Apple Musicの音質設定
HOWTO
2026.10.22更新

Apple Musicの音質設定|ロスレス・ハイレゾの設定方法と接続の注意点

Apple Musicでロスレス・ハイレゾロスレスを設定する手順を、iPhoneの画面に沿って解説します。聴く機器の条件、通信量と保存容量の目安、設定しても音質が変わらない時の確認点もまとめました。

1億曲以上が定額で聴き放題のストリーミングサービス、Apple Music。毎日利用している方も多いのではないでしょうか。

Apple Musicは、デバイスの設定から楽曲の音質を上げることができ、追加料金なしで、ロスレスオーディオにも対応しています。ロスレスオーディオとは、音楽のデータを圧縮しても、元の音を完全に復元できる方式のことで、元の録音の細かな音まで残せるのが特長です。

結論から言うと、ロスレスオーディオは、iPhoneの「設定」→「アプリ」→「ミュージック」→「オーディオの品質」を開き、「ロスレスオーディオ」をオンにして設定します。

※Appleの案内では、Bluetooth(ワイヤレス)接続はロスレスに対応していません。

※確認日:2026年10月21日(iOS 18.7.8のiPhoneで確認。最新のiOSでは、画面の名称や位置が異なる場合があります)

ここからは、「少しでも良い音質で音楽を楽しみたい」という方のために、iPhoneでの音質の設定方法を中心に、選べる音質の種類、ヘッドホンやスピーカーなど聴く機器の条件、通信量と保存容量の目安、設定しても音質が変わらない時の確認点をご紹介します。

iPhoneでロスレス・ハイレゾロスレスを設定する方法

iPhoneのApple Musicでは、設定アプリからロスレスオーディオをオンにして、ストリーミングとダウンロードの音質を選びます。ロスレスオーディオは、Apple Musicのメンバーシップがあれば、追加料金なしで利用できます。

1. 「設定」アプリを開き、「アプリ」を選びます。

設定の「アプリ」を選択している画像

2. 「ミュージック」を選びます。

「ミュージック」を選択している画像

3. 「オーディオの品質」を選びます。

「オーディオの品質」を選択している画像

4. 「ロスレスオーディオ」をオンにします。

オーディオの品質の設定画面

5. 表示された項目で、ストリーミングとダウンロードの音質を選びます。音質の違いと、使い分けの目安は、次のセクションで説明します。

すでにダウンロードした曲をロスレスで聴きたい場合は、その曲をいったん削除し、ロスレスをオンにした状態で再ダウンロードしてください。

ロスレスで聴くには、有線接続のヘッドホンなどか、iPhoneの内蔵スピーカーが必要です。Bluetooth接続では、ロスレスで再生できません。詳しくは「ロスレス・ハイレゾロスレスで聴くための接続の条件」で解説します。

Apple Musicの音質の種類

Apple Musicの音質は、AAC系の「高効率」「高音質」と、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)の「ロスレス」「ハイレゾロスレス」の4種類です。「AAC 256kbps」は、設定名「高音質」の値で、Apple Music全体の最大ではありません。ロスレスやハイレゾロスレスを選ぶと、より解像度の高い音質で聴けます。

設定名形式解像度・ビットレートデータ量・保存容量外部DAC
高効率HE-AAC—最も少ない(設定画面に「低データ使用量」と表示)不要
高音質AAC256kbps少ない不要
ロスレスALAC最大24ビット/48kHz多い不要
ハイレゾロスレスALAC最大24ビット/192kHz最も多いサンプルレートが48kHzを超える曲の再生に必要

ロスレスとは

ロスレスは、データを圧縮しても、元の音を完全に復元できる方式(可逆圧縮)です。Appleは、独自のALACという圧縮技術を使っています。一方、AACは、聴こえにくい成分を省いてデータを小さくする方式(非可逆圧縮)です。

