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Interview
17/08/31

良いメロディーはジャンルレスに取り入れる。FOUR GET ME A NOTSのあくなき探究心|Music DNA #002

結成から13年目を迎えたFOUR GET ME A NOTS。3ピースバンドとは思えない厚みのあるサウンド、男女ボーカルによるキャッチーなメロディーとストイックなコーラスワークで、多くのリスナーから支持されています。同バンドのVo&Ba石坪さんは、ジャンル問わず、あらゆる音楽に影響を受けてきたとのこと。詳しくお話を伺いました。

ーFOUR GET ME A NOTSー
千葉県を拠点に活動する3ピースバンド。メンバーは石坪 泰知(Vo&Ba)、高橋智恵(Vo&Gt)、阿部貴之(Vo&Dr)。男女の絶妙なボーカルの絡み合いやコーラスワークが特徴。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」、「SUMMER SONIC 2014」などの大型野外フェスに出演を果たし、2015年にはバンド初となるベストアルバム「FOLLOW THE TRACKS ‐The Best of 10years‐」をリリースしている。

良いと思ったものは、ジャンルレスに曲に取り入れる。

ーバンドの状況が良い方向に変わってきたと思い始めたのは、いつ頃からですか?

「TRIAD」というアルバムに入っている「Beginning」という曲が印象的だったといってくださる方が多いですね。他には、「SILVER LINING」というアルバムに入っている「Pike your shield」のMVがSPACE SHOWER TVのパワープレイに選ばれたり、そういった評価をしていただけたのは純粋に嬉しかったですね。

メロディーというものに対してすごく貪欲なんです。良いアイデアがあれば、どんどん自分たちの作る曲に取り入れたい。

これは多分、メンバーにも言ったことのない話なのですが、「Beginning」という曲に関しては、小さい頃に「ズームイン!!朝!」という朝のニュース番組がやっていて、実はそのオープニング曲のエッセンスを入れています。

サビの部分の、メロディーが半音下がるところがまさにそうですね。やはり、そういった普段の生活の中で、「なにこれ?」「これいいな!」みたいなものに影響を受けています。

小さい頃に見たCMと、デビルマン(兄)の存在

ー初めて買ったCDを覚えていますか?

JUDY AND MARYの「そばかす」です。おこずかいを貯めて、地元の千葉県四街道市のイトーヨーカドーに入っている新星堂で買いました。当時は小学校の放送係で、お昼休みに8センチのCDを流していたのを覚えています。

ー他には、どんな音楽がルーツになっていますか?

今思いつくのは、安全地帯の「あの頃へ」という曲ですね。これも小さい頃テレビで見ていたお酒のCMで使われていた楽曲なんですが、バンドのツアーの打ち上げでたまたま入った中華料理屋で流れていたのを聞いた時に、当時の記憶が鮮明に蘇ってきて、今思うとその曲が強く残っている気がしますね。

他には、浜田省吾の「悲しみは雪のように」やCHAGE and ASKAの「SAY YES」なども、小さい頃、親が運転していた車の中でよく聴いていた気がします。

それに加えて、実の兄の存在も大きいですね。高校生の頃、兄の部屋からTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」が爆音で流れてきた時は、こんなかっこいい音楽があるのかと、体に衝撃が走りましたし、もはや新しい世界の扉が開いた感覚がありました。

ちなみに、僕の兄はデビルマンのコスプレをしてフジロックなどのあらゆるフェスに参加するほどアグレッシブな人で、Battlesや!!!(チック・チック・チック)などをリリースしている、Warp Recordsの音源などをよく借りていました。

UnderworldやThe Chemical Brothersなどの、いわゆるビッグビートも好んで借りて聴いていたのですが、兄の影響で好きな音楽の幅がさらに広がった気がしますね。

その他は、僕の学生時代の青春、L’Arc~en~Ciel、Hi-STANDARD、GOING STEADYがやはりルーツかな、と。FOUR GET ME A NOTSとして活動をはじめてからは、locofrankや、HOTSQUALLなど、一緒にライブをする先輩バンドや仲間のバンドの曲をツアーの移動中などによく聴いていました。

友人から、おすすめの曲を教わっているような感覚

ー普段、どうやって音楽を掘っていますか?

最近は、音楽サブスクリプションサービスを使っています。そうそうこれ聞きたかったんだよな、と思っていた洋楽の新譜をすぐ聴けるところがとても良いですね。

よく聴いているのは、Moonchildの「voyager」、David Ryan Harrisの「songs for other people」。ソウル~R&B~ポップスが好きな方にはたまらないと思います。

ー音楽サブスクリプションサービスの良さって、どんなところにあると思いますか?

好みに合わせてアーティストや楽曲を紹介してくれるので、「なんとなく、このジャンルや曲が好きだな」という入り口から、新しい出会いがたくさんあるところが良いですね。友人からおすすめのCDを借りるような感覚に近いと思います。

いいなと思える曲に出会うと、聴いたことがないジャンルであっても、他の曲をもっと聴いてみようという気になります。

ープレイリストを聴くことはありますか?

最近は、90年代の名曲が入ったものや、ソウル・R&Bにフォーカスされたプレイリストを聴いていました。

音楽を聴く時って、季節や時期、その時、その時間、その場所の雰囲気や空気とかがすごく大切だと思っていて、そういう時にプレイリストは便利だと思います。

一度、冬にクリスマスがテーマのプレイリストを職場で流したことがあるのですが、一瞬でクリスマスっぽくなって。ツリーなどの飾りがなくても、音楽だけでクリスマス気分を味わうことができました。

ー音楽活動に役立つ場面はありますか?

現在、バンドは約2年ぶりに曲作りシーズンに突入しているのですが、その中で、こんな曲がいいよね、こんな曲もやってみたいよね、という会話をしながら、お互いにおすすめの音楽を教え合うのにとても重宝しています。

僕たちがやっている音はストレートな、いわゆるジャパニーズメロディックパンクですが、メンバーそれぞれが皆色々な音楽を好んで聴いています。

直近でメンバーと共有したのはAt The Drive-Inの新譜「in•ter a•li•a」や、Now, Nowの「Threads」というアルバムを教えてもらったりしましたね。

今後も、貪欲に良いメロディーを探求していきながら、自分たちらしい音楽を続けていきたいと思っています。

Photo by aoi

スギタヨウヘイ
Writer: スギタヨウヘイ
1990年生まれ。ブログ「fewmanveeing」を運営しています。なにごともミニマルに考えたい。