WRITER
DIGLE編集部
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EDITOR
Kou Ishimaru
複数のバンドを掛け持ちしている人。DIGLE MAGAZINE編集部のライターです。
SUPERVISOR
川口竜生
メディア事業部マネージャー / Webマーケティングディレクター 尚美学園大学を卒業後、アメリカへ留学。帰国後にアーティストマネジメント、動画コンテンツクリエイター、翻訳者の業務を経て、株式会社CotoLab.へ入社。現在は、メディア事業部のマネージャー兼Webディレクターとして、プレイリスト&カルチャーメディア『DIGLE MAGAZINE』を始めとしたメディアコンテンツ事業の統括および、クライアントへのWebマーケティング支援業務も行っており、サイト分析からレポーティング、施策立案などビジネスデザイン事業部での業務にも従事している。
「LANDR Studio」は、カナダを拠点とする音楽制作プラットフォーム企業LANDRが提供するサブスクリプションサービスです。
ロイヤリティフリーのサンプル音源「LANDR Samples」、コード進行自動生成ツール、AIマスタリング、LANDR社やパートナー社製の各種プラグインエフェクト、音楽配信代行、そしてオンライン学習コースまで、音楽制作に必要な機能を統合したサービスとなっています。
本記事では、「LANDR Studio」の中でも特に「LANDR Samples」を活用したトラック制作に焦点を当てます。実際に本サービスを使用して作成したデモ音源の制作過程を解説するほか、ユーザーの声や留意点も紹介します。
「LANDR Studio」は、以下のようなニーズを持つ方に適したサービスです。
・DAW用プラグインとサンプル音源を効率的に揃えたい
・手軽にトラック制作を始めたい
・直感的な操作性を重視する
・制作から配信までを一つのプラットフォームで完結させたい
例えば、同じくサンプル音源のサブスクリプションサービスである「Splice」の場合、専用アプリケーションを介してサンプルをダウンロードする必要がありますが、「LANDR Samples」ではDAW上で直接サンプルを検索・試聴できるため、よりスムーズなワークフローが実現します。
以下の音源は、「LANDR Studio」を使用して制作したデモトラックです。
DAWには「Logic Pro 11」を使用していますが、サンプル音源は「LANDR Samples」のみ、プラグインは「LANDR Studio」提供のもののみで構成しています。他社製プラグイン、MIDI音源、Logic Pro内蔵の音源・プラグイン、実演奏の素材は一切使用していません。
使用したプラグインは以下の通りです。
・LANDR Samples
・LANDR FX Acoustic
・LANDR FX Electric
・LANDR FX Beats
・LANDR Mastering Pro
ここからは、実際にデモ音源を制作した手順を紹介します。
「LANDR Samples」では300万以上のLANDR限定のサンプル音源を使用する事ができます。ここで提供されている音源は自由に編集して自分のオリジナルに変えても問題ありません。
Logic Pro上でMIDIトラックを作成し、音源から「LANDR Samples」を選択します。


「LANDR Samples」を起動すると、ホーム画面である「For you」タブが表示され、最新のサンプルパック(各パートを特定のジャンルやムードごとにまとめた音源パック)やトレンド入りしているサンプルの一覧が表示されます。ここから楽曲のイメージに合ったサンプルパックを選んで音源を探すことができます。
今回は、各パートの音源をワード検索で個別に探しました。キーボードの伴奏、キック、スネア、ハイハットのループ、上物などを一つずつ選定しています。

検索欄に楽器の種類、ジャンル、ムードなどのキーワードを入力します。例えば、Lo-Fiなキックを探す場合は「Kick, Lo-Fi」と検索します。SFX(効果音)や環境音も収録されているため、「crowds」と検索して人混みの音を見つけることも可能です。

また、検索欄の右側には、ループ音源/ワンショット音源、BPM、Keyでフィルターをかけられる絞り込み機能があり、条件を指定して検索することも可能です。さらに、DAW側のBPMやKeyとサンプルを同期させる機能も搭載されており、すべてのサンプル音源を自動でDAW側の設定に合わせてくれるため便利です。使いたいサンプル音源は、クレジットを消費することでダウンロードできます。

サンプルを再生すると、「LANDR Samples」の画面下部に波形が表示されます。右端のドラッグボタンからドラッグし、DAW上に作成したオーディオトラックにドロップすると、オーディオトラックとして再生できます。


