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2021.09.02更新

sumika全アルバム解説 | 「Chime」など全作品を徹底解説

画像出典:Spotify

2019年3月にリリースされたsumikaのセカンドフルアルバム「Chime」。ファーストフルアルバム『Familia』から1年8か月振りのリリースとなる本作では、JR東日本が展開している『JR SKISKI』のキャンペーンソングである「ホワイトマーチ」、劇場アニメ『君の膵臓を食べたい』オープニングテーマの「ファンファーレ」など全14曲を収録。プロフィールやアルバム全6作品をご紹介します。

sumikaの最新・人気アルバムを解説

sumika オリジナルアルバム

sumika セカンドフルアルバム『Chime』

2019年3月にリリースされたsumikaのセカンドフルアルバム。ファーストフルアルバム『Familia』から1年8か月振りのリリースとなりました。

JR東日本が展開している『JR SKISKI』のキャンペーンソングである「ホワイトマーチ」、劇場アニメ『君の膵臓を食べたい』オープニングテーマの「ファンファーレ」、挿入歌の「秘密」、主題歌の「春夏秋冬」、TVアニメ『ヲタクに恋は難しい』オープニングテーマの「フィクション」、フジテレビの人気番組『痛快TV スカッとジャパン』のテーマソングである「ゴーストライター」を含む全14曲を収録。

アルバムはストリングスの音色が爽やかなポップチューン「10時の方角」から始まり、『君の膵臓を食べたい』原作者の住野よる氏もライブに通うほどのファンだという嬉しい偶然が重なったOP曲「ファンファーレ」、『ヲタクに恋は難しい』でsumika初のアニメソング・タイアップとなった「フィクション」、ゲストボーカルに吉澤嘉代子を迎えた「あの手、この手」など、sumikaの方向性を踏まえつつブレイク曲が網羅された作品です。

ポップに限らずロックやジャズテイストを取り込みつつも、常にキャッチーであり続ける楽曲が魅力のアルバムになっています。

sumika ファーストフルアルバム『Familia』

2017年7月12日にリリースされたsumikaのファーストアルバム。

オーディオテクニカとのコラボで作られた楽曲「Summer Vacation」は、Sound Reality Seriesのテーマである「ワイヤレスでつながる。」を軸に片岡健太が作詞、小川貴之が作曲を担当。MVはwebのみならず全国の家電量販店でも公開されました。結婚式でも使用される頻度が高い「Lovers」、ライブで盛り上がる「MASIC」、そしてユニクロのCMで使用された「まいった」を含む全14曲を収録。

「春風」、「KOKYU」、「アネモネ」など、後にリリースされるセカンドアルバム『Chime』と比較するとバンド色が強めなのが特徴。「Answer」、「Lovers」、「Summer Vacasion」など、sumikaにしかないメロディーセンスを幅広い層に提示した、記念すべき一枚目です。

sumika ミニアルバム

sumika フォースミニアルバム『アンサーパレード』

2016年5月25日にリリースされたsumikaの4枚目のミニアルバム。体調不良でライブ活動を一時休止していた片岡健太が復活してからは、最初のミニアルバムになります。

音楽への愛情を表し片岡健太が作詞した「Lovers」、黒田隼之介が19歳の頃に作曲した曲を活動休止した片岡健太のために録り直した「明日晴れるさ」、小川貴之が初のリードボーカルを務める「enn」など、全7曲を収録。今まで以上にゲストを迎え、sumikaの特徴でもあるストリングスの音色が多く使用された作品です。「1.2.3..4.5.6」では編曲をイトヲカシ宮田”レフティ”リョウが手懸け、sumikaとしては珍しい和楽器アレンジの楽曲に仕上がっています。これ以前のsumikaを貫きつつ新しい手法をより多く取り入れたアルバムです。

sumika サードミニアルバム『Vital Apartment.』

2015年6月10日リリースの3枚目のミニアルバム。小川貴之が加入してからは初のアルバム音源になります。

「Amber」、「チェスターコパーポット」、「グライダースライダー」など、まるで全曲がリードトラックであるかのように休む暇のない全7曲が収録されています。前作『I co Y』がタワレコメンに選ばれ、プレッシャーがあった中、2014年からゲストメンバーとして度々共演していたピアノの小川貴之が新たに正式メンバーとして加わり、楽曲にこれまで以上の厚みを持たせることに成功しています。

進化途中の勢いに飲み込まれそうなアルバムで、sumikaのロックな一面が魅力の一枚です。

sumika セカンドミニアルバム『I co Y』

2014年11月12日にリリースされた全国初流通アルバム。タワレコメンに選出された出世作。芝生の上に真っ白な家のオブジェクトが置かれたアートワークは、「聴いている人がそれぞれに”憩い”の場所を塗ってほしい」という想いが込められています。アルバムタイトルの『I co Y』には2つの意味があり、まず”イコイ”(憩い)と読むパターンと、”I care of you”(あなた様方、わたし行き)という英文から「アルバムを聴いてくれたユーザーの身体の一部になるように」という願いを込めてリスナーの内側に手紙を送ったという設定で付けられています。

収録曲は、「ソーダ」、「ふっかつのじゅもん」、「リグレット」などのライブアンセムを中心に全7曲がラインナップ。

小川貴之加入前ということで、ピアノやストリングスの音が入る前のシンプルなロックサウンドを聴かせてくれるアルバムでもあります。

sumika ファーストミニアルバム『新世界オリハルコン』

2013年10月16日にリリースされた記念すべきインディーズ・ミニアルバム。sumikaとして初のアルバム。

初期の人気曲「雨天決行」のPVは”niwa cinema”という企画で制作されたもので、全3パターンのPVが公開されています。特に第一弾として発表された作品はインディーズのPVであるにも関わらず100万回再生を記録しており、これからモンスターバンドとして成長していくsumikaの片鱗を覗かせる作品になっています。「イナズマ」、「雨天決行」、「カルチャーショッカー」など、ライブで定番の楽曲を中心に全5曲を収録。

sumikaのロックな一面を全体で感じられるアルバムですが、同時にsumikaとしての一貫したユニークさは最初から存在するんだ、と確認できる一枚でもあります。