみょん セカンドミニアルバム『憎まれっ子世に憚る』

『tamago』のおよそ半年後、2015年12月2日にリリースされたあいみょん2枚目のインディーズ・ミニアルバム。「どうせ死ぬなら」や、「私に彼氏ができない理由」、「おっぱい」、「好きって言ってよ」など、トラックリストを見るだけでも想像を掻き立てられる個性的な楽曲が収録されています。

“どうせ死ぬなら二度寝で死にたいわ”という強烈な歌いだしから始まり、“死”について歌っているのにも関わらず、ポジティブな“生”の力を感じさせるリードトラック「どうせ死ぬなら」や、思春期の自身の体の変化について歌う「おっぱい」、幼少期に“泥だんごをつくる天才がいる”というあるあるネタがテーマの「泥だんごの天才いたよね」など、独特な視点で多くの人から共感を集める歌詞が魅力。

あいみょん自身も好きな音楽や言葉をそのまま詰めたと語るように、エッジの利いたワードや、前作には見られなかった電子楽器の使用、エフェクト的に使われるサウンドが随所で煌めく、がらくた箱のようなミニアルバムです。