こうしてキック、スネア、ハイハットのループなどのリズムトラックと、キーボードの伴奏、環境音などを組み合わせて、ビートを構築しました。

各オーディオトラックのサウンドを、プラグインで調整していきます。今回は、ワンノブ(1つのつまみを調整するだけで音を処理できる)タイプの「LANDR FX」シリーズを使用しました。
「LANDR FX」には、アコースティック楽器用の「LANDR FX Acoustic」、ドラム&パーカッション用の「LANDR FX Beats」などがあり、EQ、リバーブ、ディレイ、コーラス、フェイザー、フランジャーといった処理を、プリセットから直感的に適用できます。

ミックス完了後、マスタートラック(各トラックの音が集約されるトラック)に「LANDR Mastering Plugin」を挿入します。



プラグインを起動した状態で楽曲を再生すると、自動でマスタリングが開始され、プラグインが楽曲を分析。数十秒でマスタリング音源が出力されます。最上位版である「LANDR Mastering Plugin Pro」の詳細な操作方法については別記事で解説しています。
今回は標準版である「LANDR Mastering Plugin SE」を用いて、デモトラックをマスタリングしています。マスタリング前の音源と聴き比べてみてください。
実際の使用者や公式レビュアーの声を紹介します。
今回は使用しませんでしたが、「LANDR Studio」で提供されているボーカル関連プラグインの評価も高く、これらを目的に利用するユーザーも多いようです。特に、ピッチ&リズム修正プラグイン「RePitch2」や、コーラストラックの自動修正プラグイン「VocAlign」が人気を集めています。
そして、オールインワンで楽曲制作の全工程をサポートしてくれるという点が最大の魅力です。
ぶっちゃけRePitch2使いたい目的でLandr Studio Pro使い始めたけどVocAlignも便利だしオーディオサンプルもいいし、なにより楽曲配信やり放題なのは強すぎる
— 真田 サブ町 (@submachi_snd) November 17, 2025
今度出すオリジナル曲はとりあえずYouTubeだけにしようかと思ってたけど配信できる!
楽曲制作の全工程をサポートしてくれる激安サービス「LANDR Studio」 pic.twitter.com/yF2JPIJA5e
— イナガワ シユウ🎛 (@siy6u) June 28, 2025
「LANDR Studio」は多機能なサービスですが、ユーザーからは以下のような声も聞かれます。
・コード進行自動生成プラグイン「LANDR Composer」については、操作性の改善を求める意見
・オンライン学習コースやコミュニティの日本語対応を望む声(現状は英語が中心)
LANDR Studioのスタンダードプランをとりあえずお試しで年間サブスクに入ってみた。目当てはボーカル関連のプラグイン。LANDR Composerはちょっと思ったような操作感ではなかったので使わない
— ぜく@Mothalos (@Quintstar_zc) January 5, 2026
| プラン | LANDR Studio Essentials | LANDR Studio Standard | LANDR Studio Pro |
| 料金 | <年間> 7,500円/年 <月間> 625円/月 | <年間> 9600円/年 <月間> 800円/月 | <年間> 12,902円/年 <月間> 1,075円/月 |
| MP3書き出しのマスタリング無制限 | ○ | ○ | ○ |
| WAVファイルマスター音源 | × | <年間> 36 WAV/年 <月間> 3 WAV/月 | WAVファイルとHDWAV無制限 |
| LANDR Mastering Plugin | × | Standard | Pro |
| 無制限音楽配信 | ○ | ○ | ○ |
| サンプルクレジット | <年間> 1,200/年 <月間> 100/月 | <年間> 1,800/年 <月間> 150/月 | <年間> 2,400/年 <月間> 200/月 |
| LANDRプラグインバンドル | 総額67,000円分 | 総額100,500円分 | 総額167,500円分 |
| コミュニケーションツールの利用 | ○ | ○ | ○ |
| オンライン学習 | ○ | ○ | ○ |
「LANDR Studio」には「Essentials」「Standard」「Pro」の3つのプランがあり、マスタリングプラグインのグレード、サンプルクレジット数、プラグインバンドルの内容などが異なります。
これから本格的に音楽制作を始める方には「Standard」プランをお勧めします。「Essentials」でもブラウザ版のAIマスタリングは利用できますが、「Standard」以上ならDAW内でリアルタイムにマスタリングを調整しながら制作できるため、より効率的なワークフローが実現できます。
実際にデモトラックを制作して実感したのは、サンプル音源やプラグインなどの多様なツールを一つのサービス内で完結できる利便性です。これから音楽制作を始めるために必要なツールを一式揃えたい初心者から、質の高いプラグインを活用してさらなるステップアップを目指す中級者まで、幅広い層に適したサービスと言えます。
一部機能の操作性や日本語対応については改善の余地がありますが、3日間の無料トライアルが用意されているので、まずは実際に試して自分の用途と合うか確認することをお勧めします。
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