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2024.11.15更新

【厳選10社比較】おすすめ電子チケット販売システムを徹底解説

イベント用の電子チケットを販売したい方に向けて、おすすめの電子チケット販売システムを10個厳選してご紹介。電子チケット販売システムでできることや、サービスの選び方のポイントなども解説しています。

「イベントやセミナーの電子チケットを販売したい」と思っても、どの販売システムを導入したら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。

電子チケットの作り方や販売方法、来場者の管理、データ集計、売上管理など、初めて販売システムを導入する場合は、不安点が多く挙げられるでしょう。

それらの不安や悩みを解消するには、複数のチケット販売システムの特徴やサービス内容を比較してみることがおすすめです。

この記事では、そんなチケット販売システムの導入を検討している方に向けて、システムの機能や種類、サービスを選ぶポイント、おすすめのサービスを10社紹介します。

チケット販売システムでできること

電子チケットのイメージ画像

電子チケット販売システムは、「チケットの作成・販売」「売上管理」「データの集積」「来場者の管理」など、チケット販売に関わる全てをオンライン上で完結できるシステムです。

紙のチケットを販売する場合、チケット購入者へのメッセージや直接のやりとり、チケットの発送準備など、多くの手間とコストがかかります。

電子チケット販売システムを活用すると、紙チケットにまつわる課題の解決や、チケット販売業務の効率化が期待できるのが特徴です。

チケット販売システムには、以下のような機能があります。

  • イベントチケットの販売・配信
  • 来場者管理
  • 電子決済
  • その他の機能

ひとつずつ具体的に解説していきます。

イベントチケット販売

電子チケット販売システムには、電子チケットの作成から販売まで、すべてオンライン上で完結できる機能があります。

チケットの作成だけではなく、販売ページの作成もできるので、イベントの目的に合わせて電子チケットの購入者を集められることが特徴です。

電子チケットはオンライン上で配信されるため、チケットの発送業務はなく、配送トラブルも起こりません。イベントの規模や内容、予想される購入者の人数などから、事前に設定するだけでシステムが機能します。

先着販売や抽選販売、限定販売などにも対応している電子チケット販売システムもあるので、開催するイベントにあわせて販売形態を選択できるのもポイントです。

電子チケットの作成から販売にかけての業務が効率化できることは、イベント開催者にとって大きなメリットといえるでしょう。

来場者管理

チケット販売システムによって、チケット購入者の来場履歴や顧客情報、販売データなどを自動で集計できることも特徴です。

チケット購入者のデータは、システム上に蓄積されるため、今後のイベント企画やマーケティング施策に活用できます。

イベント当日は、来場者数の集計の自動化や、電子チケットによる入場管理の効率化が可能です。

電子チケットのため、チケットの発送業務や配送、紛失トラブルの対応、再発行の対応などに追われる心配はありません。

電子決済

チケット販売システムでは、一般的な決済方法であるクレジットカードやコンビニ支払いのほかに、電子マネーやQRコードによる決済も可能です。

購入者は、スマホやパソコンから申し込み、決済までチケットを簡単に購入できるため、初めてでも購入しやすいメリットがあります。

多様な決済方法から選べるように設定できるので、これまでアプローチできなかったターゲットまで販路拡大も期待できます。

事前に決済ができることから、チケット未払いによる取りこぼしを防げるため、売上の確保につながるでしょう。

その他機能

チケット販売システムによっては、集客ができるシステムや会員限定のイベントなどが開催できる機能が備わっているものがあります。

たとえば、自動で蓄積されたチケット購入者情報をもとに、LINEのタイムラインやトーク画面にイベント開催を告知できる機能です。

来場者に対してアンケートや感想をもらえるように設定すると、今後のイベント企画に生の声を反映できるので、大きなメリットといえます。

また、チケット販売だけではなくイベントグッズのオンライン販売、動画コンテンツの販売などにも対応できるシステムがあります。

開催するイベントの目的や業務の効率化、マーケティング戦略などから、チケット販売システムを選ぶことが大切になるでしょう。

チケット販売システムのメリット

チケット販売システムのメリットを解説した画像

チケット販売システムを活用する大きなメリットとして以下の3点が挙げられます。

  • チケット販売の業務効率化が図れる
  • チケット購入者の利便性が高まる
  • イベント開催後の集約施策にも繋がる

それぞれのメリットについて解説していきます。

チケット販売の業務効率化が図れる

チケットの作成から販売までシステム化することで、ペーパーレスでチケットの発行ができる上に来場者管理や販売データの管理も一括で行うことができます。

イベント当日の受付もスムーズに行うことが可能で、チケット紛失や再発行といったトラブルの対策にも繋がります。

チケット購入者の利便性が高まる

購入者はスマホやPCから気軽にチケットを購入でき、紙のチケットを発券・郵送する手間を省くことが可能です。当日の受付もスタッフによる確認や手作業でのもぎりの必要がなく、機械や読み取り機にかざすだけで入場できるので混雑緩和も期待できます。