設定項目ごとに選べる音質

設定項目選べる音質
モバイル通信ストリーミング高効率・高音質・ロスレス・ハイレゾロスレス(4段階)
Wi-Fiストリーミング高音質・ロスレス・ハイレゾロスレス(3段階)
ダウンロード高音質・ロスレス・ハイレゾロスレス(3段階)

使い分けの目安

・モバイル通信ストリーミング:データ量を抑えたい方は「高効率」、音質も重視したい方は「高音質」がおすすめです。ロスレス以上は、データ量が大きく増えるため、通信量に余裕がある場合に選んでください。

・Wi-Fiストリーミング:「ロスレス」または「ハイレゾロスレス」を選べます。ただし、接続する機器によっては、設定どおりの音質で再生されません。詳しくは次のセクションをご覧ください。

・ダウンロード:保存容量に余裕があれば、「ロスレス」または「ハイレゾロスレス」を選べます。保存容量の目安は、「通信量と保存容量の目安」で説明します。

ロスレス・ハイレゾロスレスで聴くための接続の条件

ロスレスをオンにしても、接続する機器によっては、ロスレスの音質で再生されません。Appleの公式サポートでは、iPhoneやiPadでロスレスを聴くための条件として、次の点が示されています。

・有線接続のヘッドホン・レシーバー・パワードスピーカーか、内蔵スピーカーで聴く

・サンプルレートが48kHzを超える曲を聴くには、外部DAC(デジタル/アナログコンバーター)が必要

・Bluetooth接続はロスレスではない

DACとは、デジタルの音声データをアナログの信号に変換する機器のことです。

接続方法別の対応(iPhone・iPad)

接続方法ロスレス(最大24ビット/48kHz)ハイレゾロスレス(48kHz超)
内蔵スピーカー◯外部DACが必要
有線接続のヘッドホン・スピーカー◯外部DACが必要
有線接続+外部DAC◯◯
Bluetooth接続
(AirPods 3以前、AirPods Pro 1、AirPods Pro 2(Lightningケース)、AirPods Max、ほとんどのBeatsワイヤレス)
✕(AACで再生)✕
AirPods Max 1(USB-C)・AirPods Max 2をUSB-Cケーブルで接続◯公式に記載なし
AirPods 4以降、AirPods Pro 3、AirPods Pro 2(USB-Cケース)、Powerbeats Pro 2をBluetoothで接続iPhone向けの公式条件に記載なし同左

Bluetooth接続では、AirPodsなどはApple AACのBluetoothコーデックを使います。音質はよくなりますが、ロスレスではありません。

AirPods Max 1(USB-C)とAirPods Max 2は、iPhoneやiPadを最新のソフトウェアに、AirPods Maxを最新のファームウェアにアップデートしたうえで、付属のUSB-Cケーブルで接続すると、ロスレスで聴けます。

Apple Vision Proでは、AirPods 4以降、AirPods Pro 3、AirPods Pro 2(USB-Cケース)、Powerbeats Pro 2で、ロスレスを聴けると案内されています。iPhoneでの対応は、公式の記載がないため、Appleの案内を確認してください。

ハイレゾロスレスで聴くには、外部DACが必要です。再生される音質は、曲、通信環境、接続したヘッドホンやスピーカーの性能によっても変わります。

Mac・Android・Windows PCでの条件

端末設定場所ロスレスで聴ける接続48kHz超の条件
MacApple Musicアプリのメニューバーで「ミュージック」→「環境設定」→「再生」タブ→「オーディオの品質」で「ロスレスオーディオ」をオン有線接続、内蔵スピーカー14インチ・16インチのMacBook Proは、96kHzまで本体で再生できます。その他のMacは外付けのDAコンバータが必要
AndroidApple Musicアプリ→「詳細」ボタン→「設定」→「オーディオの品質」で「ロスレスオーディオ」をオン有線接続外付けのDAコンバータが必要な場合があります(デバイスのメーカーに確認)
Windows PCApple Musicアプリ→「サイドバーアクション」ボタン→「設定」→「再生」→「オーディオの品質」で「ロスレスオーディオ」をオン内蔵スピーカー、有線接続外付けのDAコンバータが必要(コンピュータのメーカーに確認)

