kurayamisakaが淡く描くストーリー

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はkurayamisakaをご紹介します。

淡くも強い余韻を残して

東京・大井町の5人組バンド、kurayamisaka(くらやみざか)。
「せだい」のうんにょんさんこと清水(作詞作曲、メインコンポーザー)を筆頭に、yubiori, the dim islandなど東京のインディーズシーンでそれぞれ活動するメンバーから構成されており、結成時から注目を集めていた5人より1stミニアルバム『kimi wo omotte iru』が届いた。

ジャケットに描かれた2人の学生 “向井あかり”と“松井遥香”が、移り変わる季節の中で別れ、日々を離れ、それぞれの暮らしを歩み始めていく、そんな人生の一部を切り取るようなコンセプトアルバムとして制作されたこの作品。
激情に呑まれるようなシューゲイザー、思い出を丁寧になぞるミディアムナンバーなど、多様な音と感傷が詰め込まれた20分間を聞き終えた時には、まるで誰かの人生を追体験したようなずっしりとした余韻が残る。
また、各メンバーのnoteではこの作品の全曲解説やレビューが書かれており、音源だけではなく、制作過程からもより深く知り、味わうことができる1枚になっている。

フィジカル盤は各サイトで完売が続き、ライブシーンでも存在感を放っているkurayamisaka。
彼らが紡ぎ出すストーリーは、まだまだ広がっていく。

kurayamisaka

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