また、クレジットカードやオンライン決済、コンビニ支払いなど決済方法を充実させることで購入者にとって選択肢が増え、ユーザビリティの向上にも繋がります。

イベント開催後の集約施策にも繋がる

システム上にイベントごとの売上データ、顧客情報などが蓄積されていくので、データを分析していくことにより今後のイベント企画やマーケティング施策に役立てることができます。

また、イベント後にチケット購入者に向けてアンケートの実施などを行うことで顧客目線での改善ポイントも見えてくる可能性があります。

チケット販売システムの種類と検討ポイント

スマホにチェックマークが表示されている画像

チケット販売システムには、チケットの販売方法や利用料金、支払い方法などに違いがあります。

選択するチケット販売システムによっては、余計に業務の手間や負担がかかる可能性もあるでしょう。

ここでは、2種類のチケット販売方法や支払い方法、その他サービスを使用する上で検討したいポイントについて解説します。

種類1. 委託販売

委託販売とは、チケットの作成や販売から入金管理まで、大手プレイガイドに委託する販売方法です。プレイガイドの専門スタッフから、全面的にサポートが受けられるのが特徴です。

さまざまな管理をサポートしてもらえることで、チケット販売に関わるあらゆる業務の効率化を目指せます。

ただし、委託に必要な初期費用や月額費用など、多少のコストがかかります。また、委託先にイベント情報を細かく伝え、事前に登録しておく必要があるでしょう。

種類2. セルフサーブ

セルフサーブとは、チケットやイベントページの作成、チケット販売、顧客管理、入金管理などチケット販売に関わる全ての業務を、イベント主催者が対応する販売方法です。

全ての業務を自分で対応する必要があるので、トラブル対応やさまざまな管理など、運営業務に手間がかかります。

ただし、初期費用や委託料などの負担がない分、コストは抑えられるでしょう。

料金、支払い方法

チケット販売システムを利用するためには、以下のようなコストがかかります。

  • 初期費用
  • 基本使用料や月額利用料
  • 公演登録料
  • チケット販売ごとの販売手数料

コストは、初期費用や月額費、登録料などの「固定費」と、販売手数料などの「変動費」に分けられます。

電子チケットの場合はシステム上で完結できるため、その他に大きなコストはかからないでしょう。紙のチケットの場合は、チケット用紙代などが、追加で必要になります。

支払い方法(集金方法)は、「事前支払い」と「当日支払い」の2つです。

事前支払いでは、イベント開催前にチケット購入者が決済をする必要があるので、売上の確保につながります。

一方、当日支払いは、イベント当日に会場で支払いをしてもらう方法です。予約しても来場されない購入者もいるため、売上の予測と確保が難しいかもしれません。

多くのイベント主催者は事前支払いを採用しています。それぞれの特徴を踏まえて選択していきましょう。

その他検討ポイント

チケット販売システムは、システムによって対応できる機能に特徴があります。販売方法や料金、支払い方法の種類以外にも、マーケティング戦略に強いシステムやイベント管理をサポートしてくれるシステムなど多様です。

集客サポートに強いシステムの場合は、蓄積された顧客データの分析やイベント告知、独自のプロモーションを行うことが可能です。そのため、継続的にイベント開催をする主催者は、集客やPR機能が充実したシステムを利用すると良いでしょう。

また、座席管理や在庫管理など、チケット販売以外のサポートがあるシステムもあります。

チケット販売システムを利用するときは、どの程度のサポートが必要なのかを事前に検討し、適したシステムを利用しましょう。

おすすめ電子チケット販売システム10選

数あるチケット販売システムの中から、電子チケット販売に対応しているおすすめのシステムを10社厳選しました。

システムの内容や特徴などをそれぞれ紹介していますので、あなたの利用目的に合った電子チケット販売システムを見つけてみてください。

紹介する電子チケット販売システムは、以下の10社です。

  • ぴあ
  • e+(イープラス)
  • Peatix
  • Bitfan
  • LivePocket-Ticket-
  • ZAIKO
  • TIGET
  • teket
  • チケット for LINE Hybrid
  • PassMarket