通信量と保存容量の目安

音質を上げるほど、ストリーミングの通信量と、ダウンロードの保存容量は増えます。Appleの公式サポートでは、ロスレスのストリーミングは、モバイル通信でもWi-Fiでも通信量が大きく増え、ダウンロードは保存容量を大きく使うと案内されています。解像度が高い設定ほど、使うデータ量は多くなります。各音質の違いは、「Apple Musicの音質の種類」の表をご覧ください。

目安として、AAC 256kbpsの場合、3分の曲は約6MB程度です(256kbps×180秒÷8の計算値)。ロスレスやハイレゾロスレスは、曲や設定によって大きさが変わるため、これより大きくなります。

使い分けの目安

・モバイル通信ストリーミング:通信量が気になる方は、「高効率」か「高音質」がおすすめです。データ容量の上限があるプランでは、ロスレス以上を選ぶと、短時間で使い切る可能性があります。

・ダウンロード:Wi-Fi環境で、聴きたい曲を事前にダウンロードしておくと、外出先で通信量を使わずに、ロスレスで聴けます。ただし、保存容量を使うため、iPhoneの空き容量を確認してから、設定してください。

・すでにダウンロードした曲:音質を変えたい場合は、その曲をいったん削除し、設定を変更してから、再度ダウンロードします。

ダウンロードした曲の容量の確認方法

ミュージックの設定画面の「ダウンロード」の項目にある「ダウンロード済み」に、ダウンロードした曲の合計容量が表示されます。

ダウンロードやオフライン再生の方法は、Apple Musicから音楽をダウンロード・オフライン再生する方法についての記事をご覧ください。

ドルビーアトモス(空間オーディオ)の設定

Apple Musicのメンバーシップでは、対応曲をドルビーアトモスの空間オーディオで聴けます。ロスレスとは別の機能で、設定も別です。

iPhone・iPadでの設定手順

1. 「設定」アプリで「アプリ」を選び、「ミュージック」を選びます。

2. 「オーディオ」の項目の「ドルビーアトモス」を選びます。

3. 「自動」「常にオン」「オフ」から選びます。

設定再生される条件
自動対応曲が、AppleまたはBeatsのBluetoothヘッドホン、または、対応するiPhone・iPadの内蔵スピーカーで再生されるときに、自動でドルビーアトモスになります。
常にオン有線ヘッドホンや、自動再生に対応しないヘッドホンで聴くときに選びます。
オフドルビーアトモスでは再生しません。

空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングに対応するヘッドホンを使う場合は、コントロールセンターで空間オーディオをオンにする必要があります。

内蔵スピーカーで「自動」になる機種

iPhone XS以降(iPhone SEを除く)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、iPad Pro 11インチ、iPad Air(第4世代以降)

対応曲の見分け方

再生中の画面に、ドルビーアトモスのバッジが表示されます。アルバムの全曲が対応している場合は、アルバムの詳細ページにも、バッジが表示されます。同じアルバムでも、特定のバージョンだけが対応している曲もあります。

ドルビーアトモスでダウンロードする

「ダウンロード」の項目にある「ドルビーアトモスでダウンロード」をオンにすると、対応曲を、ドルビーアトモスでダウンロードできます。すでにダウンロードした曲を、ドルビーアトモスで聴きたい場合は、その曲をいったん削除し、この設定をオンにしてから、再度ダウンロードします。ドルビーアトモスでダウンロードすると、ステレオ版も一緒にダウンロードされます。ステレオ版で聴きたいときは、ドルビーアトモスの設定を「オフ」にして再生してください。

ダイナミックヘッドトラッキング

Appleの公式サポートでは、ダイナミックヘッドトラッキングに対応するヘッドホンと、対応するiPhone・iPad・Macの組み合わせで、ドルビーアトモスの音楽を空間オーディオで聴けると案内されています。頭の向きに合わせて、音の位置が変わる機能です。対応するヘッドホンの一覧は、Appleの公式サポートで確認してください。

ドルビーアトモスの詳しい使い方は、「Apple Musicでドルビーアトモスとは?利用手順や設定を解説」をご覧ください。

イコライザで音の傾向を変える(iPhone)

ミュージックの設定画面の「イコライザ」で、音の傾向を変えるプリセットを選べます。

1. 「設定」→「アプリ」→「ミュージック」を開きます。

2. 「オーディオ」の項目の「イコライザ」を選びます。

3. 好みのプリセットを選びます。

iPhone標準のイコライザは、あらかじめ用意されたプリセットから選ぶ形式で、周波数帯ごとの細かい調整はできません。

設定しても音質が変わらない時の確認点

ロスレスやドルビーアトモスを設定しても、思った音質で再生されない場合は、次の点を確認してください。

ロスレスで再生されない

ほとんどの場合は、接続した機器が原因です。再生中の画面に、「ロスレス」のマークが表示されているか確認してください。

・Bluetooth接続では、ロスレスで再生できません。有線接続のヘッドホンなどか、iPhoneの内蔵スピーカーで聴いてください。

・「オーディオの品質」で、「ロスレスオーディオ」がオンになっているか、ストリーミングとダウンロードの音質が「ロスレス」以上になっているかを確認してください。

・iPhoneのiOSを、最新版に更新してください。

ハイレゾロスレスで再生されない

サンプルレートが48kHzを超える曲を聴くには、外部DACが必要です。DACがない場合は、ハイレゾロスレスに設定していても、48kHz以下の音質(ロスレス)で再生されます。

ダウンロードした曲が、ロスレスやドルビーアトモスにならない

設定を変える前にダウンロードした曲は、変更後の音質になりません。その曲をいったん削除し、設定を変更してから、Apple Musicのカタログから、再度ダウンロードしてください。ドルビーアトモスは、「ドルビーアトモスでダウンロード」をオンにしてから、再度ダウンロードします。

ドルビーアトモスで再生されない

次の点を確認してください。

・再生中の曲に、ドルビーアトモスのバッジが表示されているか。ドルビーアトモスは、対応曲だけです。同じアルバムでも、特定のバージョンだけが対応している場合があります。

・設定が「オフ」になっていないか。有線ヘッドホンや、自動再生に対応しないヘッドホンで聴くときは、「常にオン」を選びます。

・Apple・BeatsのBluetoothヘッドホンの場合は、「自動」を選び、空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングに対応するヘッドホンでは、コントロールセンターで空間オーディオをオンにします。

ドルビーアトモスの曲だけ、音が小さい

「音量を自動調整」をオンにすると、改善する場合があります。Appleの公式サポートが案内している対処法です。

Apple Musicの音質設定|まとめ

Apple Musicの音質は、設定を変えることで、ロスレスに切り替えられます。ここまでの内容を、3つにまとめます。

  1. 設定:「設定」→「アプリ」→「ミュージック」→「オーディオの品質」で、「ロスレスオーディオ」をオンにし、ストリーミングとダウンロードの音質を選びます。
  2. 聴く機器:ロスレスで聴けるのは、有線接続のヘッドホンや、iPhoneの内蔵スピーカーなどです。Appleの案内では、Bluetooth(ワイヤレス)接続は、ロスレスに対応していません。ロスレスより解像度の高い「ハイレゾロスレス」は、音声データを変換する外部DACという機器が必要です。
  3. 通信量と保存容量:音質を上げるほど、データ量が増えます。外出先では「高音質」、Wi-Fiやダウンロードでは「ロスレス」以上、のように使い分けると安心です。

設定しても音質が変わらないときは、「設定しても音質が変わらない時の確認点」を見直してみてください。ドルビーアトモスは、ロスレスとは別の設定です。お好みの音質で、Apple Musicを楽しんでください。

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