では、一つずつ詳しく紹介していきます。

※横にスクロールできます

サービス名販売方法チケットの種類利用料金その他
ぴあ委託・公演登録料
・販売手数料
・用紙代
・音楽からスポーツまで幅広いジャンルに対応
・会員数は1,700万人
e+
(イープラス)
委託紙・電子・公演登録料
・販売手数料
・用紙代
・ライトプランとスタンダードプランがあり、用途に合わせて選択
Peatixセルフ電子・販売手数料・企業セミナーが多数利用
・ターゲティングや集客に強い
Bitfanセルフ電子・システム利用料・音楽系イベントや配信ライブに多数対応
LivePocket
-Ticket-
セルフ電子・販売手数料(※購入者負担にすることも可)
・振込み手数料
・音楽系イベントに多数対応
・QRコード読み取りだけで入場可能
ZAIKOセルフ電子なし・配信ライブに多数対応
・NFT化したデジタル半券を販売可能
TIGET委託・セルフ電子・販売手数料
・指定席委託販売(※有料オプション)
・ライブハウスやイベント制作など多様なジャンルに対応
・事前アンケートが設定できる
teketセルフ紙・電子・販売手数料・指定席をその場でカスタマイズ可能
・チケット購入者は会員登録なしのゲスト購入が可能
チケット for LINE Hybridセルフ電子・販売手数料・LINEと連携したプロモーションが可能
・窓口、Webサイト、プレイガイド配券の複数の媒体での販売を一元管理可能
PassMarketセルフ電子・販売手数料・Yahoo! JAPANブランド​ならではの​集客力
・PayPayが支払い方法として選択可能

ぴあ

ぴあ公式サイトのトップページ画面

ぴあは、会員数1,700万人を超える大手プレイガイドであり、さまざまなジャンルのイベントで電子チケットを販売できます。委託販売型で、自由席の場合はコストを抑えられることが特徴です。

会員数が多いという大手の特徴を活かして、より多くの人にイベントをPRできるため、集客力に強いチケット販売システムといえるでしょう。

ぴあは、「指定席が必要なイベントを開催したい」「多くの人にイベントを告知したい」という主催者におすすめです。

e+(イープラス)

イープラス公式サイトのトップページ画面

e+(イープラス)は、委託販売型の大手プレイガイドの一つです。チケット販売には、ライトプランとスタンダートプランが用意されています。

ライトプランは、費用を抑えられたプランで、オールスタンディングや自由席など座席を定める必要がない場合におすすめです。スタンダードプランは、指定席の販売が可能になります。

イベントの目的や規模に合わせて、自由にプランを選びたい主催者に適したチケット販売システムといえるでしょう。

Peatix

Peatix公式サイトのトップページ画面

Peatixは、企業が数多く利用しているチケット販売システムで、主にセミナーなどの電子チケット販売に強みがあります。

セルフサーブ型ですが、イベントの参加履歴をもとにターゲティングできること、集客のマーケティング戦略に活かせる点において人気のサービスです。

無料イベントの場合は、システムも無料で利用できるので、気軽に無料イベントを開催できるでしょう。有料イベントでは、販売手数料のみ必要になります。

Peatixは、「無料イベントを開催したい」「コストを抑えてチケット販売をしたい」という主催者におすすめのシステムです。

Bitfan

Bitfan公式サイトのトップページ画面

Bitfanは、電子チケットをはじめとする、クリエイター活動に必要な機能が全て利用できるオールインワン型のファンプラットフォームです。

電子チケット販売においてはセルフサーブ型ですが、チケット販売や抽選機能、当日のもぎりなど、システム上で完結できます。

また、リアルイベントや配信イベントどちらにも対応し、座席や整理番号の付与も行ってくれるのが特徴です。

ファンクラブサイトと連携し、限定イベントを開催したり、豊富な決済方法が導入されていたりと、幅広いユーザーにアプローチできるでしょう。

Bitfanは、電子チケット販売だけではなく、ライブ配信やファンクラブ、運営に欠かせないデータ分析などを全て同一のプラットフォームで利用したい方におすすめのサービスです。

LivePocket-Ticket-

LivePocket-Ticket-公式サイトのトップページ画面

LivePocket-Ticket-は、エイベックスグループが運営している、音楽系のイベントを得意とする電子チケット販売システムです。

セルフサーブ型の販売方法で、無料イベントの場合、利用料金は不要、有料イベントでは販売手数料のみが必要になります(※販売手数料は購入者負担にすることもできます)。

指定席や整理番号の配布など、さまざまなチケットの種類に対応し、1種類のチケットに対して複数の価格設定も可能です。自由に設定できるため、利便性の良いチケット販売システムといえます。

また、主催者はスマホに無料の専⽤アプリをインストールし、来場者のQRコードを認証するだけで、スムーズな受付管理ができることもメリットです。

LivePocket-Ticket-は、チケットページ作成から販売、来場者管理まで利用したい方におすすめします。

ZAIKO

ZAIKO公式サイトのトップページ画面

ZAIKOは、高画質と高音質のライブ配信が特徴で、音楽やスポーツ、演劇、eスポーツなど臨場感溢れる配信が可能なシステムです。

NFTなどのデジタルグッズを簡単に作成、販売ができるサービスが特徴的です。特典がついたデジタル半券を販売できるので、コアなファン層にPRしやすいというメリットがあります。

ZAIKOは、「音楽や映像を楽しむイベントを主催したい方」「NFTを活かしたマーケティングを取り入れたい方」におすすめのチケット販売システムです。

TIGET

TIGET公式サイトのトップページ画面

TIGETは、スマホやパソコンのブラウザを使用して、イベントページやチケット作成、販売、入金管理まで行えます。

一貫したサポートが受けられる委託販売と、主催者自身がイベントページなどの管理ができるセルフサーブ型の販売が両方利用できることが特徴です。

チケット購入者から、事前にアンケートを取れる設定もあり、結果をもとに来場者に満足してもらえるイベント内容にブラッシュアップできます。

TIGETは、委託販売とセルフサーブの両方が可能です。イベント主催者が、変更や修正したり、一貫したサポートを受けたりと「イベント管理の状況に合わせて活用したい方」におすすめします。

teket

teket公式サイトのトップページ画面

teket(テケト)は、学生からシニアまであらゆる世代の方が簡単にイベントページ(チケット販売ページ)の作成からチケットの販売、売上・購入者管理まで行えるチケット販売システムです。

必要な費用は販売手数料のみで、無料公演のチケットを販売する場合は販売手数料も無料になります。また、指定席利用の場合、通常ならチケット設定まで数日以上要するところ、teketならおよそ400か所以上のコンサートホールが登録されておりその場ですぐに設定できるのが強みです。

紙チケットにも対応しており、学割・シニア割など割引チケットの販売やイベント参加者は会員登録なしでチケットを購入できるゲスト購入のシステムがあるなど、イベント主催者だけでなくチケット購入者にとってもユーザビリティの高いシステムとなっています。

チケット for LINE Hybrid

チケット for LINE Hybrid公式サイトのトップページ画面

チケット for LINE Hybridは、LINEと連携したクラウド型チケット販売サービスです。

LINEのタイムラインやトーク機能を用いてイベントのプロモーションができるので、広告宣伝費を大幅に削減できるのが特徴となっています。万が一、急な予定変更やイベントを中止せざるを得ない状況になってもLINEで簡単に告知や連絡を行えるため便利です。

利用にあたっては、施設の座席図を設定して、公演情報や座種の設定を行い、LINE連携でチケット購入者へ情報発信を行うという流れになっています。

「窓口販売でのスタッフの手間を軽減したい」「プレイガイドへの委託料を下げるために直販をしたい」という目的で導入する企業や自治体が多くを占めていますが、インターネット販売や窓口販売、プレイガイド委託販売と併用することも可能です。

PassMarket

PassMarket公式サイトのトップページ画面

PassMarket(パスマ)はYahoo! JAPANが運営するデジタルチケット販売サービスです。

Yahoo! JAPANサービスのあらゆる場所から顧客を誘導できるのが強みで、その圧倒的な知名度を生かした集客力が特徴となっています。

また、キャッシュレス決済として利用者数が多いPayPayでの支払いが標準機能として導入されており、チケット購入者にとってもメリットの大きいシステムです。

PassMarketではイベントの規模に応じて2種類のプランから選択することが可能で、販売手数料が3.564%のベーシックプランはチケットの販売に必要な全ての機能を備えています。

ただし、オリジナルデザインチケットの販売や座席指定、日付指定販売、海外クレジットカード決済システムの利用など一部機能はプロフェッショナルプラン限定の機能となっています。

まとめ

電子チケット販売システムを初めて利用するイベント主催者に向けて、システムの特徴や販売方法の種類、おすすめの電子チケット販売システムを詳しく紹介しました。

システムによって、販売方法や決済方法、管理できる内容、状況に合わせてサポートを選べる自由度などに特徴があります。

そのため、どのようなイベントを開催し、販売方法や集客方法はどうするかなど、事前に企画することが大切です。

どのシステムにしようか迷っているなら、電子チケット販売を含めてメディアの構築やファンクラブ限定サービス、グッズ販売などを一貫して利用できる『Bitfan』をおすすめします。

『Bitfan』は、ファンビジネスを収益化させるために必要な機能が全て含まれている、オールインワイン型のファンプラットフォームです。

誰でも無料で利用できる上に、ファンの集客からさまざまな商品の販売など充実したサービスが用意されています。

イベントの企画や準備、チケット作成から販売、さまざまな管理までをシステムで担うことができるので、このサービス活用して業務の効率化と売上アップに繋げてみましょう。

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